HOME食材の冷凍【フルーツの冷凍】みかんやりんご、バナナなど便利な保存テクを徹底解説!

【フルーツの冷凍】みかんやりんご、バナナなど便利な保存テクを徹底解説!

公開日: (更新日:
LINE
人気の「冷凍フルーツ」は家でも作れる! 保存方法とアレンジアイデア

コンビニやスーパーで人気の「冷凍フルーツ」。フルーツを凍らせるだけなので自宅でも作ることができますが、フルーツがかたまって使いにくかったり、かたすぎて食べにくかったりとうまくいかないことも…。今回は、自宅で冷凍フルーツを上手に作るコツをご紹介します。冷凍に向くフルーツの選び方から、使い勝手がいい冷凍方法、活用アイデアまでを解説!

【選び方】冷凍に向くフルーツの選び方

基本的にどんなフルーツも冷凍は可能ですが、より美味しく食べたいなら、以下の2つのポイントに注目してみて。必ず守らないと冷凍できないというほどの厳しいルールではありませんが、「どれを選んだらいいの?」と悩んだときの参考にしてみてください。

フルーツを手にとっている写真

選び方1:味が濃いものを選ぶ

フルーツは冷凍すると甘みや酸味が感じにくくなるため、味が濃いフルーツを冷凍するのがおすすめです。
【例】バナナ、マンゴー、パイナップル、ライチ、ぶどう、いちご(※)・ブルーベリーなどのベリー類など
※いちごは分類上は「野菜」ですが、フルーツと一緒に扱われたり、食べられたりすることも多いため、ここで紹介しています

選び方2:水分が多すぎず、繊維質の多いものを

水分が多すぎず、繊維質の多いフルーツは、冷凍後にかたくなりすぎないため冷凍向き。とくに繊維質の多いパイナップルなどは、凍った状態でもほどよい食感がキープされます。
【例】パイナップル、りんご、オレンジ、みかんなどの柑橘類、キウイ、さくらんぼ、桃、メロンなど

【冷凍方法】定番フルーツ3つの冷凍テクニック

いずれのフルーツにも共通のルールは、①食べやすいサイズに切り分けること、②くっつかないように冷凍すること、の2つ。これを守ることで、凍ってかたくなりすぎたり、くっついて必要な分だけ取り出せなくなったりということが避けられ、使い勝手がよくなります。

① バナナ

バナナの写真

食べやすいサイズに切ってから冷凍するのがコツ。変色が気になる場合はレモン汁を少量ふりかけてから冷凍します。

【冷凍方法】

冷凍したあとのバナナの写真

バナナの皮をむいて2cm程度の輪切りにし、ラップ(またはオーブンペーパー)を敷いたバットに並べ、ラップをかけて凍らせてから、冷凍用密閉保存袋に移します。冷凍庫で約2〜3週間保存できます。
※そのままでも冷凍できますが、変色が気になる場合はレモン汁を少量ふりかけてから冷凍します。レモン汁をふりかけた場合も解凍後に時間が経つと変色するため、早めに食べきりましょう。

② オレンジ、みかんなどの柑橘類

オレンジの写真

少し手間はかかりますが、薄皮までむいてから冷凍することで解凍後に食べやすくなります。忙しい朝でも、ヨーグルトやスムージーに大活躍。

【冷凍方法】

冷凍したあとのオレンジの写真

柑橘類の皮をむき、薄皮から1房ずつ実をはずします。ラップ(またはオーブンペーパー)を敷いたバットに並べ、ラップをかけて凍らせてから、冷凍用密閉保存袋に移します。冷凍庫で約2〜3週間保存できます。
※白いワタやすじが気になる場合は、丁寧に取り除きます。

③ りんご

りんごの写真

りんごはくし形切りと、すりおろしのいずれかが便利。くし形切りの場合は半解凍で食べるとシャクシャクとした食感が美味。すりおろしはカレーの隠し味や肉料理のソースなどの料理に使えます。

【冷凍方法①】くし形切り

冷凍したあとのりんごの写真

りんごは皮ごとくし形切りにし、芯を取り除きます。ラップ(またはオーブンペーパー)を敷いたバットに並べ、ラップをかけて凍らせてから、冷凍用密閉保存袋に移します。冷凍庫で約2〜3週間保存できます。
※そのままでも冷凍できますが、変色が気になる場合は塩水にさっと浸けて、水気をきってから冷凍します。

【冷凍方法②】すりおろし

冷凍したあとのすりおろしたりんごの写真

りんごの皮をむき、すりおろして冷凍用密閉保存袋に入れて薄くし、バットにのせて平らな状態で冷凍します。冷凍庫で約2〜3週間保存可能。使う際には袋ごと折り、必要な分だけ取り出します。
※りんごはすりおろした途端に変色が進みますが、レモン汁を少量混ぜることで変色を和らげることができます。

【冷凍方法】コレも美味しい! おすすめフルーツ3つの冷凍テクニック

キウイとアボカドの写真

定番フルーツ以外でも「冷凍」をおすすめしたい3つをご紹介。保存期間が長くなり、料理への使い勝手がよくなることはもちろん、シャーベット感覚で食べると美味しい! といった楽しみ方も。さらに番外編として、普段の食卓に取り入れやすい「刻み冷凍フルーツ」のアイデアも紹介します。

① アボカド

アボカドの写真

アボカドは皮が黒くなってきた食べ頃を見はからって冷凍するのがおすすめ。解凍しても食感が変わりにくいので、サラダにのせたり、オムレツやグラタンの具材にしたりと重宝します。

【冷凍方法】

冷凍したあとのアボカドの写真

アボカドを縦半分に切って皮と種を取り除き、厚さ1cm程度の薄切りにします。ラップ(またはオーブンペーパー)を敷いたバットに並べ、ラップをかけて凍らせてから、冷凍用密閉保存袋に移します。冷凍庫で約2〜3週間保存できます。
※そのままでも冷凍できますが、変色が気になる場合はレモン汁を少量ふりかけてから冷凍します。レモン汁をふりかけた場合も、解凍後に時間が経つと変色するため、早めに食べきりましょう。

②キウイ

キウイの写真

食べごろのタイミングを逃すと、やわらかくなりすぎて味が落ちるキウイは冷凍保存がおすすめ。ベストな食べ頃で保存ができるうえ、半解凍状態で食べると、シャーベット感覚で楽しむことができます。

【冷凍方法】

冷凍したあとのキウイの写真

キウイは皮をむいてから厚さ1cm程度の輪切りにし、ラップ(またはオーブンペーパー)を敷いたバットに並べ、ラップをかけて凍らせてから、冷凍用密閉保存袋に移します。冷凍庫で約2〜3週間保存できます。

③梨

梨のイメージ

秋が旬の梨も意外に冷凍向きなフルーツ。半解凍し、シャーベット感覚で食べるのがおすすめです。ぜひ一度お試しを。

【冷凍方法】

梨は皮をむいてくし形に切り、芯を取り除きます。ラップ(またはオーブンペーパー)を敷いたバットに並べ、ラップをかけて凍らせてから、冷凍用密閉保存袋に入れて保存します。冷凍庫で約2〜3週間保存できます。

*番外編:刻み冷凍フルーツ

さまざまなフルーツの写真

それぞれのフルーツの基本の冷凍方法を覚えたら、番外編として知っておきたいのが、刻んでから冷凍する方法。ヨーグルトやアイス、グラノーラ等にちょい足しするのに便利です。

【冷凍方法】

刻んだ冷凍フルーツの写真

お好みのフルーツに皮や芯があれば取り除き、1cm程度の角切りにして、ラップ(またはオーブンペーパー)を敷いたバットに重ならないように並べ、ラップをかけて凍らせてから冷凍用密閉保存袋に移します。冷凍庫で約2〜3週間保存できます。

【アレンジ】冷凍フルーツの活用アイデア

冷凍フルーツアイスティーの写真2

せっかくフルーツを冷凍しても、冷凍庫で眠らせてしまってはもったいない! 定番のスムージー以外でも気軽に取り入れられる活用アイデアをご紹介します。

●アイスティー:氷代わりに入れて、フレーバーティーに

いつものアイスティーに氷代わりに冷凍フルーツを入れれば、冷さはキープしながらも味が薄まらないので便利。果汁がしみ出てきて、フルーティなフレーバーも楽しむことができます。オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類、いちごやブルーベリーといったベリー系のものがおすすめ。

●煮込み料理:凍ったまま加えるだけで、味に奥行きが出る

冷凍フルーツは煮込み料理に加えると、味に甘みと深いコクを出すことができます。具体的な調理例もご紹介。
【バナナ】カレーに加えると甘みとコクがプラスでき、子どもも喜ぶ味わいに
【りんごのすりおろし】豚の角煮に加えると、やさしく自然な甘さに
【オレンジ】鶏の照り焼きに加えて煮絡めると、さっぱり仕上がる
※オレンジは半解凍にしてフォークの背で潰してから加えると料理になじみやすいです

●グラノーラ:時間がないときも、手軽に栄養をプラス!

細かく刻んだ冷凍フルーツをグラノーラに加えれば、食感にも変化をつけられるうえ、栄養もプラスできます。忙しい朝でも健康に気を使いたい方にはぴったりのアイデア。バナナやキウイがおすすめ。パイナップルやベリー類なども合います。

※掲載情報は公開日時点のものです。本記事で紹介している商品は、予告なく変更・販売終了となる場合がございます。