今回は初心者さんでもわかりやすい、パイナップルの切り方をご紹介。基本のカット方法のほか、ひと工夫加えたアレンジカット、さらにかたい芯を美味しくいただく方法、冷蔵・冷凍保存まで徹底解説。パイナップルをまるごと味わう完全ガイドです。
【基本】パイナップルの切り方
1 パイナップルの頭の部分を切る
実をしっかりと手で押さえ、葉の付け根から2cmの辺りで切る。
■ ポイント
パイナップルの皮はかたいため、カットにはある程度の力が必要。力を入れすぎるとまな板がずれて怪我をする恐れがあるため、まな板の下に濡れタオルを敷くとよい。
2 お尻の部分を切る
お尻から2cm程度上を切る。パイナップルはお尻の方に甘みが集まるため、切りすぎないよう注意。
3 パイナップルを立てて半分に切る
4 パイナップルを倒し、1/8にカットする
パイナップルを倒し、縦半分に切る。さらに縦半分に切り、1/8サイズにする。
5 芯を切り落とす
実の中心にある筋張った芯を切り落とす。芯も食べられるので、捨てずに残しておく。
6 皮に沿って包丁を入れ、実を切り離す
パイナップルの皮を下にし、皮と実の間に包丁を入れる。実の部分を手で押さえ、皮と平行になるように切るのがコツ。
7 2~3㎝幅に切って盛り付ける
食べやすい2〜3cm幅に切ってできあがり。手順、包丁を入れる場所を守れば、初心者でもきれいにカットできる。
【アレンジ】パイナップルの切り方アイデア
皮を使ったアレンジカットを紹介。飾りカットにチャレンジしましょう。
「スライドパイナップル」左右にずらすだけ!
- 【基本】の工程7まで行う。切り離した皮は残しておく。
- 2〜3cm幅に切った実を皮の上に並べ、交互にずらす。
皮を器に見立てた「パイナップルリング盛り」
- 【基本】工程2までを行う。
- 皮ごと5~6㎝の厚みに輪切りにする。
- 皮と実の間に包丁を入れ、1周回しながら切り、実を取り出す。
- 実は縦8等分にして芯部分を除き、2~3㎝幅に切る。
- 皮の中にカットした実を詰める。
パイナップルの「芯」の活用方法
パイナップルの「芯」も捨てないで! かたい芯を美味しく食べるための活用方法を紹介します。
※芯がやわらかく、実と同じように食べられる品種もある。
「芯のドライフルーツ」レンチンで甘みが凝縮
レンジ加熱により、パインの甘みがぎゅっと凝縮される。
- パイナップルの芯1本分(約70g)を2㎝幅に切る。
- 耐熱皿に重ならないように広げ、ラップをせずに電子レンジ(600W)で1分程度加熱する。
- 電子レンジから取り出して粗熱を取る。
「芯のジャム」シャキシャキ食感の新食感ジャム
みじん切りの食感が残る、食べごたえある新感覚ジャム。
- パイナップルの芯1本分(約70g)をみじん切りにする。
- 鍋に①を入れ、砂糖20g、水大さじ1を加える。弱火で8分程度煮詰め、水分を飛ばす。
パイナップルの保存方法
カット前のパイナップルは野菜室での保存がおすすめ。カットパインは冷凍すると長持ちします。
【冷蔵方法】逆さにして野菜室で保存
パイナップルは葉の付け根ギリギリを切り落とす。頭を下にして紙袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で立てて保存する。4~5日程度保存可能。頭を下にすることで、お尻部分に集まる甘さが全体に広がる。
【冷凍方法】カットパインは冷凍保存
【冷凍方法】
オーブンシートを敷いた金属バットにカットパインを広げ、ラップをして冷凍庫に入れる。凍ったら冷凍用保存袋に移して冷凍庫で保存する。1ヵ月程度保存可能。皮は冷凍不可。
【解凍方法/食べ方】
凍ったまま「冷凍パイン」として、または冷蔵庫で30分程度解凍した「半解凍状態」で食べる。全解凍するとパイナップルの味が流れ出てしまうので注意。ヨーグルトやアイスのトッピングなどに活用できる。
美味しいパイナップルの見分け方
葉先まで緑色で、皮はやや黄色、実のお尻の方がふっくらと膨らんでいるものがおすすめ。完熟状態では甘い香りがします。お店で選ぶときの参考にしましょう。