卵焼きが「冷凍保存」できることをご存知ですか? 今回は冷凍してもふっくら&しっとり食感を保つ卵焼きの作り方と保存テクニックを、料理家の吉永沙矢佳先生に教えてもらいました。いつものレシピに少し工夫をするだけで、冷凍してもパサつきません。1食分ずつ冷凍しておくことで、お弁当やごはんのおかずにすぐ使えて便利!
冷凍しても美味しい卵焼きのコツ
●半熟はNG! 中までしっかり火を通す。
冷凍する卵焼きは半熟NG。中までしっかり火を通しましょう。
●マヨネーズと水溶き片栗粉をプラス!
マヨネーズに含まれる酢や油で卵のふわふわ食感を、片栗粉の保湿力によってしっとり感をキープすることできます。
【卵焼きの作り方】冷凍後もふわふわ&しっとり
材料(作りやすい分量)
- 卵…3個
A
- 砂糖…大さじ1
- 水溶き片栗粉…水小さじ1+片栗粉小さじ1
- マヨネーズ…小さじ2
※今回は直径18×15㎝の卵焼き器を使用
作り方
1 卵を溶きほぐし、調味料と混ぜ合わせる
ボウルに卵を割り入れ、菜箸で泡立たないように溶きほぐす。調味料Aを加え、さっくりと混ぜ合わせる。
■冷凍のポイント! 卵白のコシが切れるまで溶きほぐす
2 卵液を1/3量流し入れて焼く
卵焼き器をよく熱し、サラダ油(分量外)をひいてキッチンペーパーでなじませる。弱めの中火にし、卵液1/3量を流し入れて全体に広げる。空気穴ができたら菜箸でつぶしながら焼き、固まってきたら卵焼き器の奥から手前に向かって巻く。
3 2の工程を繰り返す
巻き終えた卵を卵焼き器の奥に移し、手前のスペースに卵液1/3を流し入れて焼く。火が通ったら、2と同じように巻いていく。この工程をもう一度行う。
■冷凍のポイント! 半熟部分がなくなるようにしっかりと焼く
卵を巻き終えるたびに卵焼き器の側面に押し付け、しっかりと焼き付ける。
4 アルミホイルで包み、粗熱を取る
卵焼きをアルミホイルで包み、粗熱が取れるまで置く。
■冷凍のポイント! 余熱でしっかり火を通す
【卵焼きの冷凍/解凍方法】1食分ずつ保存で便利!
冷凍方法
アルミホイルから卵焼きを取り出し、食べやすい大きさに切る。(以下、6等分想定)。1食分ずつ(2〜3切れずつ)ラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、金属製バットにのせて冷凍する。冷凍庫で2週間程度保存可能。
解凍方法
2切れあたり、電子レンジ(600W)で1分20秒加熱する。温めが足りない場合は10秒ずつ追加して加熱する。加熱しすぎるとパサパサになるので注意。
【食べ比べて検証】冷凍後どうなる!?
「冷凍テクニック」を使って焼いた卵焼きと、そうではない卵焼きを冷凍・解凍して検証。その差は歴然で、今回のレシピの卵焼きの方がふんわりとしたボリューム感が保たれています。パサつきが心配でしたが、しっとりした食感もちゃんとキープできていました。
ちょっとしたひと手間で、冷凍しても美味しい卵焼きができるのはうれしいですよね。毎日のお弁当やごはんのおかずにぜひ試してみてください。