春菊は鍋の定番食材ですが、冷蔵庫に入れておくとすぐにしなしなになりがち。数日以内に使わない場合は生のまま冷凍しておけばそのまま鍋に入れられて便利です。今回は春菊の冷凍方法と、鮮度をキープする冷蔵方法を野菜ソムリエの根本早苗先生が紹介します。
【春菊の冷凍】切ってそのまま冷凍するだけで1カ月長持ち!
生の春菊を食べやすくカットして冷凍するだけの手軽な方法。使いたい量だけパラパラと取り出して、凍ったまま調理できるので便利。
【冷凍方法】
1 水で洗う
ボウルに水を溜めて春菊をつけてふり洗いする。ザルにあげて水気を切る。
2 キッチンペーパーで水気を拭く
水気が残っていると春菊を凍らせたときにくっつきやすくなるので、ぺーパータオルでしっかりと拭き取る。
3 食べやすい大きさに切る
茎の先端の茶色い部分は切り落とす。残りの茎は2〜3cm長さに、葉は7〜8cm長さにカットする。
POINT
茎を短めにカットすることで、葉と同じ加熱時間で調理できる。
4 冷凍用保存袋に入れ、冷凍庫で保存する
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。1ヵ月程度保存可能。
POINT
写真のようにざっくり茎と葉に分けて袋に入れるのがおすすめ。冷凍後、手前から順に取り出せば、自然と茎と葉がバランスよく取れる。
【解凍方法/使い方】
凍ったまま鍋や汁物に加えたり、炒めたりして調理する。袋の上から軽く揉むと、春菊がパラパラになって使う分だけ取り出しやすくなる。ナムルやおひたしにする場合は、凍ったままゆでてから調理する。
POINT
茎も葉も一緒のタイミングで加熱してOK。冷凍した春菊は生よりもさらに火が通りやすいので、料理の最後に加え、加熱のしすぎに注意する。
【春菊の冷蔵】数日で使い切るなら、立てて保存で鮮度キープ
3〜5日以内に食べる場合は冷蔵保存がおすすめ。乾燥を防いで、立てて冷蔵庫に入れるのがポイントです。
【冷蔵方法】
1 袋から取り出し、濡れたキッチンペーパーで茎を包む
キッチンペーパーを2〜3枚重ねて水で濡らし、茎の切り口を巻く。
POINT
春菊は茎から水分を吸うので、濡れたキッチンペーパーで茎だけを包む。
2 乾いたキッチンペーパーで葉を包む
葉は、乾いたキッチンペーパーで全体を包む。
POINT
保存している間に葉から水分が蒸散し、水滴となって落ちると葉が傷む原因に。乾いたキッチンペーパーで包むことで、水分が吸収され、葉の鮮度をキープできる。
3 ポリ袋に入れる
春菊が販売時に入れられていた包材、またはポリ袋を全体にかぶせ、口の部分を軽く閉じる。
POINT
包材は野菜の水分調整を計算してつくられているので、なるべく再利用を。ポリ袋の長さが足りず、閉じるのが難しい場合は、ポリ袋を2枚利用し、春菊の茎の方からと葉の方からの2方向からかぶせて。
4 立てて冷蔵庫で保存する
コップやペットボトルの上部を切ったものなどに立てて野菜室で保存。3〜5日間保存可能。
POINT
春菊は茎が太いため、寝かせて保存すると茎が曲がり、栄養価が減ってしまう原因に。甘みも減るので、必ず立てて保存を。
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