胃がちょっと疲れているなと感じたときは、胃にやさしいスープがおすすめ。胃にやさしく消化によい食べ物を使った、冷凍ストックできるスープを紹介します。料理をする元気がないときでも、すぐに食べられて便利です。
胃にやさしい食べ物の選び方
弱った胃には、栄養があり消化のよい食べ物がおすすめ。油っぽいものやかたくて筋のあるもの、極端に甘いものなどは、胃に負担をかけがちなので控えましょう。具体的な例と、調理の際の注意点を紹介します。
胃の調子が悪いときにおすすめの食べ物
キャベツ、大根、白菜、ほうれん草、にんじん、小松菜、かぶ、豆腐、鶏むね肉、ささみ、白身魚、鮭、うどん
胃の調子が悪いときに控えた方がよい食べ物
ごぼう、れんこん、オクラ、さつまいも、きのこ類、ハム、ソーセージ、赤身魚、海藻類、大豆など
調理するときの4つの注意点
1 具材はできるだけ細かく刻む
2 味つけは薄めにして香辛料などは控える
3 油はできるだけ使わない
4 生のままよりも煮る・蒸す・ゆでるなどの加熱調理をする
【胃にやさしいスープ①】野菜コンソメスープ
野菜だけで作った胃にやさしいスープ。野菜は細かく切ってしっかり煮ることでやわらかくなるため、消化しやすくなります。
材料(2人分)
A
- 水…3カップ
- 固形コンソメ…1個
- 塩…少量
作り方
- 大根、にんじんは皮をむいてそれぞれ1㎝角に切る。
- 小松菜は、茎は小口切りにし、葉は1cm四方に切る。
- 鍋にA、❶を入れて沸騰させ、やわらかくなるまで弱火で15分ほど煮る。
- ❷を加えてひと煮立ちさせ、塩で味をととのえる。
【胃にやさしいスープ②】白菜とたらの中華スープ
野菜と一緒に魚のたんぱく質もとれるスープ。魚はどんな食材とも相性が良いたらがおすすめです。たらのうまみがスープに染みわたり、手軽に深い味に仕上がります。
材料(2人分)
- 白菜…大2枚(約200g)
- 生たら…1切れ
- 塩…適量
A
- 水…2と1/2カップ
- 顆粒鶏がらスープの素…小さじ1
- 酒…小さじ2
作り方
- 白菜は芯と葉に分け、芯の部分を1㎝角に切る。葉の部分は千切りにする。
- 生たらは皮と骨を取り除いてそぎ切りにし、塩少々をふる。
- 鍋にAを入れて沸騰させ、❶を加えてやわらかくなるまで弱火で10分ほど煮る。
- ❷を加えてひと煮立ちさせ、塩少々で味をととのえる。
【胃にやさしいスープ③】キャベツの鶏だしうどんスープ
野菜と肉と炭水化物が一度にとれます。鶏ささみ肉にまぶした片栗粉がスープに溶け出して、ゆるくとろみがつきます。食欲のないときもツルツルッと食べられます。
材料(2人分)
A
- 水…3カップ
- 昆布…10cm×1枚
- 酒…大さじ1
- 冷凍うどん…1玉
B
- めんつゆ(2倍濃縮)…1/4カップ(50㎖)
- 塩…少量
作り方
- キャベツは2㎝四方に切る。
- 鍋にAを入れて沸騰させ、❶を加えてやわらかくなるまで10分ほど弱火で煮る。
- 鶏ささみは筋を取り除き、そぎ切りにして軽く塩をふり、片栗粉をまぶす。
- ❷に❸を加えて、鶏ささみ肉に火が通るまでさっと加熱する。
- 冷凍うどんを加えて温め、B で味をととのえる。
※スープの【冷凍方法】はこちら
(うどんを入れる前の状態で冷凍する)
【スープの冷凍】1食ずつMサイズの保存容器に入れると便利
紹介した3種類のスープはすべて冷凍保存できます。冷凍するときは、冷凍用保存袋だと破れる心配があるため、密閉できる冷凍用保存容器がおすすめです。1人分のスープなら、Mサイズ(容量が480~500㎖)が最適です。紹介したレシピの全量を冷凍する場合は、Mサイズの容器2個分になります。
【冷凍方法】
スープの粗熱を取ってから、Mサイズの冷凍用保存容器に、具と汁を容器の8分目くらいまで入れ、ふたをして冷凍する。冷凍庫で2~3週間ほど保存可能。
※「キャベツの鶏だしうどんスープ」は、うどんを入れる前に具と汁だけを冷凍する(うどんを汁に入れた状態での冷凍は避ける)。
【解凍方法】
冷凍用保存容器のふたをずらして500Wの電子レンジで5分30秒加熱する。まだ凍っている部分がある場合は、さらに1~2分30秒加熱する。
※「キャベツの鶏だしうどんスープ」は、解凍したら鍋に入れ、冷凍うどんを加えてひと煮立ちさせる。