お弁当を作るなら鉄板メニュー「そぼろ」はマスターしたいもの。今回紹介するのは、数々のお弁当レシピを生み出してきた料理研究家、吉田瑞子先生による「決定版・鶏そぼろの作り方」です。鶏そぼろを使ったちょい足しレシピや、作り置きに便利な冷凍方法も紹介します。
何百回食べても飽きない!鶏そぼろ作り方のポイント
そぼろにはさまざまな作り方がありますが、吉田先生の作り方は「シンプルisベスト」。突飛なことはせず、必ず3つのポイントを守ってそぼろを作ります。だからこそいつでもお弁当に入っていてうれしい、飽きのこない味ができるのです。
- 肉は鶏ひき肉で。脂が少なくさっぱりしているが旨みは濃い
- 味付けの黄金比は、砂糖1:みりん2:醤油2
- そぼろの味付けは肉を炒めてから。肉に弾力が出て食感よく仕上がる
【決定版】吉田先生の鶏そぼろ作り方
上記の3つを押えた、決定版・鶏そぼろの作り方を紹介します。
材料(作りやすい量)
作り方
1 フライパンにサラダ油を熱し、生姜を炒める
弱火で生姜を炒めてしっかり香りを立たせる。
2 肉を加えて木ベラでほぐしながら炒める
中火にして肉を加え、パラパラになるまで炒める。肉が固まりそうなら火を弱めて。
3 砂糖、みりん、醤油を順に加える
肉がパラパラになったら調味料を加える。
4 調味料と肉を炒め合わせ、水分を飛ばす
水分がなくなったら鶏そぼろのできあがり。
■完成した鶏そぼろを冷凍保存したい人はこちら
ごはんにかけるだけじゃない! 鶏そぼろの食べ方
鶏そぼろを「ごはんにかけるだけ」「お弁当に入れるだけ」なんてもったいない! いつもの料理にちょい足しすれば、そぼろのボリューム感と凝縮された旨みで満足度がアップ。すでに味が付いているので調理の手間が省けて時短にもなります。
【そぼろやっこ】薬味の代わりにのせるだけ
冷奴の薬味代わりにそぼろをのせて、味が足りないときは醤油を少々。醤油でなくラー油をかければ麻婆豆腐風になります。
作り方
豆腐を皿に盛り、かいわれ菜と鶏そぼろをのせる。好みで醤油をかける。
【そぼろドレッシングサラダ】どんな野菜もごちそうに
シンプルな野菜サラダも、そぼろドレッシングをかければ、ボリューム感のあるごちそうに。どんな野菜にも合うので、冷蔵庫にあるもので作ってみて。
材料(2人分)
- 鶏そぼろ…大さじ2
- オリーブ油…大さじ2
A
- 酢…大さじ1/2
- 塩、こしょう、七味唐辛子…各少々
作り方
ボウルにAを混ぜる。鶏そぼろを加え、さらにオリーブ油を加えてよく混ぜる。好きな野菜にかける。
【そぼろスパ】味付け不要のスピードメニュー
鍋だけで手軽に作れて、味付けも不要。そぼろをスパゲティに和えるだけでも美味しいですが、赤や緑色の野菜を加えると彩りや栄養バランスがよくなります。
材料(1人分)
作り方
- 鍋にたっぷりの湯を沸かして塩(分量外)を入れる。スパゲティを加えてパッケージ表記の時間通りにゆでる。ゆであがる直前に赤パプリカを加える。
- ❶をザルにあげて水切りし、オリーブ油を加え混ぜ、皿に盛り付ける。
- 万能ねぎをちらし、鶏そぼろをのせる。
5週間も保存OK! 鶏そぼろの冷凍方法
作り置きにすると便利な鶏そぼろは、まとめてたくさん作って冷凍しておくのがおすすめです。冷蔵庫では3〜4日、冷凍すれば約5週間もちます。
【冷凍方法】
そぼろをしっかり冷まし、使いやすい量に小分けしてラップで包む。冷凍用保存袋に入れて口を閉じ、冷凍庫へ。冷凍庫で5週間程度保存可能。
【解凍方法】
サラダや冷奴など冷たいものに使う場合は、電子レンジの解凍モードで解凍。お弁当やパスタに加える場合は、500Wの電子レンジで1分加熱して解凍する。