6~8月が旬のトロピカルフルーツ「パッションフルーツ」の食べ方・保存方法を野菜ソムリエの根本早苗先生が徹底解説。濃厚な甘みが楽しめる食べ頃の見極め方や、果汁を逃さない切り方のコツ、風味を守る保存方法もご紹介。根本先生おすすめの手軽で美味しいジュースとシャーベットのレシピも教えてもらいました。
パッションフルーツの食べ方
・選び方
・食べ頃の見分け方
・切り方/種の処理
・美味しい食べ方
・お手軽ジュースレシピ
パッションフルーツの保存
・冷蔵方法
・丸ごと冷凍/食べ方
・シャーベットにして冷凍/食べ方
【選び方】持ったときにずっしり重いのが美味しさの証
持ったときにずっしりと重みがあるパッションフルーツを選ぶと、新鮮でジューシーな味わいが楽しめる。
【食べ頃】甘酸っぱい香りがすればOK。追熟すると甘みUP
全体がまんべんなく色づき、甘酸っぱい香りのするものがよく熟している状態。基本的には完熟した果実が収穫されるので、購入後すぐに食べられる。しかし、収穫したての果実は熟していても酸味が強いので、甘みがあるものが好みなら完熟の状態からさらに追熟させるのがおすすめ。追熟させる場合は、20~25℃の室内で直射日光や冷暖房の風があたらない場所に3~7日程度置いておく。表面にシワが出てきたら食べ頃で、シワが多くなるほど甘みも強くなる。
※長期間常温に置くとカビが発生してしまう場合があるので、毎日状態を確認しながら追熟させる。
【切り方】ヘタから1~1.5cmの位置でカットすると果汁がこぼれにくい!
半分に切らずヘタから1~1.5cmの部分に包丁を入れると、果肉を潰さずカットした瞬間に果汁がこぼれにくい。
【食べ方】スプーンですくって種ごと食べる
冷蔵庫で冷やしてからカットし、ゼリー状の果肉をスプーンですくって種ごと食べる。種はポリポリとした食感で噛むと簡単に砕ける。ポリフェノールの一種が豊富に含まれているので、果肉と一緒に食べるのがおすすめ。ヨーグルトやアイスなどにトッピングしても美味しい。
種が気になる場合は?
果肉を種ごと取り出し、ザルや茶こしなどを使って裏ごしして液状にすると、1個あたり大さじ2程度の果汁がとれる。そのままジュースにしたり、ヨーグルトやアイスのソースとして使ったりする。
簡単で飲みやすい「パッションフルーツのジュース」レシピ
パッションフルーツの果肉を種ごと材料と混ぜてミキサーにかけるだけなので、作り方はとても簡単。種が砕けてチアシードのようなプチプチした食感に仕上がります。パッションフルーツの甘酸っぱさと、シュワっと弾ける炭酸で爽やかな味わいに。
材料(1人分)
- パッションフルーツ…1個
- はちみつ…小さじ2
- 炭酸水…200ml
- ミントの葉(好みで)…適量
作り方
- パッションフルーツをカットして果肉・種・果汁をすべて取り出してミキサーに入れ、はちみつ、炭酸水も加えて一緒に攪拌する。
- グラスに❶を入れ、好みでミントを添える。
POINT
種が沈みやすいので、ストローなどで混ぜながら飲む。
【パッションフルーツの保存】冷蔵なら2週間、冷凍なら2ヵ月保存できる
酸味が強いものが好みなら購入後すぐに冷蔵・冷凍保存してOK。甘みが強いものが好みなら室内に3~7日程度おいて追熟させてから冷蔵・冷凍保存しましょう。
【冷蔵保存】ポリ袋に入れて乾燥を防ぎ野菜室へ
【冷蔵方法】
乾燥を防ぐためポリ袋に入れて口を閉じ、野菜室へ。追熟し表面がシワシワになっているものは冷蔵で4~5日、追熟せず表面がツルツルのままのものは冷蔵で約2週間保存可能。
【冷凍保存①丸ごと】冷凍用保存袋に直接入れて冷凍庫へ
【冷凍方法】
冷凍用保存袋に丸ごとのままのパッションフルーツを入れてしっかりと口を閉じ、冷凍庫へ。冷凍で約2ヵ月保存可能。
【食べ方】
凍ったまま半分に切り、スプーンなどですくって食べる。シャーベットのようなシャリシャリ食感が楽しめる。
※凍っていると包丁の刃が滑りやすいため、ケガに注意する。
【冷凍保存②シャーベット】ヨーグルト・はちみつと混ぜて冷凍庫へ
【冷凍方法】
Mサイズの冷凍用保存袋にパッションフルーツ1個の果肉・種・果汁を入れ、無糖ヨーグルト50g、はちみつ大さじ1を加えて袋の外からよく揉み込む。袋の口をしっかりと閉じて薄く平らにならし、金属製のバットにのせて急速冷凍。冷凍で約2ヵ月保存可能。
【解凍方法/食べ方】
凍ったまま食べる。冷凍用保存袋に入れたまま、外側から食べやすい大きさに手で折るか、取り出してから包丁で切って皿に盛り付ける。冷凍用保存袋に入れたまま、外側から手で揉むとジェラートのような食感に。