かたすぎたり水っぽくなったり…意外とゆで加減が難しいオクラは、電子レンジで40秒加熱がおすすめ。さらにひと工夫加えれば、クタクタ食感にしたり、ネバネバ感を引き出したりと自由自在です。野菜ソムリエプロの根本早苗先生にオクラの下処理とプロの裏技、アレンジレシピを教えていただきました。
【オクラのゆで方】レンジで40秒が正解!
オクラは電子レンジで40秒加熱すると、ほどよい食感に仕上がります。
ゆで方
1 ヘタの先端を切り落とし、ガクを取り除く
オクラはヘタの先端部分だけを切り落とす。ガク部分を包丁で1周薄くむく。
●ここに注目
切る場所はヘタの先端部分のみ。実の部分を切ってしまうと、下ゆでのときに切り口から水分が入ってしまいます。
2 塩でこすってうぶ毛を取り除く
オクラに塩ひとつまみをまぶし、指先でやさしくこすってうぶ毛を取り除く。口当たりがよくなるだけでなく、こすった塩が下味代わりにもなる。
3 互い違いに並べ、レンジで40秒加熱する
耐熱皿にオクラを互い違いに並べ、ふんわりとラップをかける。5本(50g)の場合、電子レンジ(600W)で40秒加熱する。加熱時間は1本増やすごとに10秒ずつ追加するとよい。
4 ざるに広げてそのまま冷ます
レンジ加熱後すぐにオクラを取り出す。ざるに重ならないように広げて粗熱をとる。
歯ごたえの残る仕上がりに!
熱が取れたら下処理完了。加熱ムラがなく、シャキシャキした歯ごたえが残るオクラに。
【下処理の裏技①】やわらかくしたいときはレンチン後、だし汁に浸す
クタクタとやわらかい食感にしたいときは、レンジ加熱したオクラをすぐにだし汁に浸けてそのまま粗熱をとります。水分が含まれることで、とろっとしたやわらかい食感に。そのままかつお節をかければお浸しとしていただけます。
【下処理の裏技②】粘りを出したいときはレンチン後、薄く小口切りにしてだし汁に浸す
薄く小口切りにしたオクラに、だし汁を少々加えて混ぜ合わせると、粘りが強くなります。納豆に加えたり、とろろと混ぜ合わせたりと、ネバネバ食感を出したいときにおすすめ。
使い方いろいろ【オクラのアレンジレシピ】
「オクラのグリーンサラダ」プチプチ感が引き立つ!
作り方
レンジ加熱したオクラ(もしくはゆでたオクラ)を縦半分に切り、レタスやベビーリーフとともに器に盛る。半分に切ったミニトマトを添えてコーンをちらし、お好みのドレッシングをかける。
「オクラのキムチ和え」おつまみにおすすめ!
作り方
レンジ加熱したオクラ(もしくはゆでたオクラ)は斜め半分に切り、白菜キムチ・ごま油とともに和える。
「肉巻きオクラ」お弁当のおかずに重宝する!
作り方
豚バラ薄切り肉に塩・こしょうをして、小麦粉を薄くまぶし、レンジ加熱したオクラ(もしくはゆでたオクラ)にくるくると巻く。サラダ油を熱したフライパンに入れ、転がしながら焼く。肉に焼き目がついたらめんつゆを入れて煮絡める。
【オクラの冷凍】冷凍庫で1ヵ月保存可能
ゆでたオクラは冷凍保存ができます。冷凍で1ヵ月程度保存可能です。
冷凍方法
ゆでたオクラを冷まし、2~3本ずつラップに包む。冷凍用保存袋に入れ、口を閉じて冷凍する。
解凍方法
オクラは凍ったまま切ることができる。食べやすいサイズにカットし、めんつゆをかけて和え物に。炒めものや汁物の具材として加熱調理するのもおすすめ。