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【野菜ソムリエのワザ】バナナが10日以上もつ保存テクニック

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1日目と10日目の比較

バナナは常温保存するとやわらかくなって日持ちしません。バナナスタンドに吊るすと多少日持ちしますが、スタンドがないご家庭も多いでしょう。そこで、ポリ袋さえあればできる簡単な保存テクニックを、野菜ソムリエプロの根本早苗先生に聞きました。

バナナを10日以上長持ちさせる保存方法は、ポリ袋+野菜室

バナナをポリ袋に入れる

バナナを1本ずつポリ袋に入れ、ポリ袋をバナナに巻きつけて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

バナナは追熟する果物。果物や野菜から発生する「エチレンガス」はバナナを追熟させますが、同時に傷みの原因にもなります。だから長持ちの秘訣は、エチレンガスからできるだけバナナを守ること。

まずバナナを1本ずつポリ袋に入れましょう。これで同じ房のバナナや他の野菜などから受けるエチレンガスの影響を遮断できます。そして野菜室で保存を。5〜10℃の野菜室で保存するとバナナ自身から発生するエチレンガスが減り、追熟のスピードを遅らせることができるのです。

本当に長持ちするの? 検証してみました!

保存したバナナの集合写真

写真はそれぞれ、1本ずつポリ袋に入れて野菜室で保存したバナナ。日を追うごとに表面の色は茶色くなっていきますが、中の色はほぼ変わりません。15日目でも中に傷みはなく、美味しく食べられました!

ただし、追熟は完全に止まるのではなく、少しずつ進行します。フレッシュな食感や香りを楽しみたいなら早めに、甘く熟した味が好きなら10〜15日程度を目安に食べましょう。

さらに長期保存なら【冷凍】がおすすめ! 使いやすい2つの方法

バナナをもっと長持ちさせたいときは冷凍しましょう。バナナはそのまま凍らせるとかたくて扱いにくいですが、ペーストやみじん切りにするとアイスクリームくらいのかたさに。これならそのままでも食べられて、使い勝手が格段によくなります。

【冷凍方法】

1 バナナの皮をむき、ペーストまたはみじん切りにする

バナナをペーストにする/バナナのみじん切り

なめらかな食感がよければペースト、粒感がほしいときは5mm角のみじん切りに。ペーストにするときは冷凍用保存袋に入れて手で潰すか、フォークの背で潰すと簡単にできます。

2 冷凍用保存袋に入れて冷凍する

それぞれ冷凍用保存袋に入れたところ

ペーストは薄く平たく伸ばし、みじん切りは小分けにしてラップに包む。冷凍用保存袋に入れ、袋の口を閉じて冷凍する。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。

【解凍方法】

凍ったままヨーグルトやスムージーに加えたり、アイスクリームと一緒に食べて。常温で数分おけば解凍できるので、玉子焼きに加えても。ペーストなら牛乳に溶かしてバナナミルクにするのもおすすめ。一度凍らせると繊維が壊れてより滑らかになるので、冷たいままトーストなどに塗ってジャムのようにも使えます。
※常温解凍の場合は、放置すると劣化につながるため注意する

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