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【青果バイヤーに聞く!】 苦みや青臭さは見た目で見分けられる!?お子さんが食べやすい野菜の選び方

  • 2016.10.25
  • ごはんで育つ

「ピーマン嫌!」「豚肉嫌い!」と子供の偏食に悩まされていませんか?何度も「食べなさい」と言っても食べてくれなかったり、嫌いなものだけをお皿の脇にきれいによけてあったり。

中でも野菜が嫌いというお子さんは多いはず。子供が野菜を嫌うのは、青臭さや苦味、土臭さが原因だと言われています。

野菜の青臭さや苦み、土臭さは、言い換えると、野菜が持つ深い味わいです。しかし、そのおいしさも、味覚が発達途上にある子どもにとっては、苦手な味と感じてしまうこともあります。でも実は、この青臭さや苦味が少ない野菜は、外見から見分けられることをご存知ですか?

今回は、有機野菜などを家庭に宅配するサービスを運営している、株式会社 大地を守る会の青果バイヤー村瀬峻史さんに、青臭さや苦味、土臭さが少ない野菜の見分け方を教えてもらいます。

村瀬さんは、関東の契約農家に足を運び、野菜の品質チェックや仕入れを担当している野菜のプロ。

そんな村瀬さんのアドバイスをもとに、お子さんにとって食べやすい野菜を選んであげましょう!

「苦味」や「青臭さ」の少ない野菜は、ヘタや皮から見分けましょう!

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どれも同じように見える野菜ですが、実は外見から甘みが強いものや、青臭さが少ないものなどを見分けることができます。今回は子供が嫌いな野菜の代表格のナス・トマト・ピーマンを中心に、苦味や青臭さの少ない野菜の見分け方をご紹介します!

<ナス>

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まずはナスから。

新鮮なナスはすごくみずみずしくて、おいしいんです。以前、僕がとても大好きな農家さんの畑で、その場で採ったナスを生で食べさせてもらいました。すると、果物のように甘かったのを覚えています。

ところが、ナスは収穫してから時間が経つほど苦味が増えていきます。子供はこの苦味を嫌うので、新鮮なナスを選ぶとよいでしょう。

新鮮なナスの見分け方は、皮がパンと張っていて光沢があるもの。その中でも色が濃いめで、ヘタの先端を触ると痛いくらいにピンと張っているものを選んでみてください。これらの特長を持ったナスは新鮮で、苦味も少なく、子供も食べやすいと思います。

<トマト>

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トマトはヘタと反対側の頂点から白い線が伸びていますが、これをスターマークと言います。トマトはこのスターマークの線が多く、はっきりしたものほど甘みが強く、子供でも食べやすいと言われています。

子供が嫌がるトマトの青臭さは、現代の流通事情が関係しているかもしれません。僕たちが普段見かけているトマトは、流通中に潰れてしまわないように、少し青いまま収穫して、お店に並ぶまでの時間で着色を進めています。この流通方法をとると、トマトに青臭さが残ってしまうことがあります。

同じトマトでも、収穫せずに木についたままの状態で完熟させたトマトは、青臭さが減るそうです。完熟トマトはヘタを触った時に簡単にとれるので、そこで完熟かどうかを見分けることができます。

残念ながら、木で赤く育ったトマトは店頭ではあまり出回っていませんが、朝採れ野菜を販売する直売所などに足を運んで頂くと手に入ることもあるようです。

<ピーマン>

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子供がピーマンを嫌うおもな理由も苦味が原因。ピーマンも鮮度が落ちるほど苦味が出てくる野菜なので、鮮度が良いものを選びましょう。

ポイントは、表面に張りとツヤがあり、色が濃くて、ヘタがピンと張っているもの。また、ヘタの形は通常は5角形のものが多いのですが、まれに6角形のものがあります。ヘタが6角形のピーマンは苦味が少ないものだと言われています。

きっと、ナスやトマト、ピーマンを嫌う子供は、「トマトは青臭いもの」、「ピーマンは苦いもの」という先入観を持っていて、それが野菜嫌いにつながっているのでしょう。

農家さんは「子供は正直なので、おいしいものは勝手に食べる」と言います。農家さんのお子さんも、おいしい野菜を見分けて勝手につまみ食いしてしまうそうです。おいしい野菜を食べれば、お子さんの野菜に対する印象も変わり、偏食も少しずつ治ってくるのではないでしょうか。

楽しく食べられる環境が、野菜好きの子供を増やす!?

14393811_1279762598715025_2112597780_o写真提供:大地を守る会

もうひとつ、偏食を治す方法としておすすめしたいのが「楽しく食べられる食環境をつくること」です。

味覚は味や香りだけではなく、食事をした時の楽しさも大切です。食べ物への良いイメージが、「この食べ物は好き」という感情をつくります。ですから、お子さんが野菜を楽しく食べられる環境をつくることが大切です。

この考えは「大地を守る会」で、ユーザーのご家族を畑に招いて、野菜を収穫してもらった経験から生まれています。以前、大根の畑で収穫してもらった時に、農家さんがその場で大根の皮をむき、「大根アイス」と称して子供たちに食べてもらったことがありました。

14393330_1279761918715093_496705720_o写真提供:大地を守る会

それは、ただ皮をむいただけの大根なのですが、行列ができて、中には丸々1本食べてしまう子供もいました。

大根を抜く作業も畑で大根をかじることも、子供たちにはなかなかできない経験ですよね。そういう環境の中で楽しみながら食べるから、子供たちも野菜をおいしく食べられたのでしょう。

他にも、ミニトマトすくいと言って、家庭用のビニールプールにミニトマトを浮かべて、子供にすくってもらいました。これも好評で、すくったミニトマトをおいしそうに食べる子供たちの姿を見ることができました。

14442816_1279763022048316_681689146_n写真提供:大地を守る会

偏食を治すためには苦味や青臭さが少ない野菜を選ぶことのほかに、それと同じくらい、楽しく食べられる環境をつくり、野菜に興味を持ってもらうことも大切です。

もし機会があったら畑に行って取れたての野菜を食べたり、農家さんが丹精込めて野菜を育てている姿をお子さんに見せてあげてください。それだけでも、お子さんは野菜を好きになるかもしれません。

今回は野菜の見分け方を中心にご紹介させて頂きました。食べ方や食べる環境が変わると、野菜の印象は全く異なります。この記事でお伝えした情報が、少しでもお子さんの野菜嫌いを治すお役に立てれば、本当に嬉しいです。

取材協力:株式会社 大地を守る会


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プロフィール

村瀬峻史/大地を守る会 青果物バイヤー
株式会社大地を守る会 生産部 生産課 農産チーム。主に関東圏や東海地方の契約農家を担当し、野菜の品質チェックや仕入れ・販売計画の策定を担当。出荷が始まる時期にはそれぞれの契約農家を訪れ、現場を見ながらのコミュニケーションを大切にしている。 大地を守る会HP ⇒ http://www.daichi-m.co.jp/

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