「人類はみんなフライドポテトが大好き」と言っても過言ではないかもしれない――そんなふうに多くの人から愛されるフライドポテトを、自宅で気軽に食べられるのが冷凍フライドポテトです。
“フライドポテト研究家”として「マツコの知らない世界」に出演したライターの岡本智博さんに、ニチレイの冷凍フライドポテト全種類を実食レビューしてもらいました!
実食レビューをしてもらう冷凍フライドポテトはこちら!
※『レンジでおいしい!北海道産フライドポテト アンチョビガーリック味』は販売を終了しております。
「すみません!実は冷凍ポテトはあまり食べていませんでした」
フライドポテト研究家の岡本です。普段、僕はファストフードなどチェーン店のフライドポテトを食べ歩き、ブログ等で発信していますが……すみません! 実は、家でフライドポテトを調理して食べたことはほとんどないんです。今回は、ニチレイさんの冷凍フライドポテト全種類を実食検証してみるのですが、家で調理できる冷凍フライドポテトって、実際のところどうなんでしょう?
まさかの謝罪と告白からはじまった、岡本さんの冷凍フライドポテト実食検証。ここからは、岡本さんによる忖度なしのレポートをお届けします!
冷凍フライドポテトは“本場の味”!?
揚げて油を切ったフライドポテトを味見して驚いたのが、「え? 冷凍フライドポテトってこんなにクオリティ高いの?」ということ。商品のことを詳しく調べてみると、製造の過程で一度揚げているそうです。なるほど、ということは家で一度揚げただけで“本場の二度揚げ”になるという訳ですね。
そう、フライドポテトの本場・ベルギーでは、フライドポテトは二度揚げが基本。つまり、「冷凍フライドポテトは本場の味」といえるのです。
ニチレイ冷凍フライドポテトをすべて実食検証!
さっそく、ニチレイさんのすべての冷凍フライドポテトを食べたうえで、特徴をまとめてみました!
①『北海道産じゃがいものフライドポテトです。(シューストリングカット)』
ホクホク感が美味しい、北海道産じゃがいもを使ったフライドポテト。ファストフード店などでよく見かける細切りカット(シューストリングカット)です。
【調理法別の実食レビュー】
・油で揚げると…中身はホクホクしつつも、全体としてはサクサクとしたかるーい食感。
・フライパンで揚げ焼きにすると…少ない油でも、油で揚げるのとそんなに変わらないサクサク食感。
・トースターで調理すると…サクサク感は揚げ調理にやや劣りますが、あっさりとした味わいが美味しい。
まずはフライドポテトの定番、シューストリングカットから。細くて油が当たる面が大きいため、サクサクとしたクリスピーな食感が楽しめます。北海道産じゃがいもは、甘みがとても強くて味も濃厚です!
『北海道産じゃがいものフライドポテトです。(シューストリングカット)』
②『北海道産じゃがいものフライドポテトです。(皮つきポテト)』
北海道産じゃがいもの風味が引き立つ、皮付きのくし型カット。しっかりとした食べごたえが特徴です。
【調理法別の実食レビュー】
・油で揚げると…表面はサクサク、中身はホクホクした食感。
・フライパンで揚げ焼きにすると…油で揚げるのとほとんど変わらないサクサクとホクホクが楽しめます。
・トースターで調理すると…サクサク感では「揚げ」「フライパン」に劣るものの、ベイクドポテト感のある美味しさを味わえます。
甘く濃厚なじゃがいもの風味が、ベイクドポテトを思わせる美味しさ。また、ちょっとほろ苦いじゃがいもの皮の風味も感じられます。
『北海道産じゃがいものフライドポテトです。(皮つきポテト)』
③『北海道産じゃがいものフライドポテトです。(クリンクルカット)』
サクッとした食感が楽しめる波型カットのフライドポテト。中身のホクホク感も引き立ちます。
【調理法別の実食レビュー】
・油で揚げると…表面はサクサクと軽やかながらも、しっかりとした食べごたえがあります。
・フライパンで揚げ焼きにすると…凸部分のカリカリとした香ばしさと、中身のほくほくした食感との対比が際立ちます。
・トースターで調理すると…あっさりとした仕上がり。ステーキやハンバーグの付け合わせにしたくなりました。
舌触りがとても滑らかで、じゃがいもの粒子が際立つような食感を楽しめます。自宅では真似できないカットなので是非試してみてほしいですね。
『北海道産じゃがいものフライドポテトです。(クリンクルカット)』
④『レンジでおいしい!北海道産フライドポテト アンチョビガーリック味』
北海道産じゃがいもを使った皮付きのフライドポテト。お酒によく合うアンチョビガーリック味と、袋ごと電子レンジ2分で完成という手軽さが魅力。
【調理法別の実食レビュー】
外側はややしっとりした食感。中はホクホクです。
調理方法は電子レンジ加熱のみ。電子レンジでチンすると、ガーリックの食欲をそそる香りが部屋中に広がります。ガーリックの風味に、アンチョビの塩気と深いコクが加わり、思わず「うまっ!」と言ってしまいました。ビールのおつまみにも最高です!
『レンジでおいしい!北海道産フライドポテト アンチョビガーリック味』
※『レンジでおいしい!北海道産フライドポテト アンチョビガーリック味』は販売を終了しております。
⑤『フライドポテト(シューストリングカット)』
ヨーロッパ産じゃがいもを使ったシューストリングカットのフライドポテト。甘みが強くてなめらかな食感が楽しめます。
【調理法別の実食レビュー】
・油で揚げると…サクサクとした食感で、食べるとじゃがいもの風味が口に広がります。
・フライパンで揚げ焼きにすると…油で揚げるのと同じサクサク食感。調理が手軽すぎて、エンドレスで追加したくなってしまいます。
・トースターで調理すると…あっさりとしていて食べやすく、すぐ調理できるのが便利です。
ヨーロッパ産じゃがいもを使用しているからか、前述の北海道産より黄色みが強いですね。味わいはすっきりさっぱりとしているので、パクパク食べられます。お子様のおやつにもよさそうです。
⑥『北海道産じゃがいもの ハッシュドポテト』
北海道産のじゃがいもを使ったハッシュドポテト。隠し味のコンソメがじゃがいもの旨みを引き出します。
【調理法別の実食レビュー】
・油で揚げると…外側はサクサクで、中はトロトロの食感です。
・フライパンで揚げ焼きにすると…こちらもサクトロ食感ですが、油で揚げるよりも香ばしさが際立つ印象。
・トースターで調理すると…あっさりとした仕上がり。朝食にするなら、トースター調理が手軽で便利。
ハッシュドポテトをフライドポテトに含めるのは異論があるかもしれませんが、揚げたじゃがいもであることに違いありません! やや大きめのサイズもうれしいですね。大きく口にほおばると、じゃがいもの美味しさが口いっぱいに広がりながらホロホロと柔らかくほどけていきます。
フライドポテトがもっと好きになる豆知識
思わず誰かに披露したくなる、フライドポテトの豆知識をご紹介。好みのカットを知れば、フライドポテトを味わう楽しみが増えるはずです!
【豆知識①】フライドポテトの歴史
フライドポテトはベルギー発祥の料理だといわれています。もともとベルギーには小魚を揚げた料理がありましたが、17世紀に不漁の時期があり、その時小魚の代わりにじゃがいもをカットして揚げ始めたのがフライドポテトの起源だそうです。なお、フランス語をしゃべるベルギー人をフランス人だと勘違いした人たちによって「フレンチフライ(フライドポテトの英語の呼び名)」といわれるようになったのだとか。
【豆知識②】シューストリングって何?
シューストリング(Shoe string)とは「靴紐」という意味。まるで靴紐のように細いことからこの名前がついたそうです。フライドポテトといえばこのカットをイメージする人も多いのではないでしょうか。人気も高いですね。細くて油が当たる面が大きいため、サクサクとしたクリスピーな食感が楽しめます。
【豆知識③】皮付きポテトの別名
ニチレイさんの冷凍フライドポテトの中では、唯一皮の部分まで楽しめるカット方法です。くさび(ウェッジ)のような形であることから一般的にはウェッジカット、もしくはナチュラルカットとも呼ばれます。
【豆知識④】「クリンクルカット」の特徴
波状(crinkle)という意味を持つ「クリンクルカット」は、波打つようなカットが特徴。他のカットに比べると油と接する面積が大きいため、サクサク感が強く、火も通りやすくなります。また、同じサクサク系のシューストリングカットよりボリューム感もあるため、サクサクとホクホクが同時に楽しめるカット。このカット方法で提供する外食のお店は非常に少なく、自宅でカットするのも難しいため、まさに冷凍食品ならではのフライドポテトです!
冷凍だから、好きなときに好きなフライドポテトが食べられる!
カットによって味や食感が驚くほど変化するのがフライドポテトですが、ニチレイさんの冷凍フライドポテトは全部で6種類。そして、ラインナップにも隙がありませんね。軽くつまみたかったらシューストリングカット、じゃがいものホクホク感を味わいたいときは皮付きポテトやクリンクルカット……と、気分に合わせて食べたいフライドポテトを選べるのがうれしすぎます! 冷凍庫にストックしておけるのも便利ですね。
味に関しては、冷凍する過程でじゃがいもの風味が落ちてしまったり、食感がモソモソしてしまったりするのではと思っていました。しかし、想像していた以上にじゃがいもがぎゅっと詰まっていて、風味も豊かな本格派! これまで食べてきたフライドポテトに全然負けていなくて驚きました。
■「一番美味しい冷凍フライドポテトの食べ方」の検証記事はこちら!