2022年7月31日に、子どもの職業・社会体験施設「キッザニア福岡」がオープンしました。数あるパビリオンの中には、「冷凍」を体験し、冷凍食品を開発するための「官能評価」の仕事体験ができるパビリオンがあるんです。それが、ニチレイフーズが出展する『冷凍食品開発センター』。キッザニア東京やキッザニア甲子園とは一味違った仕事体験の全貌を、参加した子どもたちや親御さんの感想&ニチレイフーズの想いとともにレポートします。
キッザニア福岡の『冷凍食品開発センター』とは?
ユニフォームに着替えて、いざ開始
甘い、しょっぱい、すっぱいなど味の違いを知る!
ふだん食べている身近な冷凍食品について学ぶ
みるみる凍っていく水を観察する不思議体験
2種類の今川焼を食べ比べて五感でジャッジ!
体験してみて分かった!冷凍食品を作ること&味わうこと
キッザニア東京・甲子園のご案内
キッザニア福岡の『冷凍食品開発センター』とは?
キッザニア福岡の『冷凍食品開発センター』は、キッザニア東京、キッザニア甲子園に続く3つ目のパビリオン。キッザニア東京では冷凍の「炒飯」や「ピラフ」を、キッザニア甲子園では冷凍の「焼おにぎり」を開発する仕事体験ができますが、キッザニア福岡では今までにないプログラムが体験できると注目されています。それは、⽬の前で「凍る」という現象を観察する冷凍実験と、開発した⾷品の品質を五感で比較・評価する「官能評価」の仕事体験。どのようにして美味しい冷凍食品が作られるのかを、楽しみながら学べるプログラムになっています。
ユニフォームに着替えて、いざ開始
ユニフォームに着替えたら、『冷凍食品開発センター』の一員としてのお仕事がスタート! ユニフォームのボタンはスナップボタンになっているので、小さなお子さんも自分着ることができます。着替え終わったら、『冷凍食品開発センター』の冷凍食品開発担当者の一員として、今日体験するお仕事内容について、スーパーバイザーからの説明をしっかり聞きます。
甘い、しょっぱい、すっぱいなど味の違いを知る!
美味しい冷凍食品を開発するためには、味を感じ取る感覚が大切です。そこで、テイスティングエリアに用意されたのは、2種類の水。ふたつのコップの水のうち、ひとつに味が付いています。これらを飲み比べて、どちらに味が付いているか、まずは味覚のテストに挑戦!
みんな真剣に2つの水を味わっています! さて、どちらの水に味が付いているでしょうか?
テストの結果は、参加した4人全員が味が付いている水を当てることに成功! 人が感じる味(味覚)には「甘味、酸味、塩味、苦味、うま味」の5種類があります。冷凍食品の開発をするためには、こういった味の違いに敏感になることがとても大切! この味覚テストには、このあとに続く「官能評価」のお仕事に向けた準備体操のような役割もあるんです。
参加した子どもたちからは、「5つのうち3つは知ってたよ」「辛みも味だと思ってたけど違うんだね」など、さまざまな感想が聞かれました。
食品開発のお仕事に欠かせないのは、なんといっても衛生管理。食品検査エリアに移動する前に、しっかり手を洗いましょう。
ふだん食べている身近な冷凍食品について学ぶ
冷凍食品についての知識を深めることも重要なお仕事のひとつ。冷凍食品とはどういう食品なのか、どんな種類のものがあるか、日々の生活にどのように役立っているか、スーパーバイザーの話にしっかり耳を傾ける子どもたち。
みるみる凍っていく水を観察する不思議体験
美味しい冷凍食品を作るために大切なのが、食品を一気に低温で冷凍する「急速凍結」。「急速凍結」をすることで、食品の品質が変化するのを防ぎ、美味しさがキープされるんです! そんな「冷凍」の機能を実感するために用意されたのが、氷のかたまりと、-5℃程度に冷やされた水。これから何が始まるのか、みんな興味津々です。
氷の上にゆっくり水をかけると……
氷の上にかけた水がどんどん凍っていく現象にみんなびっくり! これは水の「過冷却※」です。
※水の凝固点は0℃ですが、0℃になったら必ず凍るというわけではありません。水をゆっくり静かに冷やしていくと、-5℃以下でも凍らない場合があります。この状態を過冷却といいます。
「急速冷凍」で凍った水を触ってみましょう。「冷たい!」「シャーベットやかき氷みたいだね」という感想のほかに、「大根おろしみたい」という声も。
2種類の今川焼を食べ比べて五感でジャッジ!
美味しい冷凍食品を作るためにはもうひとつ大切なことがあります。それは美味しい食品を開発すること! では美味しいとはどういうことでしょうか? 人は食べるときに味だけではなく、見た目や匂いなどでその美味しさを判断しています。見る、嗅ぐ、味わう、触るなど人間の感覚を使ってものの品質を判定する検査のことを官能評価といい、美味しい冷凍食品を作るためのとても重要なお仕事です。
そこで、お年寄りに好まれる今川焼を開発するというミッションを掲げて、クリームとあずきの2種類の今川焼を使った官能評価をスタート!
よりこんがり焼かれているのはどちら? よりおいしそうな匂いがするのはどちら? よりやわらかいのはどちら? 自分が好きなのはどちら? 評価項目に沿って2種類の今川焼をジャッジ。
自分が好きな今川焼ではクリームが圧勝。でも今回のミッションはお年寄りに好まれる今川焼を開発するということです。そこで、自分たちのおじいさん、おばあさんがふだん食べているお菓子を思い浮かべながらみんなで意見を交わして、評価結果としては、あずきの今川焼に決定!
体験してみて分かった!冷凍食品を作ること&味わうこと
ニチレイフーズが『冷凍食品開発センター』の仕事体験を通して子どもたちに伝えたいのは、「食品開発に携わる人は、食品の官能評価を繰り返し行い、時間をかけて美味しい冷凍食品を開発していること」。そして、「そこには、家の食卓に美味しくて健康的な食材が並ぶこと、食べた人がその美味しさで笑顔になってほしいと願う気持ちが込められていること」です。
そこで、実際に参加した子どもたちに、仕事体験の感想を聞いてみることに!
「水があっという間に凍る実験はびっくりした!」
「家のごはんでも5つの味のどの味がするか考えてみようかな」
「冷凍実験の水をジュースに変えたらどうなるんだろう?」
冷凍や味わうことへの興味が増している様子が伺えます。
また、親御さんたちからはこんな意見も。
「冷凍の実験をすごく楽しみながら行っているのが伝わってきました」
「ふだん親から味について細かく教えることがなかったので、5つの味の違いについて分かりやすく教えてくれるのはいいなと思いました」
「一生懸命考えながら味わって今川焼を食べていたのが印象的です。ふだんは微妙な味の差を考えて食べていなかったと思うので、改めていい機会になりました」
最後に、ニチレイフーズのキッザニア担当である石井泉さんと、キッザニア事業本部の小野田はつみさんに、『冷凍食品開発センター』に込められた想いを伺いました。
ニチレイフーズ・石井さん
キッザニア福岡では、仕事の楽しさを伝えるとともに、ひとつの商品ができるまでにさまざまな仕事がある事を伝えたいと思い、新たなプログラムを作ることに挑戦しました。五感を使って考えながら食べる体験は、子どもの考える力と品質を言葉で表現する力を養うと考えています。冷凍実験は大人が見てもびっくりするような実験内容なので、目の前で水が氷に変わる瞬間をぜひ子どもたちに観察してもらいたいですね。
キッザニア事業本部・小野田さん
キッザニア東京、キッザニア甲子園、そして今回オープンしたキッザニア福岡では、それぞれ違う内容のお仕事体験ができます。ニチレイフーズさんの「子どもたちに楽しんでもらいたい!」という想いと、キッザニアのこだわりやノウハウを掛け合わせ、長く愛されるパビリオンを目指して作り上げました。ぜひ3拠点のパビリオンを制覇していただきたいです!
■キッザニア福岡
住所:福岡県福岡市博多区那珂6-23-1 三井ショッピングパーク ららぽーと福岡
休業日:不定休
営業時間:
平日/9:00~17:00
休日およびH.S(ホリデーシーズン)/第1部 9:00〜14:30/第2部 15:30〜20:00
利用料金など詳しい情報はこちら ⇒ キッザニア福岡オフィシャルサイト
キッザニア東京・甲子園のご案内
■キッザニア東京
住所:東京都江東区豊洲2-4-9 アーバンドック ららぽーと豊洲1 NORTH PORT 3F
休業日:不定休
営業時間:第1部 9:00〜15:00/第2部 16:00〜21:00
利用料金など詳しい情報はこちら ⇒ キッザニア東京オフィシャルサイト
※キッザニア東京のアクティビティは「炒飯」もしくは「ピラフ」作りです。
■キッザニア甲子園
住所:兵庫県西宮市甲子園八番町1-100 ららぽーと甲子園
休業日:不定休
営業時間:第1部 9:00〜15:00/第2部 16:00〜21:00
利用料金など詳しい情報はこちら ⇒ キッザニア甲子園オフィシャルサイト
※キッザニア甲子園のアクティビティは「焼おにぎり」作りです。
■ニチレイフーズキッザニア特設サイトはこちら
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