目次
お弁当作りの基本はお弁当箱選びから! 用途に合わせたポイント
- お弁当箱は用途に合わせ「サイズ」「形」「素材」で選ぶ。
- 「どんぶり型」「保温ジャー・スープジャー」でお弁当のメニューが広がる。
- お弁当は温度と水分に注意! 持ち運ぶときは保冷剤を入れる。
お弁当コンサルタントの野上さんに聞く、お弁当箱の役割は?
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野上優佳子さん
普段の食事づくりは大きく「1.献立→2.調理→3.盛り付け→4.食事→5.片付け」というプロセスですが、お弁当づくりもほぼ同じです。違うポイントは2つ。3→4の間に「運搬」が加わり、3→4→5それぞれの「時間経過が長い」という要素が加わる点です。持ち運び時間は人によって変わりますが、料理を安全でおいしい状態に保ってくれるのが「お弁当箱」なんです。
お弁当を作る人・食べる人にとって、心地よいお弁当箱の選び方をご紹介します。みなさんのお昼のベストパートナーが見つかりますように。
おすすめの選び方は「サイズ」「形」「素材」の3つ!
無理なくお弁当を作って持っていくためには、自分が使いたい用途に合わせて選ぶのがおすすめ。主に、「サイズ(容量)」「形」「素材」の3つのポイントを押さえましょう。
食べたい「サイズ(容量)」で選ぶ

お弁当箱は、1回分の食事の量とバランスが可視化しやすい食器でもあります。サイズは主に容量(ml)で示され、目安の1つに容量とエネルギーはおおよそ同程度という考え方があります。
「3・2・1弁当箱法」(※1)によると、食べる人にぴったりサイズの弁当箱を選び、主食3・主菜1・副菜2の割合かつ同じ調理法は1品だけにして隙間がないように詰めることで、お弁当箱に適切なエネルギー量を確保しやすくなります。
1日に必要なエネルギー量の約3分の1をお弁当箱に詰める場合、年齢によって適したサイズは変わりますが、一般的な容量の目安は以下になります。
| 対象者 | お弁当箱の容量 |
| 幼児 | 400ml |
| 女性 | 600~650ml |
| 男性 | 800~900ml |
運動量が多い人の場合、1,000mlを超えるサイズが目安です。
もしサイズ選びに悩んだら、上記の目安に加え、食べる人のライフスタイルや普段の食事量に合わせて選んでみてください。
詰めやすい・持ち運びやすい「形」で選ぶ
詰めやすい形のお弁当箱
:左から仕切り付きタイプ、楕円一段タイプ、2段タイプ、大容量深底タイプのお弁当箱
お弁当の詰め方にお悩みなら、形の特徴を参考に選んでみましょう。詰めるのが難しく感じる理由の1つは「おかずがきっちり収まらない」こと。底面が広いとおかずが滑ってずれたり、深型だとおかずが沈んでしまったり、浅型だとふたでおかずがつぶれてしまったりと、お弁当箱の形状ごとに詰めづらさの理由があります。
お弁当箱の形ごとの特徴を知れば、おかずがずれたり、崩れたりするのを防げます。
| お弁当箱のタイプ | 特徴 |
| 仕切り付きタイプ | 枠が固定され、それぞれの枠内のおかずがずれにくいため、ごはんとおかずの配置に悩まずそのまま詰められる。 |
| 楕円一段タイプ(わっぱ等) | お弁当の詰め方の自由度が高い。側面に丸みがあり、いろいろなおかずの形がフィットしやすく、ごはんとおかずの配置や量の調整が自在。 |
| 2段タイプ | ごはんとおかずで段を分けられて、特にスリム型なら隙間が少なく、持ち運び中におかずがずれにくく、きれいに詰められる。 |
| 大容量深底 タイプ | ごはんの上におかずをのせる「のっけ弁」が得意。具がつぶれにくく、サンドイッチなど高さのあるものも収めやすい。 |
持ち運びやすい形のお弁当箱
左上から時計回りに内蓋付、かぶせ蓋、4点ロック型、印籠式シール蓋のお弁当箱
バッグに入れたときにお弁当箱が傾かないかどうかの目安になるのは、お弁当箱の底面と、通勤通学時のカバンの幅のフィット具合です。
汁漏れ防止には、お弁当箱のふたが大きな役割を果たしています。
かぶせ蓋(ふたが本体の外側を覆う形状)、印籠式(ふたが内側に入り込むように閉まる形状)といった形状のお弁当箱は、傾いてしまっても汁漏れしづらい安心設計。内蓋付きや4点ロック型など、パッキンや留め具に工夫が凝らされたお弁当箱もあります。
底面のサイズと合わせて、チェックしてみてください。
温め可能・洗いやすさの「素材」で選ぶ
左から高機能樹脂、ステンレス、樹脂製塗装のお弁当箱
出先で温かいお弁当が食べたい、洗い物の負担を減らしたいなら「素材」で選ぶとよいでしょう。お弁当箱ごとに、油汚れが落ちやすいものや電子レンジで温め可能なものなどの特徴があります。
| 樹脂製の素材 | 電子レンジ | 特徴/洗いやすさ |
| PP(ポリプロピレン) | ◯ | 電子レンジ使用可能で、耐熱温度は120〜140°C。 ただし油汚れが残りやすく、匂い移りもしやすい素材。 |
ステンレス、琺瑯(ホーロー)、アルマイト(アルミ)など、金属製の素材には下記のような特徴があります。
| 金属製の素材 | 電子レンジ | オーブントースター | 特徴/洗いやすさ |
| ステンレス | △ | ◯ | 通常、金属製は基本的に電子レンジ加熱不可だが、最近はステンレス製でも電子レンジ加熱可能なものが販売されている。オーブントースターでの加熱は可能。 匂いや色移りはしづらい。衝撃に強くて丈夫。 |
| 琺瑯(ホーロー) | × | ◯ | オーブントースターで加熱可能。 油汚れ、匂い、色移りの心配が少なく、洗いやすいが重い。 |
| アルマイト(アルミ) | ◯ | × | 軽量。表面膜があるためステンレスより油汚れが落ちやすいが、色素が入り込むことがある。 |
季節やメニューで選ぶ! 「機能派」お弁当箱
季節や気分に合わせて、冷たいうどんや熱々のカレーを持っていきたいけど持ち運びにくい。そういった悩みも「機能派」お弁当箱なら解決できます。お弁当のバリエーションが広がると、毎日のお弁当ライフがさらに楽しくなりますよ。
うどん・パスタ弁当でマンネリ解消!「どんぶり型容器」もおすすめ
左上が麺を入れる容器、右下が具材を入れる容器
※こちらは保温タイプではありません
うどんやパスタを持っていくなら「どんぶり型容器」がおすすめ! ごはんや麺を入れる容器と、おかずの容器が分かれているので、丼ものや麺類のメニューなら具を分けて持っていきやすく、つゆやソースを食べる直前にかけることもできます。さっぱりとしたうどん弁当は、暑い夏にもぴったりです。
■ほほえみごはんがおすすめする、うどん弁当のレシピはこちらから!
スープやカレーで大満足!「スープジャー・保温ジャー・ランチジャー」
スープジャー

保温・保冷に優れたスープジャーはおいしい状態・温度のまま持ち運ぶことに長けています。外気温の干渉を受けづらい真空断熱構造を活用したお弁当箱は、冷え冷え・熱々を保ってくれます。寒い冬でも前日に作ったスープやカレーも加熱しておけば熱々で楽しめます。
保温ジャー

保温ジャー(ごはん・おかず内蔵型)はスープジャーより保温性は低めですが、ごはんとおかずを分けて1つの容器で持ち運べます。
ランチジャー

しっかり食べたい人には、保温容器に複数の個別容器が入ったランチジャーがおすすめ。ごはんや汁物は温かい状態で入れてOKですが、おかずは冷ましてから断熱仕様の容器に詰めましょう。
| タイプ | 特徴 |
| スープジャー | 1つの容器で完結しているシンプル構造。真空断熱構造の本体に直接食品を入れるため、保温保冷力が高い。煮込みやスープを温かく、またフルーツなどは冷たいままなど、単品をしっかり保温保冷して持ち運ぶのに向いている。 保温効力が高く、朝に5分だけ温めて入れた根菜がお昼にはホロホロのやわらかさに。お弁当に持っていきづらい煮込みや麻婆豆腐のようなあんかけ系も楽しめる。前日の夕食のスープを再加熱して入れるだけで、お昼に熱々が楽しめる。 |
| 保温ジャー | 本体の保温保冷容器にごはんや麺を直接入れ、その上におかず容器が内蔵・付属されているタイプ。丼ものや麺類のメニューの時に、具を分けて持っていきやすく、食べる直前にかけることができる。 |
| ランチジャー | 保温容器(外側)の中に、複数の個別容器(主にごはん・汁物・おかず)をセットする構造。ごはんと汁物は保温機能で温かく持ち運べる。おかずは冷ましてから断熱仕様の容器に詰めてください。しっかり食べたい人向け。 |
保温性を十分に活かすには、使用前に容器を熱湯で予熱し、熱々の状態の食品を入れて、すぐにしっかりふたを閉めることが大切。食品を中途半端な温度で入れると、保温しきれず傷みやすくなる原因にもなります。なお、保温性能の多くは、「室温20℃前後で、95℃程度の熱湯を入れ、6時間後に何℃を保てるか」という基準で表示されています。
メーカーや商品によって保温効力や密閉性には差があるため、購入の際は、ふたの開閉のしやすさ、パーツの数、洗いやすさなども含めて、ぜひチェックしてみてください。
お弁当の持ち運びの注意点
お弁当を作っても持ち歩く時間や、食べる時間は人それぞれ。持ち運ぶときの注意点を解説します。
お弁当の持ち運びには保冷剤を活用
気温や湿度、持ち運ぶ際の保管環境(直射日光が当たる場所など)によって傷むスピードは異なります。食材の鮮度が落ちないよう、持ち運ぶときは保冷剤を入れましょう。
保冷剤の持ち時間はサイズによって違い、ケーキの購入などでもらえる小型サイズ(30〜50g)の持続時間は約1〜2時間程度といわれています。

特に暑い日など、リュックの中にお弁当箱を入れて移動していると、体温も加わり予想以上の温度に上がっていることもあるので要注意。
ここ数年の気温上昇に伴い、保冷バッグも、折りたたみしやすく軽い薄手のものから、発泡材や多層構造の高断熱なものまでさまざまなものが登場しています。保冷剤+保冷バッグで、しっかりお弁当の温度管理をしましょう。
傷み・食中毒を防ぐには温度と水分に注意!
食中毒予防の大原則は菌を「つけない・ふやさない・やっつける」(※2)。手をきれいに洗って菌をつけないこと、菌が増殖しやすい環境にしないよう、加熱調理などでしっかり死滅させることが大切です。
(※2)出典:農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」
細菌は一般的に20~40℃付近で増殖しやすく、長時間この温度帯に置かないことが重要です。厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」によれば、「温かい料理は65℃以上、冷やして食べる料理は10℃以下」とあります(※3)。作ってから食べるまでの時間に合わせ、お弁当もこの温度帯を目安に保管すると安心です。
(※3)出典:厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
左上から時計回りにステンレス製、アルミ製、保冷剤が内蔵された樹脂製
加熱調理した食品をしっかり冷ましてからふたをするのも、傷み予防のポイント。目に見えない蒸気が残っていると、ふたの内側に結露がたまりお弁当の中の湿度を上げてしまいます。
お弁当箱の素材にも冷ましやすさの違いがあります。樹脂製と金属製では、金属製のほうがずっと冷ましやすく、アルマイト(アルミ)はステンレスより冷ましやすい素材。保冷剤と一緒に包んだ場合の冷えやすさも同様です。
ちなみに、樹脂製の中には、保冷剤がふたに内蔵されているお弁当箱などもあります。
また、自然解凍OKのマークがない冷凍食品や、ホームフリージング(家庭で冷凍したもの)をそのままお弁当に詰めて自然解凍するのは避けましょう。
ニチレイの冷凍食品を使えば準備を短縮!
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野上優佳子さん
最近は、自然解凍OKの冷凍食品もさまざま登場していて、とても便利です。ただしそれができるのは、安全性の試験を通過し、厳しく衛生管理された製造工程(工業レベル)で作られているからです。
お弁当に使いやすい、自然解凍に対応したニチレイの冷凍食品はこちら!
・『やわらかひとくちカツ』
これがあるだけで安心。ごはんにもよし、パンに挟んでカツサンドにもできる。やわらかいので子どもがかみ切りやすいのもGOOD。・『6種の和惣菜』
一度にいくつもの副菜を用意するのは結構面倒。あとちょっとだけ隙間におかずがほしい、というときに本当に便利で強い味方