ドーナツをまとめ買いしたり、たくさん作ったりして食べきれないときは、冷凍保存がおすすめです。なるべく早く冷凍することで、油の酸化を防いで美味しさをキープできます。また、冷蔵保存だと3日程度しか日持ちしませんが、冷凍すると手作りドーナツなら2週間、市販のものなら1ヵ月保存できます。
今回はドーナツの冷凍方法と解凍方法を、料理家の小田真規子先生に教えてもらいました。気になる解凍後の味も実食検証!
どんな種類のドーナツでも冷凍保存できる!
ドーナツは水分量の少ないお菓子なので、冷凍・解凍しても食感や味わいはほとんど変わりません。クリームが入っているものや、チョコレートコーティングしたものなど含め、ほぼすべてのドーナツを冷凍・解凍して、美味しく食べることができます。
【ドーナツの冷凍】1個ずつラップで密封して酸化を防止
【冷凍方法】
1 ドーナツを1個ずつラップで包む
なるべく空気に触れないようにするため、1個ずつラップでぴったりと包む。手作りしたものは、人肌程度に冷ましてから包むようにする。
2 冷凍用保存袋にまとめて入れ、冷凍庫で保存
ラップに包んだドーナツはまとめて冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。保存期間は手作り約2週間、市販なら約1ヵ月。焼きドーナツや揚げドーナツなど、作り方が異なる場合でも保存期間は変わらない。
【解凍方法】
ドーナツを冷凍庫から出して、ラップを剥がし、皿の上に30分ほど置いたら食べ頃。ただし、室温が高いとチョコレートや砂糖が溶けるなど、変質する可能性がある。そのため、夏場などはラップに包んだ状態のまま、冷蔵庫で2時間ほど自然解凍する。
【種類別】 解凍したドーナツを実食検証
冷凍保存によって、ドーナツの食感や味わいは損なわれないのでしょうか? 冷凍したドーナツを自然解凍して、実食検証してみました! 冷凍前との味や食感の違い、美味しさUPのコツをご紹介します。
①オールドファッション
[自然解凍したドーナツの感想]
冷凍前と味・食感ともにほぼ変わらないが、表面は解凍後のほうがややしっとり感が増す。
[美味しさUPのコツ]
自然解凍後、600Wの電子レンジで10秒温めるとふんわり、トースターで約2分温めるとサクサクした食感になる。
②グレーズドドーナツ
[自然解凍したドーナツの感想]
冷凍前に比べると、解凍後は生地のふわっとした食感が減り、表面が少ししっとりした印象。
[美味しさUPのコツ]
シュガーコーティングのパリッとした食感が美味しいグレーズドドーナツは、自然解凍してそのまま食べるのが一番美味しい。温めて食べたい場合は600Wの電子レンジで10秒加熱してもいいが、表面が少し溶けてしまう。
③もちもち系ドーナツ
[自然解凍したドーナツの感想]
解凍後は、わずかに表面がしっとりと変化した印象だが、食感はほぼ変わらない。
[美味しさUPのコツ]
自然解凍後に600Wの電子レンジで10秒温めると、さらにモチっとした食感になる。
④フレンチクルーラー
[自然解凍したドーナツの感想]
冷凍前に比べると、しっとり感が増す。
[美味しさUPのコツ]
自然解凍後にトースターで約2分温めると表面はカリッと、中はしっとりとした食感になる。
⑤チョコレートコーティング
[自然解凍したドーナツの感想]
味・食感ともにほぼ変わらないが、生地がややしっとりとした食感に変化。
[美味しさUPのコツ]
自然解凍後に600Wの電子レンジで10秒温める。表面のチョコレートは溶けず、生地はふんわりとした食感に。
⑥クリーム入りドーナツ
[自然解凍したドーナツの感想]
味・食感ともにほぼ変わらない。生地はふっくらしたままで、クリームの滑らかさや風味も冷凍前と同じ。
[美味しさUPのコツ]
冷凍庫から出してすぐ、凍ったまま食べるとシューアイスのような食感が美味しい。