おはぎ作りが初めてでも、美味しく作ることができるシンプルなレシピです。米は炊飯器で炊いてしゃもじで潰すだけ。あんこは市販品でOK。難しいと思われがちな成形のコツも解説します。市販のあんこだと甘すぎる…という方のために、優しい味わいの調理方法も紹介!
【基本のおはぎレシピ】一番簡単、調理30分
材料(12個分・調理時間30分 ※米の浸水・炊飯時間は除く)
- もち米…1と2/3合
- 白米…1/3合
- 砂糖…小さじ1
- 塩…ひとつまみ
- 粒あん(市販品)…500g
※おはぎのあんこは、指で軽く押すとつぶれるくらいの固さがベスト。市販のあんこが甘すぎる、固すぎるなどの場合はこちらの方法で調整を
作り方
1 米は研いで水に浸し、砂糖と塩を混ぜ、白米モードで炊く
もち米とうるち米は研いで炊飯釜に入れ、2合の目盛りまで水を入れ、1時間ほど浸す。
2 炊きたてのごはんをしゃもじで混ぜ、ごはん粒を半分程度つぶす
ごはんはやわらかめに炊けているので、しゃもじを押し付けるようにして混ぜると簡単につぶれる。また、もち米の割合が多いので、ごはん粒はしっかりつぶさなくても粘りがあって餅状にまとまる(ただし、冷凍する場合は、うるち米がつぶれていないと食べるときにボソボソして食感が悪いので、しっかりつぶす)。
●POINT
一般的なレシピではごはんを潰すためにすりこぎなどを使いますが、このレシピはしゃもじでつぶすだけなので簡単!
3 ごはんと粒あんをそれぞれ12等分にまとめる
バットにラップを敷いて水(分量外)を手につけてまんべんなくふり、その上にごはんをしゃもじで12等分(1個分50g前後)に分ける(この時点では大体まとまっていればよい)。粒あんも同様に12等分する(1個分40g前後)。1個ずつの重さを量りながら行うと効率的。
●POINT
あんこは市販品を使うから手軽に作れます。甘さ・固さの調整もでき、手作りならではの美味しさも実現。調整方法はこちら。
4 ラップに粒あんを挟んで伸ばし、ラップを開いてごはんをおく
ラップを広げて粒あん1個分をおき、ラップを半分に折って上から手で押し、ごはんよりひとまわり大きく(直径10cm大)伸ばす。ラップを開き、粒あんの上にごはん1個分をおく。
●POINT
初心者にとって難しいおはぎの成形も、ラップを使ってお店のような出来映えに。手も汚れず、きれいに仕上がります。
5 ラップで絞るようにして包み、おはぎの形を整える
ごはん全体を粒あんで包むのは難しく、盛りつけたときに底は見えないので、ごはんの底は粒あんを包まなくてもよい。
6 ラップを外し、器に盛っておはぎの完成
アレンジレシピ【ごま・きなこのおはぎ】
- 【基本のおはぎレシピ】工程3(米を炊いてつぶし、ごはんと粒あんを各12等分にする)まで同じに作る。
- ラップに手でまんべんなく水(適量)をふり、ごはん1個分を挟んで直径10cm大に広げ、粒あん1個分をのせてラップで包み込む。
- 形を整えてラップを外し、きなこや黒すりごまをまぶせば完成。
【おはぎの冷凍】出来たての味をいつでも楽しめる!
おはぎは、冷凍・解凍するとボソボソした食感になり味が落ちてしまうことがありますが、紹介したレシピは、冷凍しても出来たての味が楽しめるよう、米に砂糖を混ぜ、もち米とうるち米の割合を4対1程度にするなど工夫しています。
【冷凍方法】
- おはぎは1個ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて空気を抜くように口を閉じる。ごま・きなこのおはぎは、ごま・きなこをつけない状態でラップに包む。
- 金属製のバットにのせて冷凍する。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法】
おはぎはラップごと耐熱皿にのせ、電子レンジの解凍モードで解凍する(解凍時間の目安はおはぎ2個で10分程度)。ごま・きなこのおはぎは解凍後に黒すりごま、きなこをまぶす。ちなみに、冷蔵庫で解凍するのはごはんが硬くなるので避けて。
【市販のあんこ】選び方と甘さ・固さの調整方法
<選び方>
おはぎには粒あんやこしあんなどのあんこ(あずきを煮て、砂糖を加えて練ったもの)を使う。ゆであずき缶(あずきを砂糖で煮たもの)は緩いので、使う場合は下記の方法で調整を。
<調整方法>
・あんこが甘いとき
塩を少し入れるとさっぱりとした甘さに。あるいは、おはぎ1個に対するあんこの量を減らし、ごはんに薄く伸ばすとよい。
・あんこが固いときや緩いとき
あんこが固いときは、お湯を少し入れて伸ばし、塩を少し加えて味をととのえる。あんこが緩いときは、600wの電子レンジで20〜30秒ずつ加熱しては混ぜ、すくったときにぽってり落ちるくらいの固さまで煮詰め(あんこは冷めると固くなるのでやや緩めでよい)、冷ます。
・ゆであずき缶を使うとき
ゆであずき(1缶200gの場合)は耐熱容器に移し、600wの電子レンジで2分30秒ほど加熱して混ぜ、冷ます。出来上がりは150gほどになる。あんこは焦げやすく、一度焦げるとやり直しがきかないので状態を見ながら行う。なお、鍋で煮詰めてもよい。