インスタグラムで人気の料理家・松山たけしさん。人気の理由はおしゃれなだけでなく、食材本来の魅力を最大限に引き出す料理。材料も工程もごくごくシンプルなのに、食材の印象が驚くほど変わります。今回はそんな松山さんにニチレイの冷凍野菜を使って、4つのレシピを考えてもらいました。
松山たけし
さん
冷凍野菜は旬の採れたてで冷凍されているので、食感や美味しさがそのまま保たれている点がポイントです。豆類は冷凍しても食感が変わりにくいので、あえて食感を残したレシピに。いんげんやブロッコリーはじっくりと加熱して旨みを引き出し、他の食材との「まとまり」を大切にしました。
冷凍コーンとローズマリーのかき揚げ
松山たけし
さん
インスタで好評だったトウモロコシの揚げ焼きをアレンジし、冷凍コーンを使ったかき揚げバージョンにしました。
食べるとローズマリーのすっきりとした香りが広がり、「かき揚げ」の印象が変わりますよ。
材料(2人分)
- 『北海道産スイートコーン』…60g(約1/3袋)
- 薄力粉…大さじ1
- 水…大さじ1
- ローズマリー…2枝
- 塩…ひとつまみ
- 粗挽き黒こしょう…少々
- 揚げ油…適量
作り方
- パッケージの表示に従い解凍した『北海道産スイートコーン』、薄力粉、水、塩、枝からしごきとったローズマリーをボウルに入れ、まんべんなく混ぜる。
- フライパンに揚げ油を入れて約180℃に熱し、スプーンですくった❶を崩れないようやさしく入れる。
- 1~2分揚げて表面がカリッとしたら油をきって器に盛り付け、粗挽き黒こしょうをふる。
【今回使った冷凍野菜】
冷凍いんげんのジューシー肉巻き
松山たけし
さん
普通の肉巻きの10倍くらいのいんげんが入っています。たっぷり重ねたいんげんが肉の旨みを含んでジューシーな印象に。カットした断面もインパクトがあります! 味付けは塩・こしょうでシンプルに。
材料(2人分)
- 『そのまま使える いんげん』…20本
- 豚バラ薄切り肉…2枚
- 薄力粉…小さじ1
- 塩…ひとつまみ
- サラダ油…適量
- 酒…少々
- 粗挽き黒こしょう…少々
作り方
- パッケージの表示に従い解凍した『そのまま使える いんげん』をボウルに入れ、塩と薄力粉をなじませる。
- 豚バラ薄切り肉を半分にカットして端が少し重なるように横に4枚並べ、いんげんを全量置いてぎゅっと手で押さえながら巻く。巻き終わったら表面に薄力粉を薄くまぶす。
- 熱したフライパンにサラダ油をひき、とじ目を下にして❷を入れて中火で1~2分焼く。さらに転がしながら全体に焼き目をつけ、酒を加えて弱火で約5分蒸し焼きにする。
- 竹串を中心に刺し、抜いた竹串の先が温かくなったのを確認できたらフライパンから取り出す。4等分にカットして器に盛り付け、粗挽き黒こしょうをふる。
【今回使った冷凍野菜】
さやの若いうちに収穫しているため、すじ取りの手間がいらないグリーンアスパラ。
冷凍そら豆とチーズのタルティーヌ
松山たけし
さん
そら豆の濃厚な風味はチーズとの相性がいいです。そら豆は冷凍・解凍しても食感がほとんど変わらないので、潰しすぎずに豆の食感を活かします。仕上げにレモンを絞ることで、そら豆の濃厚な味わいにしっかりとした「輪郭」ができ、味が際立ちますよ。
材料(2人分)
- 『塩ゆでそら豆』…50g(12~15粒)
- バゲット…厚さ1.5cm×2切れ
- パルメザンチーズ(粉チーズ)…大さじ1
- にんにく…1/2片
- オリーブオイル…適量
- レモン…1/8カット
- 粗挽き黒こしょう…少々
作り方
- 『塩ゆでそら豆』を700Wで2分程度、少し温まるまで解凍加熱し、皮ごとボウルに入れ、パルメザンチーズ、オリーブオイル大さじ1を合わせてフォークなどで粗く潰す。
- バゲットににんにくをこすりつけて、オリーブオイル少々、❶の順に塗る。
- 少し焼き色がつくまでオーブントースターで焼く(240~250℃で5分程度)。
- 器にのせ、仕上げにレモンを絞り、粗挽き黒こしょうをふる。
【今回使った冷凍野菜】
旬の状態で塩ゆでして急速凍結しているため、新鮮な風味を味わえる塩ゆでそら豆。
旨みたっぷり、くたくた冷凍野菜スープ
松山たけし
さん
スープというと「だし」が必要だと思われがちですが、野菜だけでも十分美味しく作れます。肉系のブイヨンなどを入れると味が強すぎて逆効果。野菜の美味しさがわかりづらくなるんですよ。レシピのポイントは野菜が少し煮崩れるまでしっかり煮込むこと。野菜本来の風味が溶け出し、自然な旨みを感じるスープができあがります。冷凍野菜は下ゆで済みなので、煮込み時間が短縮できます。
材料(2人分)
- 『そのまま使える 高原育ち®のブロッコリー』…約3房(30g)
- 『そのまま使える いんげん』…約10本(30g)
- 玉ねぎ…1/4個分(30g)
- トマト…1/2個分(60g)
- えのきだけ…約1/6袋分(30g) ※しめじや舞茸でも可
- オリーブオイル…大さじ1
- パセリ…少々
- 塩…適量
- 水…350ml程度
※『そのまま使えるグリーンアスパラ』や『そのまま使える 揚げてあるカットなす』を加えても美味しい。
作り方
- 凍ったままの『そのまま使える 高原育ち®のブロッコリー』・玉ねぎ・トマトをすべて1cm角に、凍ったままの『そのまま使える いんげん』とえのきだけを1cmの長さにカットする。
- 小鍋にオリーブオイルを入れて❶と塩ひとつまみを加え中火で炒める。
- 野菜がしんなりしてきたら、具材がひたひたになる程度の水を加え、野菜がくたくたになるまで弱火で15分程度煮る。
- 味をみて塩気が足りなければ塩を加えて味をととのえる。器に盛り、刻んだパセリをちらす。
【今回使った冷凍野菜】
下ゆで済みなので煮込み時間が短縮できるブロッコリーといんげん。
【こちらもおすすめ】
下ゆでして使い易いサイズにカットされたグリーンアスパラと、油で揚げて急速凍結し風味を閉じ込めたなす。
松山さん流、冷凍野菜の美味しさを引き出すメソッド
インスタグラムではおしゃれなだけでなく、食材の持ち味を最大限に引き出すユニークなレシピを紹介している松山さん。松山さん流のレシピの考え方や冷凍野菜の美味しさを引き出すコツを伺いました。
――冷凍野菜を実際に使ってみていかがでしたか?
旨みの強さなどの、ポテンシャルの高さに驚きました! 下処理が済んでいるので解凍してすぐに使え、時短にもなって便利ですね。例えばそら豆だったら、生から調理したらさやを取ってゆでて…って結構大変なわりに食べられるのはすごく少量になってしまいますし(笑)。
――冷凍野菜の美味しさを引き出すコツは?
冷凍野菜は加熱調理すると味がまとまりやすいと思います。短い煮込み時間でやわらかい食感になるので、ヨーロッパの家庭料理のような煮込み料理も良いですし、野菜の旨みが引き立つ揚げ物などもおすすめです。味付けはもちろんシンプルがベスト。あとは、香りの良いハーブを合わせたり、レモンで味を締めたりとほんの少しのアクセントを加えると、素材の持ち味がより際立ちます。やりすぎは禁物ですが、ぜひさまざまな組み合わせを試してみてください。
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