【あなたの冷凍庫見せて#1】いつものごはんを楽しく、華やかにする冷凍庫の使い方

2018.3.20
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普段、なかなかのぞく機会がない人のおうちの冷凍庫……どんなものが入っているか、ちょっと気になりますよね? みんな一体どんなものを冷凍しているの? そして、上手な収納方法や、食材の賢い保存テクニックがあれば真似したい! そこで、みなさんのお宅にお邪魔して冷凍庫を拝見するのが、この連載です。
第1回目の今回、冷凍庫を見せてもらったのは、都内で二人暮らしをする井上豪希さん・桃子さんご夫妻。平日の夜や休日は料理ユニット「てとてと」として活動するお二人、なんと週に2~3回は食事会を開いているんだそう。普通の家庭とはちょっと事情が違うお二人の冷凍庫。そこには、「簡単さ」よりも「美味しさ」や「華やかさ」を重視した食材や工夫が詰まっていました。

平日の昼は共働き、夜と休日は料理ユニットとして活動

料理ユニット「てとてと」の井上豪希さん、桃子さん、作業中

豪希さんは平日フルタイムで働く会社員、桃子さんはフリーランスのデザイナーとして自宅で作業されているというお二人。料理は主に豪希さんの担当なんだそう。朝はヨーグルトと冷凍していたパンなどで簡単に、お昼は豪希さんは外食、桃子さんは冷凍ごはんや作り置きしておいたおかずなどを食べることが多いんだとか。そしてちょっと変わっているのが晩ごはん。
「3日に1回は食事会の日なんです。『料理を通して場を創造するおもてなし夫婦ユニット』として活動しているんですが、その活動のひとつとして、6人1組の食事会を開催しています。一度参加された方から輪が広がって、お友達同士の会から、お子さんも一緒のママ友の会、同業種の方の集いや家族のお祝いごとまで、みなさんテーマはさまざまですね」(豪希さん)

かなりの頻度で食事会を行っているお二人。冷蔵庫はまさか、業務用!? そして冷凍庫には一体どんなものが入っているんでしょうか…?

予想していたよりは小さめ、二人暮らしにはやや大きめの冷凍庫

冷凍庫の引き出しを開けたところ

お二人の冷蔵庫、サイズは冷蔵庫が510L、冷凍庫が129Lと一般的。開けてみると、冷蔵庫・冷凍庫ともにスッキリ整理され、少し余裕があるくらいです。食事会を開いても冷蔵庫・冷凍庫がパンクしない理由は、食材をなるべく使い切るスタイルにあるんだそう。
「食材を大量にストックする習慣はあまりありませんが、肉類は安いときにまとめ買いして冷凍します。そのまま置いておくよりも美味しく保存できるごはんやパンも冷凍です」

冷凍庫の中にごはんと肉が入っているところ

冷凍庫の引き出しは2つ。急速冷凍機能が付いている小さい引き出しには、常備しているという「ごはん」と「肉類」を入れるルール。それ以外の食材は大きめの引き出しに入っています。
常備しているものは、料理に彩りが足りないときにサッと加えられる、ピーマンやドライトマトなどの色味がある野菜、見た目にかわいいエディブルフラワー入りの氷など、普段の料理を底上げするアイテムが入っているのが、お二人の冷凍庫の特徴です。

どうやら、おもてなしなどに真似できそうなアイデアが潜んでいそうな冷凍庫。おすすめの食材と冷凍方法を教えてもらいました。

① 食事会の〆にも大人気! 1食分ずつ小分け保存する「パスタキット」

パスタの材料を小分け冷凍したもの

おすすめの冷凍食材は? と聞いて真っ先に出てきたのがこのセット。パスタの具材を切って1食分ずつラップで包み、保存袋に入れて冷凍しているんだそう。
「タコとしめじ、ドライトマトの組み合わせが絶品なんです。これは、シェフをしている父に教えてもらったレシピ。食事会では料理はたっぷりお出しするものの、それでも『なにか物足りない』という場面がよくあります。そんなときにこのパスタが活躍するんです。休日のランチなどにも重宝しています」(豪希さん)

タコ、きのこ、トマトのペペロンチーノ完成

タコはスライス、しめじは小房に分け、ドライトマトはちぎって保存します。使うときの解凍は不要。オリーブオイルとにんにくを入れたフライパンにパスタのゆで汁と一緒にそのまま入れて加熱し、火が通ったらパスタを加えて和えるだけでOK。絶品ペペロンチーノの完成です。
パスタキットの食材は冷凍保存してから1ヵ月を目処に食べきるようにするといいそう。

② 余ったトマトは「ドライ」にしてから冷凍庫へ

ドライトマトを冷凍したもの

さきほどのパスタで登場した「ドライトマト」。実は手作りなんだそう。
「食事会でも普段の食事でもよく登場するミニトマトは、余ったらドライトマトにするんです。半分に切って塩とオリーブオイルをふり、100℃のオーブンに1時間半ほど入れて乾燥させます」(桃子さん)

典範に切ったトマトを並べ、ドライトマトを作っているところ

かかる時間は長めですが、ほったらかしでできるので定期的に作っているんだそう。卵スープに入れてラー油を加え酸辣湯風に、クリームパスタの具材になど用途はいろいろ。彩りがよくなるうえ、トマトに旨みがあるので、手軽に自然な旨みがプラスできるところが便利だといいます。
乾燥させることで旨みをぎゅっと凝縮してから冷凍する、という方法は新鮮! 真似してみたくなるテクニックです。

③ エディブルフラワー入りの氷は、おもてなしにぴったり!

エディブルフラワー入りの氷

「これも余った食材の有効活用なんです。エディブルフラワーは見た目がキレイなんですが、傷みやすいので氷にしています。製氷皿に水と一緒に入れて凍らせるだけ。お水を出すときも、そのままだと味気ないんですが、この氷を入れるだけでおもてなし感が出ますよね」(桃子さん)

エディブルフラワー入りの氷を水に入れたところ

④ 冷凍のパンには焼く前に水を。解凍時のひと工夫でより美味しく

冷凍した食パンに霧吹きで水をかけているところ

最後に紹介するのは、冷凍保存の定番食材「食パン」です。井上さんのお宅では、フライパンでトーストするのがお決まりの食べ方。オーブントースターよりもパリッと焼けるといいます。そして、焼く前のパンの両面に、霧吹きで水をかけるのが豪希さんのこだわりなんだそう。
「冷凍するとどうしても乾燥しがちなんですが、ちょっと水をかけるだけでしっとり焼きあがります。手でパッパッと水をかけるだけのときもありますよ」

「簡単に」だけじゃない。料理を美味しく食べたいから、冷凍を活用する

料理ユニット「てとてと」の井上豪希さん、桃子さんが話しているところ

冷凍保存というと、料理をできるだけ簡単にするための「手抜き」なイメージも少しありますが、井上さんご夫妻の冷凍の使い方は、ちょっと違っていました。
「食材を冷凍保存するのは、その方が『美味しい』から、というのが大きいですね。ごはんやパンは保存するなら『冷凍』が美味しい。ごはんなら炊きたてを、パンも買ってきてなるべくすぐに冷凍して、極力美味しく食べられるようにしています。きのこなど冷凍することで旨みがアップして感じられるものも、積極的に冷凍しますね」(豪希さん)

ごはんやパンに加えて、豪希さんが欠かさず冷凍庫に常備しているのが「ラムレーズン」。市販のバニラアイスに加えて食べるのがお気に入りなんだとか。ラムレーズンは常温でも保存できますが、アイスと温度を同じにするために冷凍庫に入れるのは絶対外せないこだわりだそう。

また、ちょっと意外だったのが、お二人とも市販の冷凍食品にすごく詳しいということ。料理ユニットという職業柄、食事は「手作り」に徹底してこだわっているのでは…と思いきや、いろいろなブランドの冷凍食品を食べ比べるのが好きなんだそう。
「冷凍パスタが大好きなんです。もちもちした麺が美味しいんですよ〜。例えば同じナポリタンでもブランドごとに味が全然違っていて、容器もお皿があったりなかったりといろいろ。食べ比べるのが楽しいんです」(桃子さん)
「特に一人暮らしのときは、新商品が出る度に食べて研究してたんです。あの味は家では作れないですからね。しかもお惣菜などは一食ずつ小分けになっていて、その工夫がすごい!」(豪希さん)

井上さんご夫妻の冷凍庫には、時間は短縮しながらも、普段の料理をより美味しく、よりステキにするアイデアがたくさん。新鮮さや作りたてにこだわりながらも、自分たちらしく冷凍保存を取り入れ、ときには冷凍食品の味わいも楽しむ。そんな、食に対する柔軟な姿勢が、お二人の豊かな食生活を形作る秘訣なのかもしれません。

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