SENIOR INTERVIEW
母国で育ったアセロラの素晴らしさを
世界中に広めるための
チャレンジ
国際事業部 アセロラ事業推進部 機能性素材グループ
グエン ミー
- 2021
- 新卒で入社。
- 2022
- 国際事業部アセロラ事業推進部の機能性素材グループに所属。
食品業界や化粧品業界へアセロラ由来の原料の営業を担当。
働く国や場所はどこであっても
大切なのは「聞く力」
――ミーさんはベトナム出身だそうですね。来日したきっかけは?
ミー: 高校までベトナムで学び、当初は英語圏の国への留学を検討していたのですが、姉が日本にいたこともあり、日本の大学へ。その大学は他の外国人留学生と一緒に英語で学ぶプログラムで、日本人学生との交流はあまり多くなかったのですが、大学の日本語の授業や、コンビニでのアルバイト経験から日本語を覚えていきました。とくに日本語学校に通ったりしたわけではなかったものの、気づいたら日本語で読み書きができるようになっていました!
――大学を卒業後、ニチレイフーズに入社。日本の企業の中でもニチレイフーズを選んだ理由は?
ミー:大学ではマーケティングを学んでいたので、その知識を活かして日本以外の国で仕事に就くことや、他の国の大学院に行くことも実は視野に入れていました。でも大学4年生だった2020~2021年はコロナ禍で海外に自由に行くことがなかなかできなくて……。
そんなときに大学の先生に紹介されたのが、ニチレイフーズの説明会でした。そのときに会った人事の方がとても親切だったので興味を持ち、応募前にはホームページだけでなく、中期経営計画書までチェックして、会社の将来計画や目標を調べたんです。ニチレイフーズが目指しているものと、私の将来設計のイメージが合っていると感じましたし、ここでなら自分のキャリアを伸ばせると確信して、マーケティングもできるという、チャレンジ職にエントリーしました。
――入社後はミーさんも他の日本人の新入社員と同じように研修を受けたのですか?
ミー:私は大学の卒業が秋だったので、入社したのは2021年の10月。そのタイミングで入社したのは私だけでした。そこから約7カ月間、工場と営業で研修を受けたのですが、「同期」と呼べる人がいなくて、少しだけさみしかったです(笑)。でもその分、研修先の部署の先輩方がとても親切にしてくれて、いろいろなことを教えてくれたので、困ったことはほとんどありませんでした。ニチレイフーズには私の他にも外国籍の社員の方がいて、皆さんとてもやさしいので、この会社に入って良かったなと思っています。
――日本のビジネスマナーはすぐに覚えられましたか?
ミー:研修でも教えてもらいましたし、先輩社員に同行して取引先と会うときなどに、振る舞いや作法を見て、真似することで覚えました。もちろん最初は「名刺を出すときは、相手より下にする」ということも知らなかったのですが、小さなことも先輩がていねいに教えてくれたので、いつも心強かったです。
――ミーさんが働くうえで、心掛けていることは?
ミー:日本だからといって特別に心掛けていることはありません。たとえば、敬語。ベトナムにも敬語はありますし、もし私が母国で働いていたとしても、同じように相手に失礼がないように配慮していたと思います。働く場所がどこであっても、一番大切なのは、人の話をよく聞くこと。私はまだ若く、経験も浅いので、上司や先輩の話を聞いて日々勉強することが、自分を成長させる一番の方法だと思います。だから、私は「聞く」ことをとても大切にしているんです。
知れば知るほど好きになる!
母国育ちのアセロラの魅力
――現在の国際事業部 アセロラ事業推進部 機能性素材グループに配属になって、最初にどんなお仕事を任されたのですか?
ミー:ニチレイフーズの代表的な商品のひとつである業務用アセロラ原料の営業の担当になりました。最初の仕事はアセロラについての知識を身に付けるために必死で勉強する毎日。食品や化粧品の原料となるアセロラの成分だけでなく、化学的なことも覚えなければいけなくて。今まで日本語で勉強をしたことがなかったうえに、化学の勉強は高校時代に少ししたことがあるくらい。本当に苦労しましたね。
今はまだ部署内でのやりとりがメインですが、お得意先様との商談などに同行させてもらうこともあります。先日も海外のお客様とのオンラインミーティングに参加。そういうときに、自分の強みである英語力を活かせるのが嬉しいです。
――ニチレイのアセロラは、ブラジルとベトナムの2つの国を拠点にしています。ベトナム出身のミーさんにとって、アセロラは身近なフルーツだったのですか?
ミー:いいえ、日本に来るまでアセロラというフルーツがあることも知りませんでしたし、ベトナムで収穫されていると聞いてさらに驚きました! でも知れば知るほど、「ジュースとして飲んでもおいしいのに、化粧品の原料にもなるなんて!」と、スーパーフードであるアセロラの魅力にひかれて、どんどん好きになって。今は、アセロラの魅力を世界中の多くの人に知ってもらうことが、会社の目標でもありますが、私の目標でもあると感じています。
学生時代の「憧れ」を「仕事に」
海外市場開拓への新たなチャレンジ
――アセロラを今以上に世界中の人たちに知ってもらうためには、どんなことが必要だと考えていますか?
ミー:アセロラという素晴らしいフルーツを、多くの人に知ってもらいたいと思っている反面、新しい市場に参入することは非常にチャレンジングで、簡単なことではないことも理解しています。新規開拓のためには、ターゲットとする国やマーケットのニーズを把握する必要があるでしょう。
――グローバルな環境で学び、育ってきたミーさんだからこそ、それぞれが持つニーズにマッチした提案や戦略が欠かせないと考えているんですね。
ミー:これは私の考えですが、たとえば、ベトナムではアセロラが収穫されていても、多くのベトナム人はそのことを知りません。そのような現状の中でアセロラの魅力をPRするとしたら、ベトナム人の興味関心の高いキーワードから、プロモーション戦略を立てていく必要があります。そうなると、ベトナムの場合は「健康」に人々の関心が高い傾向にあるので、アセロラの免疫力向上という機能を中心にプロモーションをしていかなければならないでしょう。それは私が学生時代から仕事としてやってみたいと思っていたことでもあるので、大変なことですが今はとても楽しいです。
もちろん海外マーケティングだけでなく、国内マーケティングにも興味を持っています。ベトナムと比較すると、日本は国民の平均年齢が高いので、それに合ったアプローチが必要です。また、日本ではユニバーサルデザインがとても重要視されています。これはまだベトナム市場では重要だとは考えられていないことなので、その違いも面白いです。
――最後に就活生へのアドバイスをお願いします。
ミー: もし、今はまだ自分がやりたいことが明確ではなかったとしても、その会社でやっていることが面白そうだなとか、その仕事が楽しそうだなと思ったら、まずは行動してみるといいと思います。何事もやってみないとわからない。「面白い」「楽しい」と感じられることが、最初のステップ。それが自分のやりたいことにつながるかもしれませんよ!
※掲載の仕事内容、所属は取材当時のものです。
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