旬のブルーベリーでジャム作りに挑戦したいけど、どの作り方を選んでいいのかわからない…。そこで、フードコーディネーターの矢島南弥子先生が、鍋で作るレシピと、レンジで作るレシピ、さらに冷凍ブルーベリーを使ったレシピの3つを比較。それぞれの特徴と詳しい作り方、保存方法を解説します。
【ブルーベリージャム】鍋・レンジ・冷凍ブルーベリーを比較
【ブルーベリージャムのレシピ①】 鍋で煮て作る
【ブルーベリージャムのレシピ②】 電子レンジで加熱して作る
【ブルーベリージャムのレシピ③】 「冷凍ブルーベリー」を使って電子レンジ加熱して作る
調理器具の2つの注意ポイント
ブルーベリージャムの冷凍保存
ブルーベリーの冷凍保存
【ブルーベリージャム】鍋・レンジ・冷凍ブルーベリーを比較
タイプ | 食感 | 風味 | 保存期間 |
---|---|---|---|
①鍋 | とろりとして、適度な粒感がある | 濃厚な味わい | 冷蔵3週間 冷凍1ヵ月 |
②電子レンジ | さらりとしたソース状。粒感がやや残る | フレッシュで香り豊か | 冷蔵2週間 冷凍1ヵ月 |
③冷凍ブルーベリー | さらりとしたソース状。粒感がしっかり残る | さっぱりした味わい | 冷蔵1週間 冷凍1ヵ月 |
ある程度の量を作るのなら、ブルーベリーの甘みを凝縮して作る①鍋のレシピがおすすめ。少量で作る場合や、さっぱりした味に仕上げたい場合は②電子レンジ、③冷凍ブルーベリーのレシピを参考にするといいでしょう。 ブルーベリージャムは鍋、電子レンジどちらの場合でも比較的短時間でできるのも特徴です。
【ブルーベリージャムのレシピ①】「鍋」で煮て作る
じっくり加熱して煮詰めることでほどよく果肉がくずれ、トロリとした舌触りを楽しめます。鍋を使う場合は水分が少ないと焦げ付いてしまうため、ある程度の分量がある方がよいでしょう。
材料(作りやすい分量)
- ブルーベリー…200g
- グラニュー糖…100g(ブルーベリーの重量の50%)
- レモン果汁…大さじ2(レモン約1/2個分)*市販のレモン果汁を使う場合も同量
作り方
1 ブルーベリーは小枝を取り除き、流水で洗う
ブルーベリーは小枝がついているものがあるため、ひとつずつ確認すること。流水でよく洗い、キッチンペーパーで水気をしっかり拭きとる。
2 鍋に材料を入れてさっくり混ぜ、強めの中火にかける
最初に強めの中火にかけてブルーベリーから水分を出すことで、鍋底に焦げ付きにくくなる。
3 水分が出たら中火にして、アクを取る
ブルーベリーが浸かるくらい水分が出たら(写真左)中火にする。
4 8分ほど煮詰める
さらさらの状態からとろみが出て、すくったときにとろっと流れ落ちるような状態になる。
できあがり
粗熱が取れたら完成。翌日まで置くと味がなじむ。冷蔵庫で3週間、冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
【ブルーベリージャムのレシピ②】「電子レンジ」で加熱して作る
電子レンジで作るレシピは、水分が飛びにくいためみずみずしいソース状に仕上がります。生ブルーベリーのフレッシュな香りが残るのも特徴です。
材料(作りやすい分量)
- ブルーベリー…100g
- グラニュー糖…40g(ブルーベリーの重量の40%)
- レモン汁…大さじ1(レモン約1/4個分)*市販のレモン果汁を使う場合も同様
作り方
1 ブルーベリーは小枝を取り除き、流水で洗う
鍋で作る場合と同様、ブルーベリーはキッチンペーパーで水気を拭きとってから使う。
2 耐熱ボウルに材料を入れ、さっくりと混ぜる
3 ラップをせずに600Wの電子レンジで3分加熱する
適度に水分を飛ばすため、ラップをかけずに加熱する。
4 一度取り出してアクを取り、電子レンジでさらに2分加熱する
できあがり
さらりとしたソース状のジャムは、ヨーグルトなどにかけるのがおすすめ。冷蔵庫で約2週間、冷凍庫で約1ヵ月保存可能。
【ブルーベリージャムのレシピ③】「冷凍ブルーベリー」を使って電子レンジで作る
冷凍ブルーベリーを使う場合は、少量からできる電子レンジ加熱がおすすめです。冷凍ブルーベリーは生に比べて風味や香りが弱いため、よりさっぱりした味に仕上がります。グラニュー糖の割合も減らし、甘くなりすぎないようにしましょう。
材料(2人分)
- ブルーベリー(冷凍)…50g
- グラニュー糖…15g(ブルーベリーの重量の30%)
- レモン汁…大さじ1/2(レモン約1/6個分)*市販のレモン果汁を使う場合も同量
ブルーベリーの冷凍方法はこちら
作り方
加熱時間以外は、電子レンジと作り方は同じです。
- 耐熱ボウルに材料を入れ、さっくりと混ぜる
- ラップをせずに600Wの電子レンジで2分加熱する
- 一度取り出してアクを取り、電子レンジでさらに2分加熱する
あっさりとした風味は肉料理のソースとしても合わせやすい。冷蔵庫で約1週間、冷凍庫で約1ヵ月保存可能。
調理器具の2つの注意ポイント
①鍋はステンレスやホーロー製品を使う
ブルーベリーに含まれる酸はアルミなどの金物と相性が悪いので、ステンレスかホーローの鍋を選びましょう。
②耐熱ボウルは大きめのものを使う
電子レンジで加熱する場合、ブルーベリーがあふれるのを防ぐため、深めの耐熱ボウルを使用しましょう。
ブルーベリージャムの冷凍保存
手作りブルーベリージャムは冷凍保存が可能です。小分けにして冷凍ストックしておくと便利です。
【冷凍方法】
ラップで小分けに包み、冷凍用保存袋に入れる。ソース状のものは冷凍用保存容器に入れる。冷凍庫で約1ヵ月保存可能。
【解凍方法】
常温で3分ほど自然解凍してから使う。ジャムは糖度が高いため冷凍しても凍りにくく、すぐに使うことができる。
ブルーベリーの冷凍保存
【冷凍方法】
小枝がついているものは流水で洗い、キッチンペーパーで水気を拭きとる。冷凍用保存袋へ入れて冷凍庫で保存する。約2週間保存可能。
【解凍方法】
凍ったまま食べたり、トッピングに使ったりできる。または加熱調理して使用しましょう。
■ブルーベリーの冷凍方法を詳しくご紹介しています