冷凍食品の解凍や食材の加熱に欠かせない「電子レンジ」。普段の調理で何気なく使っているものですが、知っておくと便利な小ワザもいろいろあります。料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。
レンジワザ①玉ねぎを切るときに涙が出にくくなる
玉ねぎの両端を切って皮をむき、ラップに包んで500Wで30〜40秒ほど加熱すると、刻むときに涙が出にくくなります。これは涙の原因になる刺激成分「硫化アリル」が熱で変化するため。ただし加熱によってシャキシャキ感も弱まるので、火を通す料理に使いましょう。
レンジワザ②柑橘類の果汁がたっぷり搾れる
柑橘類はレンジ加熱すると果汁が搾りやすくなります。丸ごとのオレンジは500Wで30秒、レモンは10秒が目安。電子レンジのマイクロ波が果肉の細胞壁や外側の皮をやわらかくするので、力いっぱい搾らなくても果汁が出やすくなるのです。オレンジジュースやレモンサワーなどを作りたいときにぜひ。
レンジワザ③おろしにんにくが簡単にできる
にんにくの根元と芽を取り除き、水で濡らして、水滴とともにラップに包んで500Wで30秒ほど加熱。粗熱が取れてからラップの上から指で揉むとペースト状になり、おろしにんにくの代わりに使えます。臭いがマイルドになるので口臭を気にする人にもおすすめ。にんにくの一部が焦げることがあるので様子を見ながら加熱しましょう。
レンジワザ④ヘルシーなカリカリベーコンができる
サラダのトッピングなどに使うカリカリベーコンも、レンジで作ればフライパンを洗わずに済みます。耐熱皿にペーパータオルを敷き、切ったベーコンを並べ、ペーパータオルをふんわりかぶせて500Wで40秒〜1分ほど加熱。余分な脂も落ちてヘルシーに仕上がります。
レンジワザ⑤カチコチにかたまった砂糖がほぐれる
砂糖がカチコチにかたまるのは乾燥のせい。ペーパータオルを軽く濡らして砂糖の容器に入れ、ラップをして容器ごと500Wで30秒ほど加熱してみましょう。蒸気が行き渡ると、スプーンでかたまりを潰すだけでほぐれるようになります。
※容器が電子レンジ対応でない場合は、砂糖のかたまりを耐熱容器に移して行ってください。
レンジワザ⑥白く濁ったはちみつが元に戻る
白く濁ってかたまるのは、はちみつの結晶化によるもの。湯煎すれば30分〜1時間ほどで戻りますが、少量だけ使いたいときは面倒なのでレンジで溶かしましょう。使う分を耐熱皿に移して500Wで5〜10秒加熱し、取り出してかき混ぜて。これを白濁がなくなるまで繰り返します。一気に加熱するとはちみつの風味が弱くなってしまうので、少しずつ加熱するのがポイント。