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食と運動の適切な関係性って?アスリートフードマイスターに聞く。

  • 2016.06.01
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人はなぜ、食べるのか?それは生きるため、毎日を豊かに過ごすためです。ただ、経済的にも恵まれた日本では少し食べ物を“摂り過ぎ”ているため、新しいダイエット方法がめまぐるしく雑誌の表紙を飾ります。

本当にそれでいいのでしょうか?運動と上手に付き合えば、上手に体重もコントロールできるのではないでしょうか?そんな人間の本質的とも言える課題について、日本初のアスリートフードマイスターである村山彩さんに話を伺ってきました。

食でカラダをつくるプロのアドバイザーである彼女の考えは意外なものでした。

カラダに合う、“自分食”はそれぞれ。1億人いたら1億通り。

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皆さん、遅延型アレルギーって知っていますか?一般的なアレルギーとは異なって、すぐに症状が表れず、カラダの不調など小さな変化をもたらすものとされています。テニスの現世界王者であるノバク・ジョコビッチ選手。彼も遅延型アレルギーの検査をしたのですが、反応を示したのはなんと「小麦粉」でした。

彼の実家はピザ屋を営んでおり、幼少期から小麦を大量に摂取したことによる、つまりは偏食によって遅延型アレルギーになった可能性もあると言われています。そこから食生活を改善した彼が、今、チャンピオンとして数年に渡ってテニス界を牽引していることを知る人は少なくないでしょう。

さて、本題です。ここで「小麦を控えましょう」とか「遅延型アレルギーの検査を受けましょう」と薦めるつもりはありません(笑)。ただ、食べたものによるカラダの変化に敏感になってほしいということです。つまり、カラダにいいとされているもの、そしてどこか遠慮しがちな食べ物など、色々と食べて自分に合う食べ物を知ってほしいということです。

私は検査をしたのですが、意外な食材がひっかかりました。カラダにいいとされる生姜です(笑)。あと、栄養学でいうと高タンパク低脂質でカラダにいいと言われる白身魚も、なんだか私には合いません(笑)。

「市販の惣菜は塩分が多いから控えよう」
「既製品は添加物が多そう」

とか、確かに気になると思いますが、食べて調子がいいと感じるなら、無理に拒絶する必要はありません。私のように、どれだけカラダにいいものでも、「食後感」が悪ければ、食べることの本来の楽しさを楽しむことができませんから。

チェックの仕方ですか?食べた後の感じ、食べる前の状況と食べた後の振り返りをしてほしいと思っています。色々な食材をバランス良く食べてみて、カラダの変化に敏感になることが大事です。「昨夜、●●を食べたけど、どこか調子が悪い。。。次に食べる時、意識してみよう」とか。

自分食は、本当に人それぞれです。1億人いるなら、1億通りの食べ合わせがあるので、「●●がいいから」、「●●が流行っているから」ではなく、自分に合う食事の食後感を大事にしてほしいですね。

無理に走る必要?ありません!家事も工夫すれば、立派な運動です。

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運動も同じです、運動した後の感覚を大事にしてほしいと思っています。消費カロリーなど数字を見るとランニングがいいとされていますが、好きでなければ続きません。結局、継続できなければ意味がないワケです。

もっと運動の定義を、ライトに考えていただいてOKです。目的は血液を適切に循環させ、老廃物を排出すること。そのために全身を動かしてあげることが大切で、つまり走らなくてもOK。とにかく全身を動かせばいいのです。

ダンスでも掃除でもOK。全身を使って拭き掃除をするとか、日常生活の中の家事を少し意識してやるだけで、それはもはや運動です。

ちなみに、「今夜はたくさん食べるぞー!」と決まっている日でしたら、事前にその分、運動してください(笑)。ダイナミックに食べるなら、ダイナミックに食べてOK!でも、動く予定がなかったら……控えてください(笑)。消費した分だけ食べる、このサイクルを守れば体重とも上手く付き合えるのではないでしょうか?

動いてお腹を空かす→食べる……シンプルな食欲のサイクルを回していけばいい

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最後に、食と運動の適切な関係性をお話しします。さきほど言ったように、動いた分、食べるというのが基本です。その中で例えば「遠い飲食店に歩いて食べにいく」や、スーパーで全てを済ますのではなく商店街の魚屋や八百屋を回るということをするだけでもいいと思います。

カラダを動かしてお腹を空かし、食べる……このサイクルが最もシンプルな食欲のサイクルです。「食べたいけど太るから、食欲をコントロールしよう」と思わないで欲しいです。

私は食欲コンサルタントもやらせていただいていますが、基本的に提案するのはこの考えです。人間本来の欲求には正直でいい、ただ体重や体型が気になるのであれば動いてお腹を空かせばいい。本当に、それだけです。

考えはシンプルに、自分のカラダには正直に生きることが一番大切ですし、ストレスもありません。アスリートフードマイスターをやらせてもらっていますが、私自身は疲れている時は、調理が簡単なメニューにしたり、お惣菜などを買って帰ることもあります(笑)。ただ、自分のカラダに合わないものだけは控えているだけで。

世の中で健康にいいというものが全員のカラダに合うとは限りません。便利なものを上手くつかって、良いとこ取りをすればいいだけです。
一度、自分の中の固定観念を捨てて、食とカラダと向き合ってみてくださいね。

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プロフィール

村山彩/アスリートフードマイスター・ホリスティック栄養士
日本初のアスリートフードマイスター、食欲コンサルタント、野菜ソムリエ、トライアスリート。

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