• TOP
  • 大人の食活
  • 雑学で食卓を賑わす!今日の夕食ですぐに話したくなる、10の“魚介トリビア”
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

雑学で食卓を賑わす!今日の夕食ですぐに話したくなる、10の“魚介トリビア”

  • 2017.11.21
  • 大人の食活

冬の寒さが深まるほどに脂がのり、うま味が増す魚介類。旬を迎える魚も多いことから、新鮮な刺身を楽しんだり、友人や家族と海鮮鍋を囲んでにぎやかに食事をする機会が増えてくるのではないでしょうか。

突然ですが、そんな魚介類について、あなたはどれくらい知っていますか?
今回は、全国に魚介の魅力を広める、日本おさかなマイスター協会に、魚介類にまつわるさまざまなトリビアを聞いてみました。

【トリビア1】シシャモの語源「スス・ハム」は何語?


雌の抱卵魚(子持ちシシャモ)が特においしいですが、北海道の太平洋岸にしか生息しておらず、漁のほとんどは産卵期の10~11月に行われます。漁獲量が少なく、大変貴重な魚です。ビタミンEが多く含まれると言われ、干物にして頭から尻尾まで一匹丸ごと食べるのが一般的です。

しかし、実は私たちが居酒屋で食べたり、スーパーなどで見るシシャモの多くは、日本にいるシシャモではなく、同じキュウリウオ科の“カラフトシシャモ”という種類です。オホーツク海や北極海、太平洋や大西洋の寒海域に広く生息し、大量に漁獲されます。ノルウェー、アイスランド、カナダから輸入され、値段も手頃なため、全国に出回っています。日本ではほとんど干物に加工されますが、海外では魚油や魚粉の原料としても重要です。

シシャモは漢字だと、「柳葉魚」と書きます。語源は、「柳の葉の魚」を意味するアイヌ語の「スス・ハム」、あるいは「シュシュ・ハモ」といわれ、アイヌの神様が柳の葉からシシャモを作ったという伝説が元となっています。

【トリビア2】ハマチとブリは同じ魚である。○?それとも×?


スズキやボラと同じように、成長とともに名前が変わる出世魚として知られるブリ。その出世名は地方ごとに異なることを、知っていますか?

例えば、関東と関西では以下のように呼び名が変わります。

・関東:「ワカシ」→「イナダ」→「ワラサ」→「ブリ」
・関西:「ツバス」→「ハマチ」→「メジロ」→「ブリ」
ちなみに、寒ブリで有名な富山県では、
「ツバイソ(コヅクラ)」→「フクラギ」→「ガンド」→「ブリ」
の順に、それぞれ呼ばれています。

ブリの養殖は1928年に香川県で始まりましたが、当時はその大きさから「ハマチ」と呼ばれていました。現在ではハマチより大きな養殖ブリも出回っていますが、今でも(大きさに関係なく)養殖ブリを「ハマチ」と呼ぶ人が多くいます。

【トリビア3】おにぎりの具でも人気のタラコは、なんの卵?


おにぎりの具などでおなじみのタラコは、マダラの卵ではなく、「スケトウダラ」の卵です。

タラコはこの卵を塩漬け加工したものを指し、20世紀の初め頃、北海道で生産が始まったといわれています。

ちなみに、「辛子明太子」は、トウガラシのほか、さまざまな味付けがされた調味液にタラコを漬け込んだもので、古くは1,800年代に朝鮮半島において塩とトウガラシなどに漬け込んで作られたものが、戦後日本に伝わったと言われています。

「明太」の語源も、朝鮮語、韓国語、ロシア語など諸説伝わっています。

【トリビア4】キンメダイの目は、深海で○色に光る?


世界中の海に分布し、日本では釧路以南の水深200~800mの岩礁域に生息するキンメダイ。キンメダイの眼は、その名の通り、光が当たると網膜にある反射層によって「金色」に光ります。このような仕組み(大きな眼)は、光があまり届かない深海において、わずかな光を少しでも効率よく集めるために発達したと考えられています。

また、ギンメダイという魚もいます。水深150~650mに生息し、眼は青味がかった色に光ります。ギンメダイはほとんど漁獲されることはなく、高級魚でもあるキンメダイに比べ味も若干劣ると言われることもあってか、一般家庭の食卓で見ることはあまりありません。

【トリビア5】おいしいエンガワは、「ひれすじを立てる」、「ひれすじを倒す」、「ひれすじを左右に倒す」、どの筋肉?


コリコリとした独特の食感を持ち、脂のノリもよいエンガワは、ヒラメの中でもっともおいしい部位といわれています。

エンガワとは、ヒラメやカレイ類の背びれや臀(しり)びれを支える部分、ひれすじ(軟条)を動かす筋肉の一般的な名称。このひれすじを動かすことによって、ヒラメやカレイ類は泳ぐことができます。

エンガワをさらに細かく見ると、「ひれすじを立てる」起立筋、「ひれすじを倒す」下制筋、そして「ひれすじを左右に倒す」の傾斜筋という3種類の筋肉に分かれます。ちなみに、お寿司や刺身として食べられているエンガワは、3種類の筋肉の中でも「ひれすじを左右に倒す」傾斜筋の部分です。ヒレを動かすために発達した筋肉は、引き締まっているために歯ごたえがよいのです。

【トリビア6】タラバガニは、カニ類ではなく、ヤドカリの仲間?


甲の幅が30cm、体重10kg以上にもなるタラバガニは、実はカニ類ではなく、ヤドカリの仲間。実際にタラバガニのメスの腹部を見てみると、右側にねじれていることがわかります(カニ類は左右相称)。また、一見すると歩脚が3対に見えますが、第4歩脚が短く、腹側に隠れています(カニ類は4対)。

タラバガニに近い種類のアブラガニも、市場には多く流通しています。互いによく似ているため、茹でると見た目にはそっくりで、ほとんど見分けがつかなくなります。ポイントは、甲らの中心にある棘の数。タラバガニは6つあるのに対して、アブラガニは4つしかないので、確認してみましょう。

【トリビア7】ズワイガニのオス・メスは、どっちのほうが大きい?


大きいズワイガニはすべてオス。メスは成熟すると脱皮を行わなくなるため、甲らの幅はオスのおよそ半分ぐらいまでしか大きくなりません。

ズワイガニは日本海の代表的な種類ですが、ズワイガニという呼称よりも有名な名前がオス・メスごとにあります。オスではエチゼンガニ(福井県)とマツバガニ(山陰地方)、メスではコウバク・コウバコ(石川県)、セコ・セコガニ(京都府や兵庫県など)という呼び方をしています。味は、オスのほうが人気があるようです。

【トリビア8】「ナンバンエビ」は、○○エビである?


日本海からカナダ西岸まで分布しているホッコクアカエビ。さしみで食べると甘みがあることから、一般的に「アマエビ」あるいは「アカエビ」と呼ばれていますが、北海道、青森県、秋田県、山形県などでは「ナンバンエビ」とも呼ばれています。

実は「アマエビ」として流通しているエビにはもう1種あります。それは、北部北大西洋に分布するホンホッコクアカエビ。アイスランドやノルウェーなどから多く輸入されており、かつては同種とされたこともあるほど、ホッコクアカエビとそっくりです。

日本近海で獲れるホッコクアカエビに比べて、輸入品のホンホッコクアカエビのほうが比較的安く手に入ることから、広く流通しているようです。

【トリビア9】海のミルク、マガキは、なぜ“Rの付く月に食べるべき”なの?


グリコーゲンやタウリンのほか、ミネラル類やビタミン類も豊富とされるマガキは「海のミルク」ともいわれています。そんなマガキの旬は、秋から冬のこの時期。

また、「英語のつづりでRの付かない月(5〜8月)にカキを食べるな」とよくいわれていますが、これはカキの産卵期と関係しています。

暖かい地方では2〜3月、北では5月初め頃からマガキは急速に成熟します。このときマガキからはエネルギー源のグリコーゲンが減り、産卵期(6〜8月)には卵巣から卵を一気に放出することから、身がぺちゃんこになります。また、5〜8月はマガキの生殖巣などが傷みやすいとも言われています。ちなみに、岩ガキはマガキとは反対に6~8月が旬です。同じカキでも種類によって旬や味わい方が異なってくるので、とても興味深いですね!

【トリビア10】スルメイカをはじめとするイカ類は貝類の仲間である!?


スルメイカをさばくと、胴の内側の表面に細い透明なペンのようなものが付いていることがわかります。これは、軟甲と呼ばれるもので、実は貝殻が退化したもの。とくにコウイカ類には舟形で丈夫な軟甲が残っていて、イカ類が貝類の親戚であることがよくわかります。

軟甲は一見すると薄い膜に包まれているようですが、筋肉が発達した、胴部分にあたる外套内に埋もれているので、さばくときに確認してみてはどうでしょう。

雑学で、さらに旬の魚を味わおう!


今回ご紹介した魚介類にまつわる10のトリビアのうち、あなたはいくつご存じでしたか?これまでただ食べていた食材について改めて知ることで、新たな発見があったという方もいらっしゃるかもしれません。

これから寒さが深まると、さらにおいしく味わえる魚介類。ぜひ、食事の際の会話のネタに話してみてくださいね。




プロフィール

日本おさかなマイスター協会
さかなをおいしく、賢く食べるために、さかなの魅力や素晴らしさを伝える「さかなの伝道師」を育てる「おさかなマイスター講座」を実施する団体。

ホームページ:http://www.osakana-center.com/meister/top.html

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック