ワイン入門書のベストセラー『図解 ワイン一年生』の著者にして、船橋のワインバル「ワインと肉 COQ DINER(コックダイナー)」のマスター、そして“日本一の庶民派ソムリエ”である小久保尊さんに、ワインと相性のいいニチレイの冷凍食品を5つ教えてもらいました。前回の【赤ワイン編】に続いて、白ワインと冷凍食品のペアリングをご紹介します。
まずは、冷凍食品に合う白ワインの「ぶどう品種」についてチェック!
【冷凍食品とペアリングする白ワイン(品種)】
シャルドネ…産地によって味わいが変わる。新世界※のシャルドネはトロピカルな香りが親しみやすく、旧世界※のシャルドネは樽の香りがするまろやかな風味。 豚肉や鶏肉など白い肉、だしのきいた和食、クリーム系の料理など、幅広いペアリングが可能。
ソーヴィニヨン・ブラン…グレープフルーツやハーブのような爽やかな香り、切れ味の良い酸味が特徴。淡白な豚肉やささみに合う。
※新世界…北南米やオセアニアや南アフリカなど、ワイン造りの歴史が浅いエリア
※旧世界…フランスやドイツなど、ワイン造りの歴史が長いヨーロッパ諸国
白ワインとのペアリングのポイントは、「①野菜のさっぱり感」「②鶏や豚など白い肉のやさしい味わい」「③ミルクのクリーミー感」です。「白ワイン=魚介類」というイメージが強いですが、おうち飲みでは和食やいつものお惣菜とペアリングして、白ワインの懐の深さを楽しんでみてください!
今回紹介するペアリングはこちら!
『お弁当にGood!® からあげチキン』×シャルドネ
ふんわりやわらかでジューシーな味わいの唐揚げ。ケチャップやマスタードを合わせるのもおすすめです。やわらかな鶏肉がシャルドネによく合います!
正直、これはどんなお酒にも合ってしまう最強のおつまみだと思います。が、あえて選ぶなら、果実味豊かなシャルドネが好相性。油のまろやかさをケチャップやマスタードでさっぱりさせると、一層白ワインに寄り添ってくれますよ。
『たっぷり野菜の和風ハンバーグ』×シャルドネ
きくらげやごぼう、えだまめなど食感の良い野菜をたっぷり使った豆腐入りハンバーグ。ヘルシーなのに食べごたえもしっかりです。果実味豊かなシャルドネがたっぷりの野菜と相性抜群!
野菜と豆腐の甘みがシャルドネの果実味とすごくよく合います。野菜入りハンバーグってタンパクなイメージですが、野菜の味がすごくしっかりしているので、ワインに合わせても全然負けていません。大根の上部を使った甘めの大根おろしと一緒に食べると、野菜の味わいがさらに引き立ちます!
※『たっぷり野菜の和風ハンバーグ』は販売を終了しております。
『れんこんひき肉はさみ揚げ』×ソーヴィニヨン・ブラン
れんこんはサクッと、ひき肉はじゅわっと旨みたっぷりの一品。衣はアオサを混ぜ込んで香り高く、天つゆ風たれはこだわりのだしを使って風味豊かに。スッキリ爽やかな味わいのソーヴィニヨン・ブランを合わせましょう。
鶏・豚のひき肉を使っているので、白ワインと合わないわけがない! れんこんのシャキシャキ感がさわやかで、ソーヴィニヨン・ブランに合わせたい、と思いました。柚子胡椒で柑橘感をプラスすると、ソーヴィニヨン・ブランのグレープフルーツ感と一層マッチします。
『蔵王えびグラタン』×シャルドネ
酪農センターから毎日直送される新鮮な牛乳を使った、なめらかで濃厚なベシャメルソースが絶品。バターを加えて、さらにコク深く仕上げています。同じくコクを感じられる、樽熟成したシャルドネが好相性です。
まず、グラタンのリッチな味わいにびっくりしました。ミルク感が本当にすごい! これは、樽熟成してバニラっぽい香りをまとったシャルドネととてもよく合いますよ。ブラックペッパーをたっぷりふって、大人味に仕上げるのもおすすめです。
『梅しそささみ天』×ソーヴィニヨン・ブラン
ヘルシーなささみを梅と大葉でさっぱり味に。衣はさっくり、ささみはしっとりやわらかな食感です。梅と大葉の風味に合わせて、ハーブのニュアンスがあるソーヴィニヨン・ブランをペアリングしましょう。
大葉の爽やかな香りと梅の酸味が、問答無用でソーヴィニヨン・ブランのハーブ感に合いますね。ささみのさっぱりとした味わいとのバランスも絶妙です。このバランスを崩さないためにも、『梅しそささみ天』はアレンジせずにそのまま食べるのがベスト!
冷食ならいつでも気軽にワインを楽しめる!
食べたい分だけを手軽に楽しめる冷凍食品は、おうち飲みの強い味方。種類も豊富なので、気分に合わせて選べるのがうれしいですね。味もかなり本格的でびっくりしてしまいました。「この冷凍食品とこのワインは合うかな?」と実験気分で、ぜひいろんなペアリングを楽しんでみてください!
【赤ワイン編】はこちら!