にんじんを冷蔵庫に入れておいたら、いつの間にかしなしなになってしまった…という経験はありませんか? にんじんは正しく保存すれば、1ヵ月も鮮度を保つことができます。今回は野菜ソムリエプロの根本早苗先生がにんじんの保存テクニックを徹底解説! 半端に余ったにんじんの冷凍方法も紹介します。
【検証】保存方法によって鮮度がこんなに違う!
【にんじんの冷凍】少量余ったら薄く切って冷凍保存!
【先生おすすめ!】冷凍前のひと工夫で絶品ラペに!
【にんじんの冷蔵】キッチンペーパーで包み、立てて保存!
にんじんは水分が付いていると腐りやすくなるため、買ってきたら必ず袋から出しましょう。また乾燥にも弱いため、むき出して置いておくのもNG。にんじん保存の基本は「育った土の中」のような環境にすること。1本ずつキッチンペーパーで包んで乾燥を防ぎ、縦に置いて保存しましょう。
1 袋から出して洗い、水気を拭き取る
にんじんを袋から出して洗い、水気を拭き取る。
2 キッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れる
にんじんを1本ずつキッチンペーパーで包み、2〜3本まとめてポリ袋に入れ、軽く口を閉じる。
3 野菜室で立てて保存する
プラスチックケースや切った牛乳パックなどに、にんじんの葉の方を上に立てて入れ、野菜室で保存する。キッチンペーパーは、にんじんから出る水分によって湿ってくるため、3〜4日おきに交換を。この状態で約1ヵ月保存可能。
【検証】保存方法によって鮮度がこんなに違う!
むき出しのまま冷蔵保存したにんじんと、上記のテクニックで保存したにんじんの比較写真がこちら。そのまま保存したにんじんは1週間で黒ずんできましたが、正しく保存したにんじんは買ってきた状態のまま。この後、約1ヵ月間も鮮度を保つことができました。
【にんじんの冷凍】少量余ったら薄く切って冷凍保存
料理に使いきれず、半端に余ったにんじんは、切り口から乾燥してすぐに傷んでしまいます。少量余った場合は、薄く切って冷凍するのがおすすめです。
【保存方法】
皮をむいたにんじんを、薄いいちょう切りや、細切り、スライサーで薄くスライスなどして、冷凍用保存袋に薄く平らになるように入れる。にんじんは冷凍・解凍すると食感が変わるが、薄切りだと気になりにくい。冷凍庫で約1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
ポキポキと折って必要な量だけ取り出し、凍ったまま加熱調理。きんぴらや豚汁など色々な料理に使える。
【先生おすすめ!】冷凍前のひと工夫で絶品ラペに!
先生おすすめの冷凍テクニックが、オレンジジュースに漬けて冷凍する方法。オレンジジュースがよくしみこんだ、しんなり新食感のにんじんになります。
【保存方法】
- 皮をむいたにんじん(1/2個)をスライサーや包丁で細切りにする。
- 冷凍用保存袋にオレンジジュース(大さじ3)と❶を入れ、薄く平らにして冷凍する。冷凍庫で約1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
15分程度常温で解凍し、ラペやサラダのトッピング、ポテトサラダの具材などに使う。
※時季によって解凍時間が変わるので、様子を見ながら行う。
【やってみて!】オレンジ風味のさっぱりにんじんラペ
材料(2人分)
- 冷凍にんじん(細切りにし、オレンジジュースに漬けて冷凍)…1/2本分
A
- 酢…大さじ1
- オリーブオイル…大さじ1/2
- 塩こしょう…適宜
- クミンシード…適宜
- 干しぶどう…適宜
- ミント…適宜
作り方
- オレンジジュース漬けの冷凍にんじんを15分程度自然解凍する。
- ❶にAを入れて、混ぜ合わせる。お皿に盛り、お好みでミントを添える。
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