白菜は、購入しても新鮮なうちになかなか食べきれない食材のひとつ。冷凍しようと思っても「冷凍白菜は水が出て、歯ざわりが悪い」という説も気になり…。
そこで今回は白菜の冷凍方法と美味い食べ方を、食品の冷凍に詳しい料理研究家、吉田瑞子先生に聞きました!
【白菜の冷凍方法】食べやすく切って冷凍するだけ!
1 白菜を洗って切る
白菜はよく洗ってから切ります。炒めものや鍋に使う予定なら3〜5cm幅のざく切り、味噌汁や漬物にするなら1cm幅くらいの細切りが使いやすいでしょう。
2 水気を拭き取り、冷凍用保存袋に入れる
ペーパータオルなどで水気を拭き取ってから冷凍用保存袋に入れて、空気を抜くように袋の口を閉じ、冷凍します。1/4株ならMサイズの冷凍用保存袋2枚に収まります。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
※生のまま冷凍して大丈夫なの? という方はこちらへ
【冷凍白菜の解凍①】凍ったまま鍋や味噌汁に
生のままざく切りで冷凍した白菜は、鍋料理や味噌汁に凍ったまま加えてOK。冷凍したことによって細胞が壊れているので、早く火が通り、味が染み込みやすくなっています。さっと煮るだけで美味しく仕上がりますよ。
【冷凍白菜の解凍②】炒めものに使うなら、とろみをつけて
炒めものにするときは、にんじんなどかたい野菜の火が通ったタイミングで、凍ったままの白菜を加えて。解凍されると水分が出て全体が水っぽくなるので、最後に水溶き片栗粉でとろみをつけましょう。
【冷凍白菜の解凍③】冷蔵庫解凍して、漬物や小鉢に
冷蔵庫で自然解凍し、水気をしっかり絞ります。漬物のような食感になるので、塩少々をまぶせば浅漬け風、キムチの素であえれば即席キムチに。ゴマ和えや、サバみそ煮缶と和えて小鉢にするのもおすすめです。
【コレも便利!】炒めてから冷凍すれば、食感がキープできる
少々手間ですが、白菜はサラダ油で炒めてから冷凍すると、冷凍前と後の食感の変化が少なくて済みます。白菜がしんなりするまで炒めたらよく冷まし、使いやすい量ずつラップに包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能です。使うときは鍋やフライパンに凍ったまま投入して加熱調理を。煮浸しなどにも使っても、炒め油の油分はほとんど気になりません。
【豆知識】生のまま冷凍して、大丈夫なの?
一般的に野菜の冷凍は、ブランチング(下ゆでしたり、蒸したりする加熱調理のこと)してから冷凍します。ブランチングには、野菜内の酵素を失活させることで酸化や変色を防ぐ目的や、食感を保つ狙いがあります。生での冷凍は、加熱してから冷凍したものに比べて食感の変化が大きいので、その食感を生かした料理に使いましょう。