牛乳って冷凍できる!?【生クリーム・ヨーグルト・チーズ・バター】乳製品の冷凍テク

2018.9.27
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冷蔵庫の中でうっかり賞味期限切れになりがちな牛乳や、使い切りにくい生クリーム、さらに冷蔵庫のニオイがつきやすいバターにチーズなど。実は、冷凍できるってご存知でしたか? 冷凍すれば日持ちが長くなるうえ、酸化やカビの発生を抑えるといったメリットも。乳製品の正しい冷凍方法を、食品冷凍学の専門家・鈴木徹先生にアドバイスしてもらいました! 気になる賞味期限についても合わせて解説します。

【牛乳の冷凍】加熱して使うなら、そのまま冷凍もOK

【賞味期限】

牛乳の一般的な賞味期限は未開封の場合で10日程度ですが、開封すると傷みが早いため、賞味期限にかかわらず2日程度で飲み切りましょう。酸味を感じる場合や分離している場合は飲むのはNG。冷凍する場合は鮮度のよいうちに。

【︎冷凍方法】

量が多いと分離しやすいため、製氷器での冷凍が◎。

牛乳を製氷器に注いでいる写真、凍った牛乳が保存袋に入っている写真

① 牛乳を製氷器に注いで冷凍し、凍ったら冷凍用保存袋に移して口を閉じ、冷凍します。冷凍庫で1〜2ヵ月程度保存可能。

【︎解凍方法】

冷凍後は多少風味が落ち舌触りも悪くなるため、加熱して使うのがおすすめです。凍ったままコーヒーや紅茶に。またはスープなどの料理に使用できます。

*「ホワイトソース」にして冷凍するのも便利!

牛乳はホワイトソースにしてから冷凍するという手も。冷凍用保存袋に入れて冷凍しておけば、グラタンやスープなどに手軽につかえて便利です。詳しい作り方・冷凍方法の詳細はこちらの記事をチェック!
電子レンジなら簡単&失敗知らず! 【ホワイトソース】のレシピと冷凍方法

【生クリームの冷凍】砂糖を入れれば、分離しにくい

【賞味期限】

生クリームの一般的な賞味期限は未開封で2ヵ月程度ですが、開封後は劣化しやすいため、冷蔵保存していても商品によっては即日、長くても2〜3日程度で傷んでしまいます。使用後に余った場合はすぐに冷凍がおすすめ。冷蔵保存中に酸っぱいニオイがする場合や、パックの中で水分と油脂が分離している場合には使うのはやめましょう。

【︎冷凍方法】

そのままだと分離しやすいものの、砂糖を入れてホイップしてから冷凍すると、糖が保水性を持っているため、分離しにくくなります。

生クリームを絞っている写真、凍った生クリームが保存容器に入っている写真

① 生クリームに砂糖を加えて8〜9分立てにし、ラップを敷いたバットの上に絞り、ふんわりとラップをかけて冷凍する。
※砂糖の量は200mlの生クリームに15g(約8%)が目安ですが、シチューなどの料理に使う場合は少なめに加減してください

② 凍ったら冷凍用保存容器に移し、ふたをして冷凍する。冷凍庫で3〜4週間程度保存可能。

【︎解凍方法】

ホットコーヒーやココア、シチューなど温かい飲み物や料理に使う場合は、凍ったまま加えてOK。ホットケーキやクッキーなどのお菓子に添える場合は冷蔵庫で1〜2時間を目安に解凍してから使いましょう。

【ヨーグルトの冷凍】冷凍しても乳酸菌が保てる!

【賞味期限】

ヨーグルトの一般的な賞味期限は未開封で10日程度ですが、開封後は賞味期限にかかわらず2〜3日程度で食べるのがおすすめ。開封してすぐに食べきらないなら冷凍保存を。冷蔵保存中に違和感のある酸味を感じる場合や、鼻を突くようなニオイがする場合は食べるのはNGです。

【︎冷凍方法】

プレーンヨーグルトは砂糖やジャムなどの糖分を加えることで冷凍時の分離が防げます。糖類に乳酸菌の保護効果があるため、冷凍しても乳酸菌はほとんど減りません。

ヨーグルトにジャムを入れ混ぜている写真

① プレーンヨーグルトを冷凍用保存容器に移し、ジャムまたは砂糖を加えて全体を混ぜ(ヨーグルト1パック400gにつき大さじ1程度)、ふたをして冷凍する。冷凍庫で1〜2ヵ月程度保存可能。

【︎解凍方法】

冷蔵庫で2〜3時間を目安に解凍。または凍ったままフローズンヨーグルトとして味わっても。

【チーズの冷凍】冷凍することでカビが生えにくくなる

スライスチーズ【賞味期限】

スライスチーズの一般的な賞味期限は未開封で半年程度。開封後は2週間程度で食べ切るようにしましょう。冷蔵保存中は冷蔵庫の開閉による温度変化などで、カビが生えやすくなるため注意が必要。カビが生えている場合はもちろん、違和感のある酸味を感じる場合も食べるのはNGです。
※スライスチーズには、ナチュラルチーズタイプとプロセスチーズタイプがありますが、本記事で紹介している方法はプロセスチーズの場合です。ナチュラルチーズの場合は一概に該当しませんのでご了承ください

スライスチーズ【︎冷凍方法】

スライスチーズを保存袋に入れている写真

① シートごと冷凍用保存袋に入れ、袋の口を閉じて冷凍します。冷凍庫で2〜3ヵ月程度冷凍可能。

スライスチーズ【解凍方法】

凍ったままトーストやグラタンにのせてオーブントースターなどで加熱調理します。割いて使用したい場合など解凍の必要があるときは、2〜3時間を目安に冷蔵庫で解凍。

ピザ用(シュレッド)チーズ【賞味期限】

ピザ用チーズの一般的な賞味期限は未開封で3ヵ月程度。開封後は1週間程度で食べ切るようにしましょう。スライスチーズと同様、冷蔵保存中はカビが生えやすいので注意が必要です。
※ピザ用チーズには、ナチュラルチーズタイプとプロセスチーズタイプがありますが、本記事で紹介している方法はプロセスチーズの場合です。ナチュラルチーズの場合は一概に該当しませんのでご了承ください

ピザ用(シュレッド)チーズ【︎冷凍方法】

ピザ用チーズを保存袋に入れた写真

① そのまま冷凍用保存袋に入れて平たくし、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍します。なるべく薄くするとチーズ同士がくっつきにくくなります。冷凍庫で2〜3ヵ月程度保存可能。

ピザ用(シュレッド)チーズ【解凍方法】

凍ったまま食パンやピザにのせてオーブントースターなどで加熱調理します。解凍してから使う場合は2〜3時間を目安に冷蔵庫で解凍を。

粉チーズ【賞味期限】

粉チーズの一般的な賞味期限は、未開封なら常温保存で半年程度。開封後も常温保存で、商品によって早いもので2週間程度、長くても1ヵ月程度で食べ切るのがおすすめ。開封後すぐに全量使いきることは少ないので、開封したら冷凍保存するのがおすすめです。常温保存中にツンとしたにおいや酸味を感じたら食べるのは避けましょう。
※粉チーズには、ナチュラルチーズタイプとプロセスチーズタイプがありますが、本記事で紹介している方法はナチュラルチーズの場合です。プロセスチーズの場合は一概に該当しませんのでご了承ください。冷凍方法に関してのみ、いずれも同じです

粉チーズ【︎冷凍方法】

粉チーズをパッケージごと保存袋に、粉チーズをラップで小分けにして保存袋に

未開封のまま冷凍する場合はパッケージごと冷凍用保存袋に入れておけば1年程度保存可能。開封済の場合は、1食分ずつラップで包んで冷凍用保存袋に入れ、袋の口を閉じて冷凍します。冷凍庫で3〜4ヵ月程度保存可能。

粉チーズ【解凍方法】

凍ったままパスタやスープに使えます。チーズが固まっているときは、パッケージのまま冷凍した場合は筒を軽く振り、小分け冷凍の場合は手でほぐします。また、ナチュラルチーズタイプの粉チーズはプロセスチーズタイプよりも固まりやすくなりますが、20分ほど常温で置いておけばパラパラになります。

【バターの冷凍】冷凍すれば、酸化やニオイ移りが防げる

【賞味期限】

バターの一般的な賞味期限は、未開封で約半年ほど。開封後は商品によって短いもので2週間ほど、長くても1ヵ月程度で食べ切るようにしましょう。冷蔵保存中に買ったときとは明らかに違うニオイがする場合や、黄色く変色して液体が出ているような場合は口にするのはNGです。

【︎冷凍方法】

バターは酸化しやすく、冷蔵保存するとニオイ移りが気になる食材ですが、密封して冷凍保存することでその両方を防ぐことができます。

バターを小分けに包んでいる写真

① 使いやすい大きさにカットし、空気を入れないようひとつずつラップに包みます。クッキーなどのお菓子作り用は100g、シチューやグラタンなどの料理用は50g、パンに塗る用には10gなど、計量しておくと使いやすさもアップ。

保存袋に入ったバターの写真

② 冷凍用保存袋に入れ、袋の口を閉じて冷凍します。バターの開封後、新鮮なうちに冷凍保存すれば半年程度保存可能。

【解凍方法】

お菓子作りなど、解凍して使う場合は冷蔵庫で自然解凍を(解凍の目安はひと晩。前の晩に冷蔵庫に入れ翌朝使う)。調理に使う場合は凍ったまま鍋やフライパンに入れて加熱し、温かいトーストに塗る場合も凍ったまま使用してOK。溶けすぎると分離しやすくなるので、常温解凍は避けましょう。

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