鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどでつらい花粉症。アレルギー治療に詳しいくすのき内科クリニック院長・楠正典先生におすすめの食品を教えていただき、管理栄養士の松村眞由子先生にそれらの食品を使ったレシピを考案していただきました。
そもそも花粉症の原因って何!? と気になる方は、こちらの記事からチェック
【花粉症対策】医師おすすめの食品6つ
花粉症に効果が期待できる食べ物については、研究は行われているものの、「食べればすぐ治る」ということは完全に解明できていません。そのため、この記事では毎日の食事におすすめの食べ物をご紹介したいと思います。
①乳酸菌を含むもの
例:乳酸菌飲料/ヨーグルト/飲むヨーグルト/キムチ/ぬか漬け など
②食物繊維を含むもの
例:にんじん、れんこんなどの根菜/わかめなどの海藻/穀類/大豆 など
③食物繊維とオリゴ糖をバランスよく含むもの
例:きな粉/ごぼう/いんげん/バナナ など
④EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を含むもの
例:イワシ/サバ/サンマなどの青魚
⑤ビタミンC,E,βカロテンを含むもの
ビタミンCの例:グレープフルーツ/赤ピーマン・黄ピーマン/ブロッコリー など
ビタミンEの例:アーモンド/オリーブ油/うなぎ など
βカロテンの例:にんじん/かぼちゃ/ほうれん草 など
⑥甜茶ポリフェノールを含むもの
例:甜茶
控えたい食品3つ
花粉症の人にはおすすめできないものもあります。
①高脂肪のもの
バラ肉/霜降り肉/揚げ物全般
②アルコール
③トマト
【花粉症対策は毎日の食生活から】医師おすすめの食品を使ったレシピ
「医師おすすめの食品」を使ったレシピを3つ紹介します。食材を冷凍保存しておくと毎日手軽に続けやすくなります。
①きな粉ヨーグルトドリンク
乳酸菌を含むヨーグルト、食物繊維を含むきな粉やオリゴ糖を含むはちみつを使います。牛乳を青汁やオレンジジュースに替えてもOK。
※はちみつによるボツリヌス菌感染を防ぐため、このドリンクは1歳未満の乳児に飲ませないよう注意してください。
材料(1人分)
- プレーンヨーグルト…大さじ2
- きな粉…小さじ1
- はちみつ…小さじ1〜2
- 牛乳…100ml
作り方
コップにきな粉、はちみつ、ヨーグルトを入れて混ぜ、牛乳を徐々に加えて混ぜる。
【冷凍方法】
牛乳以外を冷凍する。ヨーグルト、きな粉、はちみつをよく混ぜてから製氷皿で冷凍し、凍ったら冷凍用保存袋に移す。冷凍庫で約1ヵ月冷凍保存可能。使うときは自然解凍し、牛乳を加えて混ぜる。
②ごぼうと玉ねぎの味噌汁
食物繊維を含むごぼうと玉ねぎ、乳酸菌を含む味噌を使います。わかめも食物繊維を含むので加えるとベター。
材料(2人分)
- ごぼう…10㎝
- 玉ねぎ…1/4個
- 乾燥わかめ…ひとつまみ(1g)
- ごま油…小さじ1
- だし汁…300㎖
- 味噌…大さじ1と1/3
- 一味唐辛子(好みで)…少々
作り方
- ごぼうはささがきにして、さっと水にくぐらせ、水気をきる。玉ねぎは半分にし、薄切りにする。
- 鍋にごま油を熱し、❶を加えてしんなりするまで炒める。
- だし汁を加え、沸騰したらアクをとり、乾燥わかめを加える。
- 味噌を溶き入れ、沸騰直前に火を止める。器に盛り、好みで一味唐辛子をふる。
【冷凍方法】
わかめは入れず、玉ねぎとごぼうのみ冷凍しておく。上記レシピの工程❷(ごぼうと玉ねぎをごま油で炒める)まで行う。粗熱が取れたら1食分ずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れ、袋の口を閉じて冷凍する。冷凍庫で約1ヵ月保存可能。使うときは凍ったまま沸騰しただし汁に加えて加熱し、乾燥わかめを加えて味噌を溶く。
③にんじんのグレープフルーツサラダ
βカロテンを含むにんじん、ビタミンCを含むグレープフルーツ、ビタミンEを含むアーモンドとオリーブ油を使います。さらにドレッシングにヨーグルト(大さじ3)程度を加えると、乳酸菌もプラスできます。
材料(2人分)
- にんじん…1/2本
- グレープフルーツ…1/4個
- 玉ねぎ…1/8個
- 塩…小さじ1/4
- アーモンド(ロースト済み・食塩不使用)…5〜6粒
※アーモンドはおつまみ用として売られているものでもOK
A
- 酢…大さじ1
- オリーブ油…大さじ1
- 塩…小さじ1/6
- こしょう…少々
作り方
- にんじんはせん切り、玉ねぎは薄切りにし、塩をして5分ほどおき、水気を絞る。グレープフルーツは皮をむき、薄皮から1房ずつ実をはずし、2㎝程度に切る。すべて混ぜ合わせる。
- アーモンドを粗く刻む。
- Aの調味料を合わせ、❶を混ぜる。器に盛り、❷を散らす。
【保存方法】
サラダは冷凍すると食感が悪くなってしまうので、冷蔵保存向き。できあがったサラダはふたつきの保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する。3〜4日冷蔵保存可能。