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【つらい花粉症を食事で緩和!?】 アレルギー科の医師に聞く、花粉症を和らげる食べ物・避けたい食べ物

  • 2017.03.28
  • 食の発見

今年も春と共に、嫌な花粉の季節がピークを迎えていますね。

ほほえみごはん編集部でも、マスクをしたり鼻をかんでいる人の姿もちらほら。この記事を読まれている方の中にも、花粉症に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

目がかゆい、くしゃみが止まらない……など、つらい花粉症の症状を和らげるためには、どのようにすれば良いのでしょうか?

花粉症は完璧に治すことはできませんが、食生活を見直し体質を改善することで和らげることができるそうです。そこで今回は、体質を改善して花粉症を和らげる食べ物をご紹介します。

止まらない鼻水やくしゃみ、目がかゆい悩みも、食生活から和らげてみませんか?

そもそも花粉症の原因とは?

人はなぜ花粉症になるのでしょうか。その原因は、花粉に対する「抗原抗体反応」によるものです。簡単に言うと、体内に花粉(アレルゲン)が入ってきた際にそれを排除しようとする「免疫反応」のことで、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状がまさにその表れなのです。

こういった免疫機能は、もともと「細菌」や「ウィルス」など私たちの体に入ってくる病原菌から体を守る機能です。通常、免疫機能は私たちの体を健康に保つ役割を持っていますが、時に食べ物など無害なものに対して反応してしまうことがあります。これがアレルギーと呼ばれ、花粉症の原因になっているのです。

花粉アレルギーが起きた時、体内には「ヒスタミン」などの化学物質が分泌され、これが鼻水やくしゃみ、鼻づまり、目のかゆみといった症状を引き起こしてしまいます。

つまり、花粉症を和らげるためには、アレルギーを緩和し、ヒスタミンなどのアレルギー物質の分泌を抑える必要があるのです。

アレルギー緩和のカギは「腸」にある!?花粉症を和らげる3つの食べ物

花粉アレルギーを和らげるには具体的にどのような食べ物をとればよいのでしょうか?

花粉症に効果があると言われている食べ物については研究されていますが、残念ながら「食べればすぐ治る」という即効性のあるものは完全に解明できていません。そのため、この記事では毎日続けてして食べることで体質を改善し、花粉症の症状を和らげる食べ物をご紹介したいと思います。

・善玉菌を含んだ「乳酸菌飲料」や「飲むヨーグルト」など

アレルギーと関係の深い免疫機能。その免疫機能の60%以上が腸に集中していることを知っていましたか?
出典:公益財団法人「日本ビフィズス菌センター」より

免疫機能と関係の深いアレルギーを緩和するためには、私たちの腸内に住む「善玉菌」を増やし、腸内環境を整えることが大切です。

善玉菌とは、乳酸菌やビフィズス菌など私たちの健康を保ってくれる菌のこと。乳酸菌やビフィズス菌を含んだ「乳酸菌飲料」や「飲むヨーグルト」を飲み続けると、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることができます。

ほかに、キムチやぬか漬けなども乳酸菌を含んでいるので、日常的に食べるとアレルギーを和らげる効果が期待できます。

・善玉菌を育てる「根菜」や「きな粉」など

先ほどご紹介した善玉菌は、食物繊維をエサにして生活しています。つまり、腸内の善玉菌を増やすには食物繊維が必要ということ。ごぼうや人参、れんこんなどの「根菜」には食物繊維がたっぷりと含まれているので、日常的に食事に取り入れていきましょう。

善玉菌のエサになる栄養素は、食物繊維のほかにオリゴ糖があります。

先ほどご紹介した食物繊維とオリゴ糖をバランスよく含んだ食べ物は、きな粉やごぼう、いんげん、バナナなど。根菜と併せて、これらの食品も意識して食べると腸の調子も整い、花粉アレルギーの緩和が期待できます。

・ヒスタミンの分泌を抑える「甜茶(てんちゃ)」

このお茶はアレルギーの原因になるヒスタミンの分泌を抑えると言われており、花粉が飛び始める前から飲み続けると、アレルギーの緩和が見込めます。

甜茶は中国原産の甜葉懸鈎子(テンヨウケンコウシ)と呼ばれる植物の葉から作られるお茶で、一説には約5000年前から健康茶として飲まれていたそうです。

甜茶にはいくつか種類がありますが、パッケージを確認して甜葉懸鈎子100%のものを選び、毎日続けて飲んでみましょう。甜葉懸鈎子100%のお茶は、お近くのお店で手に入らない場合はネットショッピングでも手に入りますので、興味のある方は探してみるのもよいと思いますよ。

花粉症を緩和するなら、お肉とお酒は控えめに!

ここからは、体質を変え花粉症を和らげるために、「控えたほうがよい」食べものをご紹介します。

・高脂肪食
花粉アレルギーを和らげるためには、腸内の悪玉菌を増やしてしまう脂肪類を控えたほうが良いでしょう。

悪玉菌は大腸菌など、体に対して有害な物質をつくる腸内細菌です。バラ肉やサシの入った霜降り肉などに含まれる脂肪分のとり過ぎによって、消化しきれなかった脂肪分が悪玉菌を増やすと言われています。悪玉菌が腸内で増えると善玉菌が減り、結果的に花粉アレルギーが悪化しやすくなります。

とはいえ、たんぱく質は私たちの体に必須の食べ物ですので、全くとらないのではなく、摂取量を抑えることを心がけましょう。

・アルコール
アルコールは、花粉の季節にはおすすめしにくい飲み物です。なぜなら、アルコールが肝臓で分解される時に出るアセドアルデヒドがアレルギーを悪化させてしまう可能性があるからです。
(アセドアルデヒドは頭痛や吐き気を引き起こし、二日酔いの原因と考えられている物質)

お酒を飲まれる方で花粉症の方は、花粉の季節は休肝日をつくると症状が楽になるかもしれません。

生活習慣を変えるには時間がかかるように、体質を変えることもまた時間がかかるものです。すぐには改善が見られないかもしれませんが、今回ご紹介した食材を食べ続けていくことで、少しずつ花粉症の症状が楽になる春を迎えられるかもしれません。

さっそく今日から始めてみませんか?




プロフィール

楠正典/くすのき内科クリニック院長
日本医科大学卒業後、同附属病院で消化器内科医として勤務。同大学内視鏡センターでは数万件以上の検査、手術に携わる。2014年千葉県八千代市のくすのき内科クリニックを継承。 内視鏡、禁煙外来、アレルギー治療など、地域のホームドクターとして診療を行い、小中高等学校の校医も務める。

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