骨まで丸ごと食べられるしらすは、離乳食に便利な食材。ただし、釜揚げしらすやしらす干しは塩分が高いので、赤ちゃんに与えるときは注意が必要です。そこで、しらすの塩抜きの方法と、冷凍作り置きできる初期・中期・後期別のレシピを冷凍生活アドバイザーの根本早苗先生が紹介します。
離乳食のしらすはいつから?
しらすは離乳食初期から、赤ちゃんが食べられる食材です。ただし、月齢によって切り方や量が変わるので、まずは目安をチェック!
【しらすを食べられる時期と食べ方のポイント】
時期 | しらすの食べ方と1回あたりの量の目安 |
---|---|
初期(5〜6ヵ月) | ○ 塩抜きし、ペースト状にすり潰したものをベビースプーン1杯程度 |
中期(7〜8ヵ月) | ○ 塩抜きし、みじん切りにしたものを10〜15g |
後期(9〜11ヵ月) | ○ 塩抜きし、粗みじん切りにしたものを15g |
※上記は各月齢の1食あたりの「魚・肉」の目安量です。他の野菜や果物を組み合わせる場合は、量を調整してください
※厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」に準拠する
【基本】離乳食のしらすは必ず塩抜きを!
1 しらすに熱湯を注いで、2分ほど置く
耐熱ボウルに離乳食に使う分だけしらすを入れ、熱湯を適量注いで2分ほど置く。
2 湯を捨て、再度熱湯を回しかける
茶こしなどにあげて水気をきり、もう一度熱湯を回しかける。
【離乳食初期(5〜6ヵ月)】なめらかなペースト状に!
しらすは、骨や皮を取り除く必要なく赤ちゃんも食べられる便利な食材。離乳食初期は、裏ごしするか、すり鉢ですり潰してから与えましょう。
おすすめレシピ:しらすペースト
材料(5食分)
- しらす(塩抜き済みのもの)…25g
- 水…大さじ2
作り方
- 耐熱ボウルにしらす、分量の水を入れる。
- ふんわりとラップして電子レンジ(600W)で30秒加熱し、裏ごしをする。
【冷凍方法】
粗熱がとれたら5等分し、製氷皿に入れ、ふたをして冷凍する。1週間程度保存可能。
※ふた付きの製氷皿がない場合は製氷皿にラップをして冷凍庫に入れ、凍ったら、中身だけ冷凍用保存袋に移すと、ニオイ移りや酸化を防げる
【解凍方法】
1食分ずつ耐熱皿に移し、ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で20秒加熱する。粗熱をとってから赤ちゃんに食べさせる。
※大人が食べるのなら自然解凍でも構わないが、赤ちゃんには必ず再加熱してから食べさせること
【離乳食中期(7〜8ヵ月)】野菜と組み合わせると栄養バランスが◎
中期は、栄養バランスを意識しながら離乳食のメニューを考えるといいタイミング。野菜と一緒に調理し、いろいろな味を楽しめるようにしましょう。
おすすめレシピ:しらすと白菜のトロトロ煮
材料(4食分)
作り方
- しらす、白菜はみじん切りにする。
- 鍋に❶、分量の水を入れ、弱火で7分ほど煮る。
- 白菜がやわらかくなったら水溶き片栗粉を加えて混ぜ、とろみがつくまで煮る。
【冷凍方法】
粗熱がとれたら4等分し、製氷皿に入れ、ふたをして冷凍する。1週間程度保存可能。
※ふた付きの製氷皿がない場合は製氷皿にラップをして冷凍庫に入れ、凍ったら、中身だけ冷凍用保存袋に移すと、ニオイ移りや酸化を防げる
【解凍方法】
1食分ずつ耐熱皿に移し、ふんわりとラップをして電子レンジ(500W)で40秒加熱する。粗熱をとってから赤ちゃんに食べさせる。
※大人が食べるのなら自然解凍でも構わないが、赤ちゃんには必ず再加熱してから食べさせること
【離乳食後期(9〜11ヵ月)】徐々に食材を大きくし、噛む練習を
「カミカミ期」と言われる後期は、赤ちゃんが歯茎で食べ物を潰すことを覚える時期。徐々に食材を大きくカットし、噛む力をつけるサポートを。
おすすめレシピ:しらすと野菜のおかゆ
材料(3食分)
作り方
- しらすは粗みじん切りにする。かぶ、にんじんは4mm角に切る。
- 鍋にだし汁、❶を入れ、弱火で10分ほど煮る。野菜がやわらかくなったら5倍がゆを加え、混ぜる。
【冷凍方法】
粗熱がとれたら3等分し、1食分ずつ冷凍用保存容器に入れ、ふたをして冷凍する。1〜2週間程度保存可能。
【解凍方法】
冷凍用保存容器のふたをずらし、電子レンジ(600W)で3分加熱する。粗熱をとってから赤ちゃんに食べさせる。