スペイン発の冷製スープ「ガスパチョ」は、暑い日にさっぱり食べたいおすすめメニュー。野菜がたっぷり入っていて栄養満点なので、「飲むサラダ」とも言われています。このガスパチョ、実は冷凍しておいたトマトやきゅうりを使えば、ミキサーなしで簡単に作れる、って知っていますか? 今回は、野菜ソムリエの根本早苗先生におすすめレシピを教えてもらいました。記事の後半では、ミキサーでガスパチョを作る方法も紹介しているので、お好きな方法で試してみてください!
ガスパチョは冷凍トマト・冷凍きゅうりで作ると簡単です!
使いきれず、余ったトマトやきゅうりはとりあえず冷凍しておくのがおすすめ。食べたいときにすぐにガスパチョが作れます。冷凍しておいた野菜を使うメリットは、以下の3つ!
- トマトの皮むきがラク!
- 野菜をすりおろせるので、ミキサー不要!
- 冷やさなくても、すぐにひんやりスープが飲める!
■トマトの詳しい冷凍方法についてはこちら!
※上記の記事中では、冷凍後のトマトは加熱調理が推奨されていますが、本記事では冷凍後に生食するレシピを紹介します。冷凍時には新鮮なトマトを使うことが前提。生食の場合は特に、新鮮なトマトを使うことがポイントです
■きゅうりの詳しい冷凍方法についてはこちら!
冷凍トマト・冷凍きゅうりで作る、ガスパチョレシピ
材料(2人分)
- 冷凍トマト…2個(400g)
- 冷凍きゅうり…1/2本(60g)
- 赤パプリカ(またはピーマン)…1/4個(35g) ※冷凍でも可
- 玉ねぎ…1/8個(25g)
- バゲット…約2cm(20g) ※パン粉大さじ2でも代用可
- 赤ワインビネガー(または酢)…小さじ2
- オリーブオイル…大さじ1
- 塩・こしょう…各少々
A
- パプリカパウダー(あれば)…小さじ1
- おろしにんにく・クミンシード・ホットペッパーソース(あれば)…各少々
- 水…50〜100ml
※味の決め手となるトマトは、なるべく完熟のものを使用すること。
※トマト・きゅうりは生でも代用可
※赤パプリカ・玉ねぎ・バゲットは冷凍でも可
作り方
1 冷凍トマトは流水に当てながら皮をむき、おろし金ですりおろす
トマトはヘタを除いてから切らずに丸ごと冷凍したものを使うと作りやすい。トマトは凍ったまま流水に当てると、皮がツルンとはがれる。すりおろしたトマトはボウルに入れる。
POINT
トマトをおろす際に手が冷たい場合は、ゴム手袋をつけて作業するといい。
2 冷凍きゅうりをおろし金ですりおろす
きゅうりはトマトと一緒に冷凍庫から出しておいて、3分ほど室温に置くとすりおろしやすくなる。すりおろしたきゅうりは①のボウルに入れる。
3 パプリカ、玉ねぎをすりおろす
パプリカはヘタと種を除いてから、おろし金ですりおろす。玉ねぎは皮をむいてからおろし金ですりおろす。1のボウルに入れる。
4 バゲットをすりおろす
バゲットもおろし金ですりおろし、1のボウルに入れる。
POINT
バゲットは買ってから時間が経って、少しかたくなったものの方がすりおろしやすい。白い部分がふわふわでおろしにくい場合は、オーブントースターで少し焼くと作業しやすくなる。パン粉大さじ2でも代用可。
5 赤ワインビネガー、塩、オリーブオイルを混ぜる
ボウルなどに塩、赤ワインビネガーを入れ、泡立て器で混ぜながらオリーブオイルを少しずつ加える。
POINT
オイルと酢は分離しやすいので、あらかじめよく混ぜ合わせておく。
6 1にA、5を加え、混ぜる
1のすりおろした具材にAを加え、5を回しかけ、全体を混ぜる。
POINT
この段階だと、トマトやきゅうりがシャーベット状なので、そのままラップをして室温に30分ほど置いてスープ状になるまで溶かす。
7 30分ほどたったら水で調整する
水で濃度を調整し、塩・こしょうで味をととのえる。
ひんやり美味しい! ガスパチョの完成
冷凍トマトと冷凍きゅうりを使ったガスパチョ。見た目涼やかで色合いもきれいです。味わいは野菜の旨みとビネガーの酸味でさっぱり爽やか! サラサラと喉越しもよく、ごくごく飲めてしまいます。なお、生野菜を使ったスープは、日持ちしないので、翌日までに飲み切るようにしてください。
ミキサーを使っても美味しく作れます!
ガスパチョはミキサーを使って作ることも可能。材料はミキサーなしのガスパチョレシピと同じ。作り方は、野菜とパンを食べやすい大きさに切って、調味料と一緒にボウルに入れる。冷凍トマトは、すぐにはミキサーにかけられないので、そのままラップをして室温で1時間ほど置くこと。トマトが半解凍状態になったらミキサーにかけ、なめらかになれば完成。
ガスパチョはアレンジしても美味しい!
ガスパチョはほかの料理にアレンジも可能です。栄養バランスがいいので、主食と組み合わせるとささっと食べたいときの昼ごはんにぴったり! 根本先生イチオシの食べ方をご紹介します。
【おすすめ食べ方①】冷製パスタのガスパチョソース
ガスパチョは、冷たい麺と好相性。特に冷製パスタは暑くて食欲のないときにもさっぱり食べられるおすすめメニュー。
作り方は、ゆでたパスタとガスパチョを一緒に器に盛るだけ。麺はカッペリーニ(直径1mm〜1.3mm)などの細麺がおすすめ。パスタはゆでたあと、氷水でよく冷やし、水気をきってオリーブオイル、塩を絡ませる。器にガスパチョを注ぎ、パスタ、生ハム、モッツアレラチーズ、バジルをトッピングすれば、まるでレストランのような味わいの一品に!
【おすすめ食べ方②】ガスパチョそうめん
ガスパチョは和風のアレンジも◎。めんつゆを合わせれば、冷たいそうめんのつけ汁に!
ガスパチョ200mlにつき、めんつゆ(2倍希釈)小さじ4を加えて、ゆでたそうめんをつけていただく。トマトと相性のいい青じそや、刻んだきゅうりを添えるとgood!