手間がかかると思われがちなホワイトソース。実は電子レンジで作ると簡単! ホワイトソース作りで難しい「火加減の調節」が必要なく、焦げたりダマになったりといった失敗がしにくいんです。また、作って冷凍保存しておけば、さまざまな料理のアレンジにも使えて便利!
料理研究家の阪下千恵先生に、電子レンジでホワイトソースを上手に作るコツと冷凍保存法、活用レシピを教えてもらいました。
ホワイトソースのレシピ
材料(作りやすい分量)
- 牛乳…1と1/4カップ(250ml)
- バター…20g
- 薄力粉…大さじ3(30g)
- 塩…小さじ1/3
- こしょう…少々
1 耐熱ボウルにバターと薄力粉を入れ、電子レンジで加熱する
大きめの耐熱ボウルにバターと薄力粉を入れ、ラップをせずに600Wの電子レンジで約1分間加熱します。バターが溶けたら、泡だて器でバターと薄力粉を粉っぽさがなくなるまでしっかり混ぜます。このとき、時間が経つとどんどんダマになってしまうので、素早く混ぜることがポイント。
2 牛乳を少しずつ入れて泡だて器で混ぜる
分離しないように牛乳を少量ずつ加えます。牛乳がしっかり混ざるまで、泡だて器でよく混ぜます。
3 ふんわりとラップをし、電子レンジで約3~4分間とろみがつくまで加熱する
牛乳が温まりだすと、だんだんとかたまりができてくるので、電子レンジで加熱している途中で2〜3回(1分30秒、2分、3分のタイミング)、電子レンジから取り出し、その都度なめらかになるまで泡だて器でしっかりと混ぜます。持ち上げたときにリボン状の跡が残る程度にとろみがつき、全体がなめらかになったら完成。
*失敗しないための3つのポイント
- 耐熱ボウルは大きめのものを使用
電子レンジで加熱すると中身がはねて飛び散りやすいので、耐熱ボウルはできるだけ大きめのものを使用します。 - 分量通りに作る
バターが分量より少ないとダマになりやすいので、分量通りに作りましょう。 - 牛乳は少量ずつ加える
分離しないように、牛乳を加えるときは少量ずつ、が鉄則。
*ホワイトソースの量を増やしたい場合は?
ホワイトソースの量を多くしたい場合は、上記レシピを倍量にし、とろみ具合の様子を見ながら、レンジ加熱時間もだいたい倍くらいを目安にするとよいでしょう。
ホワイトソースは冷凍が便利!
作ったホワイトソースをすぐに食べない場合は、冷凍保存がおすすめ。上記のレシピ分量でMサイズの冷凍用保存袋に2枚分の量になります。活用できるレシピはさまざま。詳しくは記事末尾で紹介します。
【冷凍方法】
ホワイトソースの粗熱をとり、冷凍用密閉保存袋に入れ、空気を抜いて薄くして冷凍します。凍らせる前に、菜箸を押しつけて4分割の線を入れておくと、線の部分で折って使いたい分だけ取り出しやすくなり便利です。冷凍で約2週間〜1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
あらかじめ冷蔵庫で解凍しておくか、流水解凍します。ただ、シチューなどのスープ料理に使うときは、凍ったまま鍋に入れるだけでOK。
※解凍時間の目安は、冷蔵庫解凍で約2時間、流水解凍で約2〜3分
冷凍ホワイトソースの活用レシピ
① ごはんの上にかけて焼くだけ! 「簡単ドリア」
鶏もも肉、玉ねぎ、ベーコンをなどの具材を炒め、解凍したホワイトソース、牛乳を加えて混ぜ、冷凍ブロッコリー(そのまま使える 高原育ちのブロッコリー)を加える。弱火で煮てとろみをつけ、塩、こしょうで味をととのえる。バターを塗った耐熱皿にごはんをしきつめ、上にグラタンソース、溶けるチーズ、パン粉の順でのせ、トースターなどで焦げ目がつくまで焼く。
②お弁当にも便利!「カップでグラタン風チーズ焼き」
ゆでたマカロニ、ゆでた野菜などと、解凍した少量のホワイトソースで和えてアルミカップに入れる。上にチーズをのせてトースターなどで焦げ目がつくまで焼く。
③具材・水と一緒に煮るだけ「クリームスープ」
野菜やきのこ、肉などを小さめに切って油を引いた小鍋で炒める。冷凍のままのホワイトソースと水を入れて煮て、塩、こしょう、コンソメなどで味をととのえる。スープジャーに入れてお弁当として持参しても。