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夏の暑さ対策に。キリッと冷えた甘酒を飲もう!

  • 2017.08.22
  • ごはんで育つ

※この記事で紹介するのは、お子さまや妊娠中の方でも安心して飲める米麹(こめこうじ)から作られた、ノンアルコールの甘酒です。

暑い季節になると心配なのが、夏バテや熱中症。そんなときは「甘酒」で栄養補給をしてみませんか?

冬の飲み物としてのイメージが強い甘酒ですが、江戸時代から夏の滋養強壮目的で、栄養ドリンクのように飲まれており、俳句の季語が解説されている「歳時記」には、夏の季語として選ばれているのです。

その甘酒が近年、「飲む点滴」などと名付けられ、疲れのたまりやすい夏にオススメの飲み物として注目されています。今、なぜ甘酒が注目されているのか?その理由と夏でも飲みやすい「冷やし甘酒」の作り方をご紹介します!

夏にうれしい甘酒の3つのポイント

甘酒はなぜ「飲む点滴」と言われているのでしょうか?まずは、甘酒に含まれる栄養素と飲むことによって期待される3つのポイントについて解説しましょう。

【その1】エネルギーが効率的に摂取できる

湿気や気温が高くなると体力を消耗しやすくなり、全身に疲労感を感じます。こうした夏バテ症状の解消には、エネルギーが必要です。甘酒には体のエネルギーになるアミノ酸やブドウ糖のほか、エネルギーの生成を助ける成分が含まれており、疲労がたまりやすい夏の暑い季節にオススメなんです。

【その2】「水分」「糖分」「塩分」の3拍子がそろっている

熱中症を予防するためには、「水分」「糖分」「塩分」の3つの要素が必要です。一般的な甘酒には100gあたり、水分80g、糖分18g、塩分2gが含まれているため、熱中症になりやすい夏にぴったりな飲み物と言えます。
参考:文部科学省「日本食品成分表2015年版(七訂)」より

【その3】お腹にやさしい

夏になると、冷房でお腹が冷えたり、水分のとりすぎでお腹の調子が悪くなったりすることがありませんか?甘酒は、オリゴ糖が含まれているので、お腹にもやさしい飲み物なんです。

【+1ポイント】朝食に甘酒を一杯飲んで出かけよう!
さらに、甘酒を飲むなら、朝食時がオススメ。アミノ酸やブドウ糖が体のなかですばやくエネルギーに変わるため、1日の効果的なエネルギーチャージにもピッタリです!
 

おいしい「冷やし甘酒」の作り方

豊富な栄養素を含み、さまざまな効果が期待できる甘酒ですが、夏場に温かい甘酒は飲みづらいもの。そこで、夏に飲みたくなるキリッと冷えた甘酒を作ってみませんか?

レシピを教えてくれたのは、1846年創業の甘酒の老舗「天野屋」さん。炊飯器で10時間じっくり温めて作るため時間はかかりますが、甘くておいしい甘酒ができあがりますよ!

◎「冷やし甘酒」の作り方
<材料10人分(1人分 マグカップ1杯ほど)>
・米麹(こめこうじ) 500g
・お米 100g
・水 450ml
・塩 少々

<作り方>
① お米を洗って炊飯器に入れ、水を450ml注ぎ、炊飯器のスイッチを入れてお粥を作る
② お粥が炊けたら温かいうちに米麹を混ぜる
③ 炊飯器を保温状態にして、②の温度を60℃に保ちながら10時間温める(炊飯器の保温設定を「低め」にすると60℃前後に温度を保つことができます)
⑤ 10時間後に炊飯器の保温スイッチを切り、常温まで冷ます
⑥ ⑤を別の容器に移し、冷蔵庫で冷やす。(冷蔵庫で3日ほど寝かすと甘酒が発酵し、より甘さが引き立ちます)
⑦ 氷をたっぷり入れたコップに⑥を注ぎ、2倍の量の水で割れば完成!

仕上げに塩をひとつまみ入れると、さらに甘さが引き立ちます。また飲むときに水のほか、豆乳や牛乳で割ってもおいしく飲むことができます。

完成した甘酒は冷蔵庫で2週間、冷凍庫で凍らせればおよそ3カ月間保存が可能です。今年の夏は、「冷やし甘酒」を飲んで、健康な体をつくりましょう!

おいしく作るコツは“60℃” !?
甘酒のやさしい甘みは、麹に含まれる酵素がお米のデンプンを分解することでできあがります。

この酵素は熱に弱く、70℃を超える状態が長く続くと酵素が壊れて甘みがなくなり、温度が50℃を下回った状態が続くと今度は酵素が働かず、酸味のある甘酒になってしまいます。つまり、甘くておいしい甘酒を作るには、60℃がベストというわけです。

甘酒を作るときは、できれば1時間おきに温度を測り、温度調整をしてできる限り60℃をキープしましょう。

【おまけ】砂糖代わりに料理にも活躍!

甘酒は、そのやさしい甘さを活かして、砂糖代わりの調味料として使うこともできます。砂糖より甘みは控えめなので、いつも使っている砂糖の分量にプラス大さじ1〜2杯を目安に使うとよいでしょう。

相性のよい料理は、厚焼き卵や肉じゃがなどの甘辛い煮物。甘酒を使えば、やさしい甘みと旨みが料理に深みを与えてくれるので、冷やし甘酒と合わせてぜひ試してみてください!


プロフィール

峰 奈津季(みねなつき)/管理栄養士・薬膳コーディネーター
身近な人たちが生活習慣病に苦しんでいる中で、食で病気を予防したいと思うようになり、管理栄養士を目指す。学生時代に料理教室やセミナーの企画運営、管理栄養士と学生を繋ぐきっかけ作りを中心に活動。現在、「誰かのために料理をする」きっかけ作りを軸に活動中
※今回の記事では、甘酒の効果について監修していただきました。


プロフィール

天野屋
米と糀のみを使用する伝統的な甘酒を提供する1846年創業の老舗。和の風情があるレトロな店内では、甘酒のほか、かき氷などの甘味も提供している。
http://www.amanoya.jp/

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