市販品を購入すると意外と高いミートソースですが、手作りすると安く、具だくさんに作ることができます。そこで、今回は簡単に作れて、味わい本格派なミートソースの人気レシピを料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。あわせてより奥行きのある味に仕上がる赤ワインを加えるタイミングについても解説します。
ミートソースを本格的に仕上げるコツ!
②挽き肉はほぐしすぎず、焼いて旨みを引き出す!
③ハーブを加えて、香りよく仕上げる!
【本格ミートソースレシピ】フライパンひとつで簡単に作れる!
香味野菜たっぷりでごろっと入った挽き肉が美味しい、具だくさんミートソースのレシピを紹介します。炒めたり、焼いたりする工程があるので、フライパンを使うと作りやすいです!
〈材料(4人分)〉
- 合い挽き肉…250g
- 塩・こしょう…各少々
- 玉ねぎ…1個
- にんじん…1/4本
- セロリ…1/4本(正味約30g)
- にんにく…1かけ
- オリーブオイル…大さじ1
A
- トマト缶(カットタイプ)…1缶(400g)
- 固形コンソメ…1個
- ローリエ(あれば)…1枚
- タイム(あれば)…2枝
B
- 塩…小さじ2/3
- こしょう・砂糖…各少々
〈作り方〉
1 野菜を切る
玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにくはみじん切りにする。
〈POINT〉
香味野菜は玉ねぎ、にんにくだけでも作れるが、好みでにんじん、セロリも加えて。複数の香味野菜を使うことで味に奥行きが出る。みじん切りはフードプロセッサーを使うと、時短に。
2 にんにくを炒める
フライパンにオリーブオイルを入れて弱火で熱し、にんにくを炒める。
3 玉ねぎ、にんじん、セロリを炒める
にんにくの香りが立ったら玉ねぎ、にんじん、セロリを加え、10分ほど炒める。
〈POINT〉
香味野菜をオリーブオイルでじっくり炒めたものを「ソフリット」と言い、イタリア料理の煮込み料理のベースになる。水分が飛んであめ色になるまでしっかりと炒めることで、野菜の甘みと旨みが凝縮する。
4 挽き肉を加える
3の野菜を脇によけ、挽き肉を崩さずに加え、塩、こしょうをふり、そのまま中火で焼く。
〈POINT〉
挽き肉は炒めるのではなく、焼くイメージで、いじりすぎないこと。しっかり焼き色を付けることで旨みを引き出す。
5 挽き肉を裏返し、混ぜる
挽き肉に焼き色が付いたら裏返し、軽く焼いたら野菜と混ぜる。
〈POINT〉
混ぜるときも挽き肉をほぐしすぎないこと。肉は多少ごろっとしていた方が、食感もよく、食べ応えも出る。
赤ワインを加えるとより奥深い味わいに!
より本格的に仕上げたい場合は、全体が混ざったタイミングで赤ワイン1/4カップを加えるといい。ワインの風味が加わることで、味が深まる。赤ワインを加えたら沸騰させ、アルコール分をしっかり飛ばしてからトマトなどを加えること。
6 トマト缶を加え、15分ほど煮る
全体が混ざったらAを加え、ときどき混ぜながら弱火で15分ほど煮る。
〈POINT〉
ハーブはあればローリエとタイムの2種類を加えて。肉の臭みを消し、香りよく仕上がる。
7 塩・こしょう・砂糖で味をととのえる
全体的に煮詰まり、色がオレンジっぽくなってきたら塩・こしょう・砂糖で味をととのえ、火を止める。
〈POINT〉
ミートソースは出来たてでも食べられるが、時間に余裕がある場合は、一度冷ますと味がよくなじむ。
8 ゆでたパスタにかけて召し上がれ!
冷まして味がなじんだミートソースを温め直して、ゆでたパスタにかけ、好みでパセリのみじん切り適量(分量外)をかければ、出来上がり。あれば粉チーズをかけても美味しい。
【ミートソースの保存方法】作り置きに◎
ミートソースは作り置き可能なので、多めに仕込むのがおすすめ。ただし、色移りしやすいので、使用する保存容器には気をつけましょう。
【保存方法】
清潔な保存容器に入れ、粗熱をしっかりとってからふたをして冷蔵庫で保存する。3〜4日間保存可能。
〈POINT〉
ミートソースは色移りしやすいので、保存容器はガラス製やホーロー製のものを使うといい。プラスチック製の保存容器を使用する場合は、ラップを敷いてからミートソースを入れて。
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