目次
4つの味の冷凍副菜で、パズルのようにお弁当の隙間を埋める!
この記事のポイント
- 味のバランスが良く、おいしいお弁当を作るコツ
- 「甘味・塩味(えんみ)・酸味・辛味」それぞれの味別で手軽に作れる冷凍副菜レシピ
- 副菜の加熱むらや水っぽさを防ぎ、お弁当へ詰めるための正しい冷凍・解凍方法
-
野上優佳子さん
今回ご提案するのは、お弁当の副菜を、「甘味」「塩味(えんみ)」「酸味」「辛味」の4つの味付けに分けて、それぞれ単品でストックしておく「4つの味の冷凍副菜」。毎朝、冷凍庫から異なる味の副菜をピックアップし、パズルのように隙間に詰めれば、全体の味のバランスが整ったお弁当が完成します!
お弁当の味のバランスの基本
まずは、お弁当箱全体がおいしく整う「味のバランスの基本ルール」からチェックしていきましょう。

おいしい味の組み合わせの例は?
お弁当のおかずのバランスを考える時、「甘・辛(塩)・酸」の3つの要素を取り入れるのが基本です。さらに、風味の良い「辛味」もあれば、マンネリを打破できます。
例えば主菜はごはんのおかずになる塩鮭(塩味)、副菜は甘い卵焼き(甘味)にして塩味とのコントラストを意識します。さらにピクルス(酸味)を味の切り替えになる箸休めに足す、というようなイメージです。
あまり難しく考えず、甘辛い、甘酸っぱい、などの幅を持たせつつ、味にメリハリを付けることで、お弁当を最後までおいしく食べられます。
味の濃淡や食感にも注目!
味だけでなく、こってりやさっぱりなどの濃淡、いわゆる「食べ心地」に緩急があると、味わいが楽しくなります。
そして食感も重要です。やわらかいおかずばかりだと、ずっと同じかみ心地で、早食いの原因になることもあります。歯応えの良いものやよくかんで味わえるおかずも、お弁当にメリハリを付けてくれます。
食感や味わいが変わりにくい乾物は強い味方

(写真左上から時計回りに細切りきくらげ、高野豆腐、ひじき、切り干し大根)
「加熱調理済みのおかずを解凍したら水分が抜けて食感が変わってしまった」ということがあります。実は、食品の水分をはじめから抜いてある乾物は冷凍おかずに向いている食材です。例えば、高野豆腐、ひじき、切り干し大根など。また、干ししいたけ、きくらげなどは細切りのものを選ぶと、戻し時間も短く手間が省けて便利です。
温め直しても味や食感が変わりにくいだけではなく、余分な水気も吸ってくれる、といったメリットがあります。戻す手間をかけるなら、まとめて戻して作り置きおかずに活用するのがおすすめです。
おかずを小分けに冷凍保存することで劣化を防ぐ
おかずを1食分ずつ小分けに冷凍保存することで、酸化や解凍むらを防ぐことができます。また、おかずのひと固まりが小さくなるため、解凍時間も短縮されます。
「甘味」の冷凍副菜レシピ
「甘味」が引き立つ副菜のレシピをご紹介します。
伊達巻卵焼き
はんぺんを混ぜて甘味を強くした卵焼きです。冷凍しても気泡が入りにくく、しっとりした食感が持続します。

材料
約8~10切れ分
- はんぺん
- 1枚(110〜120g)
- 卵
- 3個
A
- みりん
- 大さじ2
- 砂糖
- 大さじ1
- 塩
- 1つまみ(小さじ1/6程度)
作り方
-
1
はんぺんをフードプロセッサーやすり鉢などですりつぶし、卵とAを加えてなめらかになるまで混ぜる。
-
2
四角い焼き型にオーブンシート(クッキングシート)を敷き、1を流し込む。
-
3
オーブントースター(200℃)で表面の焼き色がきつね色になるまで15分ほど焼く。
-
4
オーブントースターから取り出し、粗熱がとれたら型から外す。シートごとくるくると巻いて常温になるまで冷ます。冷めたらお好みの厚さに輪切りにする。
※フライパンでも作れる。焼き型に生地を流し込んだら、ふたをして弱火でじっくり10分ほど焼く。卵が固まったらひっくり返して両面を焼く。
大学かぼちゃ
電子レンジで加熱したかぼちゃに甘辛いたれを絡めます。冷凍しても食感や色味が変わりにくいです。

材料
約10~12切れ分
- かぼちゃ
- 1/4個(種を除いて約200g)
- サラダ油
- 大さじ2
- いりごま(白)
- お好みの量
A
- みりん・醤油・水
- 各大さじ1
- 砂糖
- 大さじ3
作り方
-
1
かぼちゃは種とワタを取り除き、食べやすい大きさの薄切りにする。
-
2
耐熱容器に並べ、ふんわりラップをして電子レンジ(600W)で3〜4分、すっと爪楊枝が通るくらいまで加熱する。
-
3
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、かぼちゃに焼き色が付くまで焼く。
-
4
かぼちゃをいったん取り出し、フライパンの油をキッチンペーパーで拭き取る。
-
5
フライパンにAを入れ、混ぜながら弱火にかけ、沸騰してとろみがついたら、かぼちゃを加えて絡める。最後にごまをふる。
※とろみがついてからは焦げやすくなるので、手早く仕上げる。
「塩味(えんみ)」の冷凍副菜レシピ
「塩味(えんみ)」が効いた副菜のレシピをご紹介します。
味噌マヨつくね
冷凍しても食感が変わりにくく、ふんわりとやわらかい仕上がりに。火の通りや手間がかかるひき肉のつくねは、まとめて作り置きしておくのが◎。

材料
6食分
- 鶏むねひき肉
- 400g
- 細ねぎ
- 2本
- 生姜(すりおろし)
- 小さじ1
- 味噌・マヨネーズ
- 各大さじ1.5
- 片栗粉
- 大さじ1
- サラダ油
- 小さじ2
作り方
-
1
細ねぎは小口切りにする。ボウルにサラダ油以外のすべての材料を合わせ、スプーンなどでよく練り合わせる。
-
2
フライパンにサラダ油をひいて、1をスプーンで食べやすい大きさにすくって並べる。ふたをして中火で焼く。
-
3
片面を3分焼く。ひっくり返してもう3〜4分焼き、中心まで完全に火を通す。
ちくわの磯辺揚げ
ちくわの磯辺揚げは冷凍しても食感や味が変わりにくいので、冷凍ストックしておけば、ちょっとした隙間を埋めるのにとても便利なおかずです。

材料
8食分
- ちくわ
- 1袋(140g程度)
- サラダ油
- 大さじ1
A
- 薄力粉
- 大さじ2
- 片栗粉
- 小さじ1
- 水
- 大さじ3
- 青のり
- 大さじ1
作り方
-
1
ちくわは1〜1.5cmの輪切りにする。
-
2
Aの材料を合わせて混ぜ、1を加えてよく絡める。
-
3
フライパンにサラダ油を熱し、2を入れて中火で両面焼き色が付くまで焼く。
「酸味」の冷凍副菜レシピ
お弁当の箸休めにもぴったりな「酸味」副菜のレシピをご紹介します。
にんじんとツナの甘酢和え
電子レンジで手軽に調理できるおかずです。味や食感、鮮やかな色味が変わりにくく、ツナの旨みで酸味がマイルド、たんぱく質も加わることで食べ応えのある副菜になります。

材料
8食分
- にんじん
- 大1本(200g)
- ツナ缶(油漬け)
- 1缶(約70g)
- 塩
- 小さじ1/4
- 酢
- 小さじ2
- 砂糖
- 小さじ1
作り方
-
1
にんじんは皮をむいて細切りにする。耐熱容器に入れて塩を振り、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で1分30秒加熱する。
-
2
レンジから取り出し、粗熱がとれたら水気をしぼる。油を軽く切ったツナと酢、砂糖を加えてよく混ぜ合わせる。
豚こま酢豚
豚こま肉を小さく丸めて仕上げることで火の通りが早くなり、やわらかい食感に。ちょっとした隙間おかずにも便利な一品です。トマトケチャップ味で子どもにも人気の味付け。お弁当にさわやかな酸味のアクセントをプラスできます。

材料
12個分
- 豚こま切れ肉
- 400g
- 塩
- 小さじ1/4程度
- 生姜(すりおろし)
- 少々
- 薄力粉
- 適量
- サラダ油
- 大さじ1
A
- 酒、醤油、トマトケチャップ、砂糖、酢
- 各大さじ1
作り方
-
1
豚肉に塩としょうがを加えてよくこねたら、12等分にして丸めて薄力粉を表面にかるくまぶす。
-
2
フライパンにサラダ油をひいて、1を並べてふたをする。中〜少し弱めの中火で4分、裏返してさらに4分焼き、完全に火を通す。
-
3
Aを加え、とろみがつくまで煮詰める。
「辛味」の冷凍副菜レシピ
スパイスが香る「辛味」の副菜レシピをご紹介します。辛すぎない味付けなので、家族みんなで楽しめます。
麻婆春雨
再加熱した時にも水気を吸ってくれる乾燥春雨を活用したおかずです。時間が経っても水っぽくなりにくく、冷凍庫に常備しておくと心強い副菜になります。

材料
8食分
- 春雨(乾燥)
- 50g
- 鶏ひき肉
- 100g
- 細ねぎ
- 2本
- 干ししいたけ(スライス)
- 10g
- 水
- 1.5カップ
A
- 生姜(すりおろし)
- 少々
- 豆板醤
- 小さじ1/2
- オイスターソース
- 大さじ1
- 酒・醤油
- 各大さじ1
作り方
-
1
干ししいたけを水に漬けて戻す。細ねぎは4cm程度の長さに切る。
-
2
フライパンに干ししいたけを戻し汁ごと入れる。Aを加えて中火にかけ、沸騰したらひき肉を加えて箸でほぐしながら火を通す。
-
3
春雨を加えて全体を混ぜたら細ねぎを入れ、ふたをして弱火で煮込む。煮汁がなくなったら火を止める。
ささみのカレーピカタ
脂肪分の少ないささみを使うことで、冷めても脂が白浮きせず、味が落ちにくいおかずです。表面に衣をつけて焼くことで、固くならず食べやすく、やわらかい食感をキープできます。カレー粉の黄色が彩りにも◯。

材料
6食分
- 鶏ささみ
- 6〜8本(360g程度)
- 塩
- 小さじ1/2
- カレー粉
- 小さじ2
- 薄力粉
- 大さじ1程度
- 溶き卵
- 1個分
- サラダ油
- 大さじ1
作り方
-
1
ささみは筋を取り除き、食べやすい大きさの削ぎ切りにする。
-
2
1に塩とカレー粉を振り、薄力粉をまぶす。
-
3
フライパンにサラダ油を熱し、2に溶き卵を付けてから中火で焼く。両面に焼き色を付け、火が通るまでしっかり焼く。
副菜の冷凍保存方法
冷凍ワザ
冷凍庫で2週間程度保存可能!
冷凍副菜のおいしさと安全をしっかりキープするために、弁当コンサルタントの野上優佳子さんが実践している正しい冷凍保存方法と解凍のルールを解説します。
冷凍方法
- おかずの調理後、涼しい場所に置き、急冷プレートなどを活用して素早く完全に冷ます。
- 熱が取れて湯気がこもらないようになったら、小分けにして空気が入らないようにラップで包む。または冷凍&電子レンジ加熱可能のシリコンカップに入れる。※アルミホイルで包んでもよい。電子レンジ加熱する場合は、必ずアルミホイルを外す。
- 冷凍用保存容器や冷凍用保存袋に並べて入れ、ふたをして冷凍する。冷凍庫で2〜3週間保存可能。
おかず1食分の解凍方法/使い方
朝にお弁当箱へ詰める前の加熱は、電子レンジで行う。600Wで一気に温めるよりも、500Wで様子を見ながら加熱したほうが、食品の外側と内側の温度変化がなだらかになり、加熱むらが起きにくくなる。
・前日の夜に冷蔵庫に移動させておいた場合
おかずを平らな耐熱皿にのせ、ラップに包んだまま電子レンジ(500W)で40秒加熱する。取り出して湯気が収まったらラップを外し、完全に冷ましてからお弁当箱に詰める。
・凍ったままの場合
おかずを平らな耐熱皿にのせ、ラップに包んだまま電子レンジ(500W)で60〜80秒加熱する。取り出して湯気が収まったらラップを外し、完全に冷ましてからお弁当箱に詰める。
<POINT>
シリコンカップのまま電子レンジで加熱する場合も、乾燥を防ぐためにラップやふたをするとよい。加熱の途中で一度おかずをひっくり返すと、さらに加熱むらが防げる。
ニチレイのお弁当用冷凍食品を4つの味ごとに紹介!
-
野上優佳子さん
ニチレイのお弁当用冷凍食品は、さまざまな味のラインナップを取りそろえています。今回の4つの味ごとに分類してみたのでチェックしてみてください。
【甘味】『スイートポテト』
ひと口サイズで、子どものお弁当にも入れやすいサイズ。和食にも洋食にも合う!【酸味】『梅しそ香る 国産鶏ささみ春巻』
揚げ物おかずなのに、爽やかな酸味でさっぱり味に。【塩味(えんみ)】『からあげチキン』
「これさえあれば安心!」な人気メニュー。冷凍庫に常備しておけば、いざというときも安心。【辛味】『三代目たいめいけん監修 カレーコロッケ』
ごはんのおかずになるスパイス風味。自然解凍OKなのに衣サクサク!