【5万人に教えたマナー講師直伝!】 子どもと一緒に覚えたい。楽しい食卓をつくる食事マナーの基本

2016.11.22
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食事をする時、子どもが片手をテーブルの下に入れっぱなしだったり、くちゃくちゃと音を立てて食べていたりすることはありませんか?その際に、「マナーが悪いよ」や「行儀良くしなさい」と注意するお母さんが多いのではないでしょうか。

そもそもなぜマナーはあるのでしょうか?子どもに何をどう教えればいいのか、わからない方も多いはず。そこで、5万人以上に作法や話し方を教え、テーブルマナーの講師も務める飯島永津子さんにお話をお聞きしました。

飯島さんは「マナーとは、コミュニケーションを円滑にし、食卓を楽しく幸せにするもの」だと言います。その理由と、子どもに教えたい食事のマナーの基本や、教え方を学んでいきましょう!

ずばり!!マナーを守る理由は「人を不快にさせないため」

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世の中には自分とは異なる価値観や考えを持つ人たちが暮らしています。それぞれが正しいことを主張してしまうと、喧嘩やすれ違いが生まれて、お互いに気持ち良く過ごせなくなってしまいますよね?

そこでマナーが生まれました。マナーを守れば、自分も周りの人もある程度心地よく暮らすことができます。マナーは絶対に守るべきものというよりは、「周りの人と心地よく暮らすため」に自ら行うものなのです。

基本はたった5つ。食事マナーの基本とは?

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食事のマナーは国や地域により違いがありますが、その中でも大切なことはたった5つの心がけです。これを押さえておけば応用が効きますので、まずはここからスタートしましょう!

1. 食べ物に感謝すること
・「いただきます」「ごちそうさまです」は欠かさずに
・お店スタッフには「ありがとうございます」が言えるように

料理には、食材の生産者、料理を作る人、料理を提供してくれる人など、多くの人が関わっています。子どもにはそれらの人々に感謝することを教えてあげましょう。人に感謝することを覚えれば、周りの人への気配りも自然にできるはずです。

2. 食べる姿勢を意識すること
・「猫背」にならずに背筋を伸ばす
・「ほお杖」や「犬食い」は避ける

お子さんが大人になり社会に出ると、会社の上司と食事に行くこともあれば、取引先と会食をすることもあるかもしれません。その際に、きれいな姿勢をしながら食事ができれば、周りの人も「しっかりしている人だなぁ」と思ってもらえるでしょう。

背筋はまっすぐに、ほお杖をつきながらの食事や、器に口を近づけて食べる「犬食い」などは避けましょう。

3. まずは箸の扱い方を知る
・箸やカトラリー(フォーク、スプーンなど)は舐めない
・皿にとったものは戻さない

国ごとに食事マナーもさまざまですが、食器の扱い方には共通しているものもあります。箸の扱い方の基本を知れば、フォークやスプーンなどの食器にもある程度応用でき、ともに食事する相手も心地よく食事ができるでしょう。

箸についた物をなめる「ねぶり箸」や、小皿に取った料理をもとの皿に戻す「そら箸」などは、人を不快にさせる行為として避けられてきたもの。フォークやスプーンの扱い方にも共通しているので、覚えておきましょう!

4.相手を気づかい、デリケートな話題は避ける
・相手の身長や体重、容姿など「体」に関する話題は避ける
・政治や宗教の話題も避けた方がベター

食事中はなるべく楽しく話したいものです。そのため、相手の身長や体重、容姿などに関することはデリケートな話題なので避けたいところ。

あまり子どもは話さない話題ですが、政治や宗教などの話もデリケートな話題なので避けた方が無難です。少し早いかもしれませんが、将来のために教えてあげてもいいかもしれません。

5.周りを気づかい、できるだけ音は立てないように
・食べ物が口に入っているときはしゃべらない
・食器の扱いには気をつけて、「ガチャガチャ」という音を立てないように

周りの人に気を配れていれば、食べる時に「くちゃくちゃ」と音を立てたり、器と食器をガチャガチャとぶつけたりしないはず。ささいなことですが、「食事中に音を立てない」ということから『周囲への気配り』を学んでいきましょう!

マナーを守るためには、自分を客観視して、周りに気を配る必要があります。この5つを習慣づければその力が養われるので、しっかりとお子さんに教えてあげましょう。

匂いや音もマナー違反!?意外と知らない食事のマナーとは

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基本を押さえたら、次は応用編。大人でも間違えてしまいがちな3つの食事マナーをご紹介します。

1.テーブルや食器はなるべく傷つけない、汚さない
「食べ物に感謝すること」の応用で、お店のテーブルや食器を傷つけないように教えてあげましょう。お皿やグラス、テーブルや椅子などはお店の人にとって大切な商売道具。傷つけられたり汚されたりすると、いくらお客様だとしても、あまり気分が良いものではありません。

グラスや食器は、そっと扱えば傷つけることも音が出ることもありません。年頃になるとアクセサリーをつけ始めるお子さんもいますが、食事に行く時に指輪やブレスレットなどは控えた方がベターです。また、メタルの時計などは、テーブルを傷つけてしますこともありますので、気を付けましょう。

2.手の所作を覚えましょう
基本編で解説した「まずは箸の扱い方を知る」の応用で、箸の使い方を覚えたお子さんには手の所作を教えてあげましょう。食器の持ち方や器の扱いなど、所作がきれいだと、周りの大人も感心してくれるはず。

間違えてしまいがちなのは、食器を持っていない手の扱い方です。空いた片手は、料理が盛られた器に手を添えることで、所作もきれいで、器が動くこともありません。とても基本的なことですが、グルメ番組でも、多くのタレントさんが手を膝の上に置いていたりするので、意外とできていない人が多いマナーの一つです。

3.食事の時はニオイにも気をつけて!
「周りを気づかい、できるだけ音は立てないように」の応用で、ニオイにも気をつけましょう。料理の美味しさは、見た目・食感・味・そして香りで決まります。イヤなニオイは、料理の味や香りをダメにしてしまうもの。将来のために、食事の時は周りを気づかって、服や体を清潔にすることを教えてあげましょう。

思春期を迎えて、香水をつけ始めるお子さんもいますが、「食事の時はつけすぎないように」と教えてあげると、お子さんが大きくなった時に役立ちます。

子は親の背中を見て育つ。正しいマナーを教えるための3つの方法

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いざマナーを教えようと思っても、子どもが言うことを聞いてくれないことも多いはず。そこで、正しいマナーを教えるための方法を3つご紹介します。

1. 親が正しいマナーを実践する
口で言うのではなく、毎日の食事の中で正しい食事のマナーを見せてあげます。お子さんにとってご両親は一番身近な先生です。お子さんには常に手本を見せてあげましょう。

2. マナー講座に一緒に参加する
子どもは親の言うことより、他人のアドバイスをよく聞いてくれます。そこで、一緒にマナー教室に通って、講師から正しいマナーを学んでみましょう。講座に通えばご自身の勉強にもなりますので、一石二鳥です。

3. 毎日の暮らしの中で習慣づける
普段から正しい食事のマナーができていれば、外に出ても自然と実践できるものです。毎日繰り返して習慣にしてしまうことが大切です。

「子は親の背中を見て育つ」という言葉があるように、毎日ともに過ごすご両親が正しい食事マナーを実践できれば、お子さんもその姿を真似てくれるはず。口で言うより手本を見せた方が早いことも多いのです。

マナーとは、自分と周りの人が幸せに過ごすための手段。食卓も楽しい時間になります。お子さんが人の縁に恵まれ、楽しく生きられるよう、正しいマナーを教えてあげましょう!

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