手作りお菓子の定番であるクッキー。一度に仕込んで焼いても、食べきれないことも多いですよね。そんなときはクッキー生地の状態で冷凍保存するのがおすすめ。冷凍庫にストックしておけば、食べたいときにいつでもサクサクの焼き立てクッキーが味わえます。そこでクッキー生地の冷凍と解凍方法、焼き方を、料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。あわせてクッキー生地がゆるい場合の対処方法も解説。
【クッキー生地の冷凍①】型抜きクッキーなら薄く伸ばした状態で冷凍を!
小麦粉に対して比較的バターが少なく、しっかりしたかたさの型抜きクッキーは、薄く伸ばした状態で冷凍するのがおすすめ。焼くときは半解凍状態で型抜きすると、形もきれいに仕上がります。
【冷凍方法】
1 クッキー生地を薄く伸ばす
クッキー生地を実際に型抜きする薄さにめん棒で伸ばす。
2 1枚ずつラップで包む
空気を遮断するようにクッキー生地をラップでぴったり包む。
POINT
伸ばしたクッキー生地が冷凍用保存袋より大きい場合は、袋に入る大きさにカットしてから、ラップで包む。
3 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法】
凍ったクッキー生地は室温で5〜6分置くと半解凍状態になるので、好みの型で抜く。そのままオーブンで焼く。
POINT
冷凍したクッキー生地は完全に解凍してしまうと、生地がやわらかくなって型抜きしづらいので、半解凍状態で作業するのがおすすめ。
【クッキー生地の冷凍②】アイスボックスクッキーなら少量ずつ保存すると便利!
小麦粉に対してバターの割合が多く、型抜きクッキーよりやわらかいアイスボックスクッキーは、棒状のまま冷凍保存することが可能。その際、一度に焼く分ずつ冷凍しておくと便利です。
【冷凍方法】
1 一度に焼く量ずつ切りわける
棒状に成形したクッキー生地を一度に焼く分の長さにカットする。
POINT
冷凍用保存袋に入る長さにすることも大事。
2 1本ずつラップで包む
空気を遮断するようにラップでクッキー生地をぴったり包む。
3 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
②を冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法】
凍ったクッキー生地は冷蔵庫で1時間ほど置いて半解凍する。好みの厚さに包丁で切り、そのままオーブンで焼く。
POINT
アイスボックスクッキーはもともとやわらかい生地なので、完全に解凍してしまうと包丁で切りづらい。冷蔵庫で包丁がとおる程度に解凍し、なるべく凍った状態で作業した方がきれいな形に仕上がる。
【番外編】クッキー生地がゆるい場合も冷凍が便利!
レシピどおりに作ったのにクッキー生地がベタベタして、うまくまとまらない! そんなときも冷凍が活躍します。生地がゆるいのは小麦粉に対して卵やバターが多いか、室温が高くてバターが溶けてしまっていることが原因。一度、冷凍庫で寝かせると成形しやすくなります。
【対処方法】
1 ラップにクッキー生地をのせる
ラップを広げ、その上にクッキー生地をのせる。
2 そのまま包んで冷凍庫で30分ほど寝かせる
ひとつにまとめてラップで包み、冷凍庫に30分ほど入れる。
3 生地がかたくなったら成形する
クッキー生地がかたくなったら型抜きクッキーの場合は薄く伸ばし、アイスボックスクッキーの場合は棒状に成形する。
POINT
手で時間をかけてこねすぎると、生地がゆるくなるので、なるべくスピーディに作業を。生地がゆるくなってしまった場合は、再度冷凍庫に入れて冷やすとよい。