通常2週間以上かかる梅シロップが、たった6日でできる方法をご存知ですか? 青梅を一度冷凍すると繊維が壊れ、短期間でもしっかり漬けることができるのです。さらに保存袋で漬けるので消毒も不要で、場所もとりません。今回は時短で簡単に作れる梅シロップの作り方を紹介します。炭酸で割れば風味豊かな梅ジュースを楽しめますよ!
【梅シロップの作り方】冷凍梅を使って6日で作るレシピ
材料(作りやすい分量)
- 青梅…300g
- 氷砂糖…300g
準備するもの
- 保存袋(Lサイズ)…3枚
※1枚は冷凍用保存袋
※1度使用した保存袋は、その後の使用不可
作り方
(1日目) 青梅を洗い、ひと晩冷凍する
青梅はよく洗ってキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取り、へたを取り除く。冷凍用保存袋に入れて口を閉じ、冷凍庫に入れてひと晩冷凍する。
(2日目) 保存袋に氷砂糖を加えて冷蔵庫へ
冷凍梅の入った冷凍用保存袋に氷砂糖を加え、保存袋の口を閉じて冷蔵庫の冷蔵室で保管する。新品の保存袋を使うので、消毒の必要はなし。
※ 保存瓶での保管も可能。その場合は、保存瓶を熱湯で煮沸消毒しましょう。
(3~6日目) 軽くもんで、混ぜ合わせる
漬けた翌日から1日1回軽くもんで全体を混ぜ合わせる。これを4日間行う。
加熱殺菌してアクを取り除く
梅がしわしわになり氷砂糖が8割程度溶けたら、梅を取り出す。シロップと残った氷砂糖を鍋に移し、弱火でアクを取り除きながら15分程度煮溶かす。加熱温度が高くなりすぎると梅の風味が飛んでしまうため、沸騰させないように。漬けていた梅は味が抜けているので、そのまま食べるより梅ジャム作りに活用するのがおすすめ。
● おすすめはホーロー鍋
梅は「酸」が強いため、梅シロップを煮るには酸に強いホーロー鍋を使うのがおすすめ。雪平鍋などのアルミニウム鍋は酸に弱く傷んでしまいます。ステンレスの鍋は使用してもOKですが、焦げやすいので注意しましょう。
保存袋に入れて冷蔵庫に保存する
梅シロップが冷めたら完成! 新しい保存袋に移し、漏れ防止のために保存袋を2重にして冷蔵庫で保存する。1年間程度保存可能。
飲むときは3~4倍希釈、かき氷は原液がおすすめ
水や炭酸水、牛乳などで3~4倍に薄め、梅ジュースとしていただきましょう。たった6日なのに、梅の風味がしっかりと感じられます。原液のままかき氷にかけて食べるのもおすすめ。
よくあるトラブルと対処法
氷砂糖が全然溶けない
青梅と氷砂糖の混ざりが悪かったり、青梅が未熟でエキスがなかなか出なかったりすると、氷砂糖が溶けにくくなります。6日目でまだ半分以上溶けていなければ、いったん10日目まで様子を見ましょう。それでもダメだったら、加熱殺菌と同じ要領で煮溶かしてアクをとって保存すればOK。ただし、梅の味が多少薄くなることがあります。
発酵した!
ゆすらずにそのまま放置したり、温かい室内に置きっぱなしにしたりすると、梅シロップがアルコール発酵を起こす場合があります。
発酵で起きるときの様子
- 白い泡が出ている
- 保存袋を開けたときに、アルコールのにおいがする
- シロップの色が濁っている
- 漬けている梅が膨らんでいる
漬けてから3~4日目に上記サインが見られる場合は、加熱殺菌と同じ要領で煮溶かしてアクを取り除いてください。煮た後はよく冷まして漬けていた梅を再び入れ、梅がしわしわになるまで1~2日置きましょう。その後は、再度加熱殺菌をして保存します。
※ 冷凍梅の場合は漬ける期間が短いため、作り方をしっかり守れば、発酵のリスクが少なく、美味しい梅シロップが出来上がります。
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