4月後半になり、もうすぐゴールデンウィークがやってきますね。ゴールデンウィークの祝日のひとつである「こどもの日」は、「端午の節句」とも呼ばれ、こいのぼりや五月人形を飾って子どもの健やかな成長を願う日です。
ほほえみごはんでは、四季折々のイベントに合わせて、ひな祭りに「桃の花のデコケーキ」、お花見の季節には冷凍食品を使ったかわいらしい「お花見デコ弁」など、子どもと一緒に作れるメニューをご紹介してきました。
今回は、端午の節句にちなんで「こいのぼりケーキ」を作ります。こいのぼりケーキとは、最近TwitterやInstagramなどで話題になっている「こいのぼり」をかたどったデコレーションケーキのこと。
「デコレーションケーキって、作るのが難しいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません!デコレーションケーキを数多く手がける「洋菓子専門店Anniversary」に、市販のスイーツを使った簡単なこいのぼりケーキの作り方を伺いました。ぜひ、お子さんと一緒にチャレンジしてみてください!
果物を切って盛り付けるだけ!市販のスイーツを使ったお手軽こいのぼりケーキ2種
まずは、市販のプレーンなロールケーキを使った「こいのぼりロールケーキ」!果物を薄く切り、ウロコのようにきれいに盛り付けると完成する簡単・お手軽さがポイントです。
◎材料(1ロール分)
・ロールケーキ(全長10cmほど) 1本
・デコレーション用コインチョコレート(白、直径3cm) 1個
・デコレーション用コインチョコレート(黒、直径1.5cm) 1個
※コインチョコレートは通販などで手に入りますが、「デコペン(白)、(黒)」でも代用できます。その場合クッキングシートに、白は直径3cm程度、黒は直径1.5cmの円状に薄く広げ、固まってからはがして使いましょう。
・いちご 3個
◎こいのぼりロールケーキの作り方
1. ロールケーキをお皿の上に置き、デコレーション用コインチョコレート(白)をロールケーキにのせ、その上にコインチョコレート(黒)をのせて目を作る
2. いちごは洗ってヘタを切り落とし、3mm程度の厚さに切る
3. 「2」のいちごをロールケーキの上にウロコのように飾り付けて完成!
ウロコに見立てたいちごは、お子さんの好きな果物に変えてもOK。果物は半分に切ってからまな板に倒し、横から包丁を入れると上手に薄切りできます。後ほど、紹介するAnniversary風こいのぼりケーキのように生クリームでデコレーションすると、よりかわいらしいケーキに変身します!
2つ目のケーキは冷凍チーズワッフルを使った「3段こいのぼりケーキ」。3種類の果物を使っているので、カラフルでかわいらしいのがポイントです。キウイはお父さん、いちごはお母さん、オレンジは子どものこいをイメージしています。
◎材料(こいのぼり3つ分)
・冷凍チーズワッフル 3本
・デコペン(黒) 1本
・こんぺいとう 1個
・キウイ1/8個
・いちご 1個
・オレンジ 1房分
・チョコプレッツェル1本
・デコレーション用コインチョコレート(白、直径1.5cm) 3個
※コインチョコレートは通販などで手に入りますが、「デコペン(白)」でも代用できます。その場合クッキングシートに、直径1.5cmの円状に薄く広げ、固まってからはがして使いましょう。
◎3段こいのぼりケーキの作り方
1. 冷凍チーズワッフルを袋の表示に従って電子レンジで解凍、または自然解凍し、両端を1cm切り落とす
2. キウイは縦半分に切って皮を剥き、いちごは洗ってヘタを切り落とす。オレンジは外皮と内側の白い皮をむく
3. ワッフルの上にデコレーション用コインチョコレートを乗せ、白目を作る
4. キウイ、いちご、オレンジは、2mm程度の厚さに切る
5. チーズワッフルの上に、薄く切った果物を盛り付ける
6. 「3」で作った目のパーツをチーズワッフルに乗せ、上からデコペン(黒)で目を描く
7. お皿に並べたこいのぼりの顔部分にチョコプレッツェルを置き、上部にこんぺいとうを飾れば完成!
デコレーションのポイントは果物を薄く切ること。薄くすることでチーズワッフルの上に果物がフィットして、よりウロコらしくなります。目やチョコプレッツェルなどのパーツが動いてしまうときは、デコペンを接着剤の代わりにすると固定することができますよ!
洋菓子専門店 Anniversary流!本格こいのぼりケーキ
もっと本格的にチャレンジしてみたい!という方のために、生地から焼き上げる「洋菓子専門店 Anniversary流!こいのぼりケーキ」をご紹介します。プロの技を使って、おしゃれでかわいいケーキを作ってもらいました。
まずはロールケーキの生地を焼くところからスタートです。
◎ロール生地の材料(1ロール分17㎝×24㎝ 1枚分)
・全卵 90g
・グラニュー糖 50g
・薄力粉37g(ふるっておく)
・牛乳 19g
・水あめ 5g
◎ロール生地の作り方
1. 全卵、グラニュー糖、水あめをボウルの中に入れ、湯せんで人肌(35~37℃くらい)まで温めてから泡立てる
2.「1」をもったりするくらいまで泡立てたら、ふるった薄力粉を少しずつ加え、縦に切り込みながら底からすくい上げるように混ぜる
3. 薄力粉の粉が見えなくなったら人肌に温めておいた牛乳を回し入れ、やさしく混ぜる
4. 平らな焼き型を用意して、「3」を型に流す(生地の厚みは約2cm)。その後180℃に温めたオーブンで約10分焼く
生地をふんわり、しっとりとした食感にするためには、生地を混ぜすぎないようにしましょう。薄力粉や小麦粉は混ぜすぎると生地に粘りが出て、焼いている途中で固まってしまいます。薄力粉を加えた後はできるだけさっくりと混ぜましょう。
生地が完成したら、次はデコレーションに移ります。
◎デコレーション用の材料(1ロール分)
【生クリーム】
・生クリーム(脂肪分45%) 130g
・生クリーム(脂肪分18%) 65g
・グラニュー糖 20g
・コアントロー(オレンジの香りのリキュール。無い場合は柑橘系のホワイトキュラソー) 2g
・バニラエキストラ(本物のバニラをアルコールで抽出したもの。無い場合はバニラエッセンス) 少々
※素材を代用した場合は、Anniversaryのケーキとは異なった風味になります
【いちご生クリーム】
・上記の生クリームを泡立てたもの 50g
・トックブランシュフレーズ(濃度5%の濃縮いちごリキュール) 少々
・グルマンディーズフレーズ(いちごの濃縮果汁) 少々
※トックブランシュフレーズとグルマンディーズフレーズがご家庭に無い場合は、すりおろしたいちご10gでも代用できます。加えすぎると生クリームがゆるくなってデコレーションしづらくなるのでご注意ください
【フルーツ】
・いちご 3個
・キウイ 1/2個
・オレンジ 1/2個
【デコレーション用食材】
・いちご5〜7個
・ブルーベリー 3〜5個
・粉砂糖 少々
・デコレーション用コインチョコレート(白、直径3cm)
・デコレーション用コインチョコレート(黒、直径1.5cm)
※コインチョコレートは通販などで手に入りますが、「デコペン(白)、(黒)」でも代用できます。その場合クッキングシートに、白は直径3cm程度、黒は直径1.5cmの円状に薄く広げ、固まってからはがして使いましょう
◎ロールケーキ作り〜デコレーション〜完成までの工程
1. いちごは洗ってヘタを切り落とし、1/4の大きさに切る。※デコレーション用のいちごはカットしませんので注意してください。
2. キウイの皮を剥き、オレンジは外皮と内側の白い皮を取り除く。皮を剥いた後に2cmほどの厚さでくし型切りにする
3. 生クリームの材料をボウルに入れ、7分立てに泡立てる(泡立て器を持ち上げるとトロリと落ち、跡がうっすら残る状態)
4. 「3」を違うボウルに50g取り分け、「いちご生クリーム」の材料とともにボウルに入れて、全体に色が付くまで混ぜる
5. 先ほど焼いたスポンジの端を切り落とし、大きめのクッキングシートか巻き簀(まきす)の上に乗せる
6. 「3」を約0.5mmの厚さでスポンジの片面に塗る。※生クリームは後ほど使うので10g残しておく
7. 「6」の上に、果物を種類別にまっすぐ並べる
8. スポンジを端から巻く
9. ロールケーキの片側約6cmに白い生クリームを薄く塗る
10. 「9」とは逆の端から「いちご生クリーム」を塗り、ヘラを利用して表面にウロコ模様を描く
11. デコレーション用コインチョコレート(白)をロールケーキの上に乗せ、その上にコインチョコレート(黒)を乗せて目を作る
12. ケーキをお皿に盛り付けて、周りにブルーベリーやいちごをデコレーションする。お好みでいちごの表面に粉砂糖をふりかけたら完成!
「10」の工程でウロコ模様を描くときに、うまくいかない場合はスプーンを使ってみましょう。人肌程度のお湯でスプーンを温めてから使うと、生クリームがくっつかないので模様を描きやすくなります。
小さなお子さんがいるご家庭では、簡単に作れる「こいのぼりロールケーキ」や「3段こいのぼりケーキ」を、小学校〜中学校のお子さんがいるご家庭では、「Anniversary流!特製ケーキ」を作ってみませんか?また、お友だちを集めて、みんなでワイワイ作って食べるのも楽しい時間になるのではないでしょうか。ぜひ、作ってみてくださいね!