やわらかく、自然な甘みのあるバナナは、赤ちゃんの離乳食にぴったりな食材。ただし、その都度調理するのは大変なので、まとめて冷凍作り置きしておくと便利です。月齢別のおすすめのバナナの食べ方とその冷凍方法を野菜ソムリエの根本早苗先生が解説します。
離乳食のバナナはいつから?
やわらかく、調理のしやすいバナナは、離乳食初期の赤ちゃんでも食べられます。バナナは柄の反対側が甘いと言われているため、最初はその部分を使うのがおすすめ。月齢別の量と大きさの目安をチェックしましょう。
【バナナを食べられる時期と食べ方のポイント】
時期 | バナナの食べ方と1回あたりの量の目安 |
---|---|
初期(5〜6ヵ月) | ○ ペースト状にすり潰して加熱したものをベビースプーン1杯程度 |
中期(7〜8ヵ月) | ○ 舌で潰せるかたさに潰して加熱したものを20〜30g |
後期(9〜11ヵ月) | ○ 粗く潰して加熱したもの30~40g |
※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」に準拠する
※バナナはアレルギー特定原材料等28品目の1つに該当します。最初にあげるときには1さじからはじめましょう。
バナナは食べ頃を迎えたものをチョイス!
離乳食のバナナはシュガースポットが出るまで待って、食べ頃を迎えたものを使うのがおすすめ。やわらかく、ペースト状にしたときになめらかになりやすい。
【離乳食初期(5〜6ヵ月)】加熱してなめらかなペースト状に!
離乳食初期の調理は加熱が基本。ただしバナナによっては、加熱するとえぐみが出るものも。房の付け根が太くてしっかりしており、ずんぐりした形のバナナが甘いのでおすすめです。
おすすめレシピ:バナナペースト
材料(6食分)
- バナナ…約1/3本(30g)
- 水…小さじ2
作り方
- 耐熱容器に水を入れる。
※バナナは空気に触れると黒くなるため、あらかじめ水を入れた容器に切ったバナナを入れること - バナナは5mm厚さの輪切りにし、❶に入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約40秒加熱する。
- すり鉢に❷を入れ、なめらかになるまですり潰す。
※離乳食を始めたばかりの場合は、繊維の多めなバナナの中心部(芯の茶色っぽい部分)は使わない&すり潰したあと裏ごしするのがおすすめ
【冷凍方法】
粗熱がとれたら、小さじ1ずつ製氷皿に入れ、ふたをして冷凍する。1週間程度保存可能。
※ふた付きの製氷皿がない場合は凍ったら、中身だけ冷凍用保存袋に移すと、ニオイ移りや酸化を防げる
【解凍方法/使い方】
1食分ずつ耐熱皿に移し、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約20秒加熱する。粗熱をとってから赤ちゃんに食べさせる。
※大人が食べるのなら自然解凍でも構わないが、赤ちゃんには必ず再加熱してから食べさせること
【離乳食中期(7〜8ヵ月)】他の食材と組み合わせても○
「モグモグ期」とも言われる中期は、舌と上あごで潰して食べられるように調理を。料理はとろみをつけると飲み込みやすくなります。
おすすめレシピ:バナナとパンの豆乳煮
材料(5食分)
作り方
- 耐熱容器に豆乳を入れる。
- バナナは5mm厚さの輪切りにし、食パンは5mm角程度に手でちぎり、❶に加える。ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約2分加熱する。
- フォークの背でバナナが2mm角程度の大きさになるまで潰す。
※少しずつすり鉢で潰してもいい
【冷凍方法】
粗熱がとれたら、20~30gずつ製氷皿に入れ、ふたをして冷凍する。1週間程度保存可能。
※ふた付きの製氷器がない場合は凍ったら、中身だけ冷凍用保存袋に移すと、ニオイ移りや酸化を防げる
【解凍方法/使い方】
1食分ずつ耐熱皿に移し、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約40秒加熱する。粗熱をとってから赤ちゃんに食べさせる。
※大人が食べるのなら自然解凍でも構わないが、赤ちゃんには必ず再加熱してから食べさせること
【離乳食後期(9〜11ヵ月)】赤ちゃんの意欲を大切に
赤ちゃんもだいぶ離乳食に慣れてきた後期は、「自分で食べたい!」「触りたい!」という意欲が旺盛に。手づかみ食べの練習をスタートしても。
おすすめレシピ:バナナのカボチャ和え
材料(5食分)
作り方
- かぼちゃはひと口大に切る。耐熱容器に並べ、水大さじ1(分量外)を振りかけてふんわりとラップをし、電子レンジ(600W)で約2分加熱する。取り出してフォークの背などで潰す。
- バナナは4mm角に切り、耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約1分加熱する。
- ❶に❷を加えて和える。
※約1×4cmの食パン(オーブントースターで軽く焼いたもの)に薄く塗ると、手づかみ食べの練習になる
【冷凍方法】
粗熱がとれたら、30~40gずつ製氷皿に入れ、ふたをして冷凍する。1週間程度保存可能。
※ふた付きの製氷皿がない場合は凍ったら、中身だけ冷凍用保存袋に移すと、ニオイ移りや酸化を防げる
【解凍方法/使い方】
1食分ずつ耐熱皿に移し、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約1分加熱する。粗熱をとってから赤ちゃんに食べさせる。
※大人が食べるのなら自然解凍でも構わないが、赤ちゃんには必ず再加熱してから食べさせること