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朝食や夜食、風邪にもうれしい、お腹にやさしいおかゆで体調を整えよう!

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クリスマスや忘年会、年が明ければお正月に新年会……年末年始はついつい食べ過ぎてしまう時期ですよね。みなさんの胃腸も、そろそろお疲れ気味では?

そんな年末年始で弱った胃を癒すことを目的として、1月7日に春の七草を使った七草粥を食べる風習があるように、昔からおかゆは体にやさしい食べ物として私たちの生活に根付いてきました。禅宗には「おかゆを食べると10の体に良いことがある」という教え「粥有十利(しゅうゆうじり)」があり、禅寺では朝ごはんに朝粥を召し上がるのだとか。

体調が優れないときはもちろん、食事量の調整や体のメンテナンスのためにも日常的に取り入れたいおかゆ。今回はおかゆ専門店「お粥屋さん」の店主、中島美里さんから、基本のおかゆをはじめ、アレンジおかゆのレシピをお聞きしました。

お米から炊いたおかゆは格別!基本の白粥の作り方

 

◎基本の白粥

お米からコトコト煮たシンプルな白粥。塩での味付けのほか、梅や塩昆布、おかかなどお好みのトッピングをのせて、味わうのもおすすめです。

<材料 2人分>
・白米 1合
・水 900ml
・塩(お好みで)

<作り方>
① 白米を2回ほどとぐ。
② 鍋に①と水を入れ、塩味をつけたい場合は、軽く塩を加えてから弱火で煮る。30分ほど煮る。
③ 米が膨らんで鍋底にたまるようになってきたら、白米の膨らみ加減をチェックする。普通に炊飯した白米の倍ぐらいの大きさになっていれば、完成。あまり膨らんでいないのに水分が少なくなっていたら、水を足して加熱を続ける。

〜調理のPoint〜
お米をとぐ回数を通常よりも抑えることによって、より風味豊かに仕上げることができます。気になるようでしたら、いつも通りの回数でもOK。その場合も、できるだけ素早くとぐのがポイントです。

白米を水から煮るとねっとりとした仕上がりに、沸騰させたお湯からだと、さらりとした仕上がりになります。また煮る際に頻繁に混ぜるとお米がつぶれてしまうため、鍋にお米がくっつかないように混ぜる程度にしてください。

塩を加えて味付けした場合は、炊き上がってからさらに塩加減を調整するのがおすすめです。

 

具材を加えればもっと美味しい!アレンジおかゆ2品。

 

消化の良いおかゆは、朝食としても、風邪をひいたときにも最適です。さまざまな具材を使ったおかゆのアレンジレシピをご紹介しましょう。

◎受験日の朝食におすすめ!烏(う)かゆ♪

おかゆは、体調を整えたい受験生にもピッタリ。鶏ももと卵、大根と舞茸、ネギをプラスして、栄養バランスもバッチリしっかり食べられる一品に仕上げました。

こちらの“烏かゆ”は「受かる」をイメージさせる縁起のいい料理名。受験生のお子さまがいる方は、受験日の朝ごはんにぜひ作ってあげてください。

<材料 2人前>
・白米 1合
・水 900ml
・鶏もも肉 1/2枚
・卵 1個
・大根 5㎝ほど
・舞茸 半パック
・青ネギ 適量
・生姜 適量
・ごま油 大さじ2
・塩 適量
・醤油 適量

<作り方>
① 白米を2回ほどとぎ、水をきっておく。
② 鶏もも肉は一口大に、大根は1cmほどの短冊切りにする。
③ 鶏もも肉とみじん切りにした生姜をごま油で炒め、塩を振る。
④ ③に①を入れて、軽く炒める。
⑤ 全体にごま油が回ったら、水を加える。
⑥ 小分けにした舞茸と大根を加え、醤油と塩で軽く味付けし、20分ほど煮る。途中、灰汁を取り除く。
⑦ おかゆが炊き上がったら(炊き加減などは基本の白粥と同じ)、溶き卵を加え、ふたをして2〜3分蒸らす。
⑧ 器に盛り、青ネギをのせて完成。

〜調理のPoint〜
鶏もも肉と生姜を炒めるのは、ぜひごま油で。ごま油を使うことで、風味の良いおかゆが完成します。

 

◎風邪のときに食べたい、体を温める生姜粥

体を温めてくれる生姜とさわやかな香りの春菊をつかった、体にやさしいおかゆです。

<材料 2人前>
・白米 1合
・生姜(薄切り) 3枚
・カブ 小さめのもの3個(大きいものであれば1個)
・春菊 1/2束
・だし汁 900ml
・塩 適量
・醤油 適量
・酒 適量

<作り方>

① 白米1合に対し、5倍の量の水で市販のだしパックでだしをとる。
② お米をとぎ、①を入れて煮る。
③ 酒、塩、醤油で味付けをする。
④ 皮を剥き半月切りにしたカブとみじん切りにした生姜、1cmの長さに切った春菊を加える。
⑤ 弱火で30分ほど煮る。あくが出たら取る。

〜調理のPoint〜
だしの旨みを消さないよう、酒や塩、醤油での味付けは軽めにしてください。

 

具材と味付けでバリエーションが広がる!おかゆを食べて弱った胃をいたわろう。

 

おかゆは、とくに味付けをしなくても、お米の甘さや香りを普通のごはんよりも強く感じることができるため、できるだけシンプルな状態を味わうのがおすすめ。さらに、混ぜ合わせる具材やだしの種類、味付けなどを変えて作れば、味わいは無限に広がります。

病気のときだけ食べる料理にしておくには、もったいないのがおかゆです。ぜひ、普段の食事にも取り入れて、自分好みのおかゆを見つけてみてくださいね。

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