賞味期限の短いものが多い和菓子。実は冷凍すると約3週間も保存できるんです。さらに「夏場はカビが生える」「冷蔵庫に入れるとかたくなる」も冷凍で解決! 今回は日頃から和菓子の冷凍保存を実践している料理研究家の舘野鏡子先生に、冷凍に向く和菓子と冷凍・解凍テクニックを教えてもらいました。
和菓子の冷凍・解凍方法
和菓子の冷凍・解凍方法は基本的に同じです。
【冷凍方法】ラップ+保存袋で密封して冷凍
1 ひとつずつラップで包む
ひとつずつラップでぴったりと包みます。どら焼きのように個包装されているものは包装ごとラップで包みます。
2 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
冷凍用保存袋に入れて口を閉じ、冷凍します。冷凍庫で約3週間保存可能。
【解凍方法】冷蔵庫で解凍する
冷蔵庫で2〜3時間解凍します。和菓子は砂糖を多く使っているのでカチカチに凍らず、解凍後は食感が元どおりに。風味も損なわれません。
冷凍保存できる和菓子はコレ
まんじゅう
お土産などでいただくことの多いまんじゅうですが、賞味期限は3〜4日と短め。皮がパサつきやすいので、すぐに冷凍しましょう。
だんご
だんごの常温の賞味期限は1~2日。冷蔵すると餅がかたくなるので、常温のまま早めに食べきるか、串ごと1本ずつラップでぴったりと包んで冷凍保存を。みたらし、あんこ、しょうゆ、ごまなど、どの種類のだんごでも冷凍保存できます。
ようかん
ようかんの賞味期限は未開封なら1年と長めですが、開封後は2~3日しかもたないので冷凍保存がおすすめ。1cmほどの厚さに切り、小分けにして保存すると、食べる分だけ解凍できます。
※水ようかんは除く
大福
大福の賞味期限は1~2日程度。常温や冷蔵庫に置いておくと餅がかたくなるため、早めに冷凍保存しましょう。
どら焼き
どら焼きの賞味期限は2~3日程度。どら焼きは皮に水分が多く、冷蔵するとカビが生えやすくなるため、冷凍保存がおすすめです。
冷凍NGな和菓子もあり
水分が出やすいもの、フルーツを使っているものなどは冷凍に向きません。
いちご大福、葛きり、寒天よせなどは冷凍保存せず、早めに食べましょう。