バレンタインの定番スイーツである手作りの生チョコ。生クリームが入っていることが多く、あまり日持ちしないので、すぐに食べない場合は冷凍保存がおすすめです。そこで今回は料理研究家の吉田瑞子先生に、美味しさをキープする冷凍保存のテクニックを教えてもらいました。さらに、そのまま冷凍保存できる簡単な生チョコの作り方も紹介します。
【生チョコの冷凍】急速冷凍はNG!冷蔵庫で冷やしてから冷凍して
手作りの生チョコは、冷凍する前にあらかじめ冷蔵庫で十分冷やしておくことがポイントです。生チョコは冷凍してもカチカチに固くならないので、凍ったまま食べてもOK。
【冷凍方法】
1 生チョコを冷蔵庫で冷やしておく
チョコレートの風味を保つため、あらかじめ冷蔵庫に入れて十分冷やしておく。
POINT
急激な温度変化はチョコレートの劣化につながり、風味が落ちたり、脂肪分が表面に浮き出て白くなったりする可能性が。冷凍する前に、必ず冷蔵庫で冷やしておくこと。
2 1度に食べる分ずつ小分けにラップで包む
空気を遮断するようにラップでぴったりと包む。2〜3個ずつなど、1度に食べる分ずつ小分けにすると便利。
3 冷凍用保存袋に入れ、冷凍する
そのまま冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。約1ヵ月保存可能。
【解凍方法・食べ方】
冷蔵庫で30分ほどおいて自然解凍する。生チョコは冷凍してもカチカチに凍らないので、冷凍庫から出してすぐに食べてもアイスのような食感で美味しい。
簡単!基本の生チョコレシピ
生チョコの簡単レシピを紹介します。作った生チョコは、ラップに包んでそのまま冷凍保存すればOK! チョコレートは余計なものが入っていない製菓用を使うのがおすすめですが、ない場合は板チョコでも大丈夫です。
材料(17×12.5cmのバット1枚分)
- 製菓用チョコレート(ビター)…150g
- 生クリーム(動物性)…75ml
- バター…大さじ1
- ラム酒(好みで)…小さじ1
- ココアパウダー…適量
作り方
①. 板チョコの場合、チョコレートは細かく刻んでおく。
②. 鍋に生クリームを入れて中火にかけ、沸騰直前で火を止める。①を一気に加え、30秒ほど経ったら、ゴムべらでなめらかになるまで混ぜる。
③. バターを加えて混ぜ、完全に溶けたらラム酒を加えて混ぜる。
④. オーブンシートを敷いたバットに③を流し入れる。粗熱がとれたら冷蔵庫に約1時間30分入れ、冷やし固める。
⑤. ④が固まったらオーブンシートごと取り出し、2~3cm大に四角く切る。
⑥. すぐに食べる場合は、ココアパウダーを茶こしなどでふる。
手作りの生チョコを冷凍するなら、ココアをふる前が◎
作った生チョコをそのまま冷凍保存する場合、⑤の工程で固めたチョコレートを半分に切り、ひと切れずつラップで包んで、冷凍用保存袋に入れる。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
食べるときにひと口大にカットし、ココアパウダーをまぶす。
POINT
ココアパウダーは時間が経つと水分を吸ってしまうので、食べる直前にまぶすこと。