家庭で調理すると手間のかかるグラタンは、まとめて作って冷凍しておくと便利です。おかずカップに入れて冷凍しておけばお弁当にも大活躍します。今回は、上手な保存テクニックを料理研究家の吉田瑞子先生に聞きました!
【グラタンの冷凍①】焼かずにラップで包んで、冷凍がおすすめ!
グラタンは焼かずに冷凍すると、温めるときにチーズがとろけて、美味しく食べることができます。ラップで包んで冷凍用保存袋に入れて冷凍すれば、冷凍庫のスペースをとらないので、多めに作ってストックしたい場合に便利。
【冷凍方法】
1 耐熱皿にラップを敷き、グラタンを入れる
グラタン用の耐熱皿にラップを縦横十字に敷き、グラタンの具材を入れて粗熱をとり、ピザ用チーズをのせる。
2 ラップで包み、冷凍庫に入れる
そのままラップで包み、耐熱皿ごと冷凍庫に入れる。
POINT
一旦、グラタンを凍らせて、皿の形状に固める。
3 冷凍用保存袋に移す
半日程度たってグラタンが皿の形状に固まったら、冷凍用保存袋に移す。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍庫で保存。1カ月程度保存可能。
POINT
皿ごと冷凍したままでもいいが、冷凍庫の場所をとるので、袋に移すとコンパクトに保存できる。
【解凍方法】
ラップを外して耐熱皿に移し、電子レンジ(500W)で500gにつき 12分加熱する。取り出して天板にのせ、余熱済みのオーブントースター(200℃)で表面に焼き色がつくまで7分ほど焼く。
POINT
電子レンジの加熱時間は、耐熱皿の重さやグラタンの厚みによっても変わるので、様子を見ながら調整を。グラタンの具材は基本的に加熱済みなので、電子レンジでの加熱時には、中心が人肌程度に温まればOK。
POINT
グラタンの中心に金属製のフォークを刺し、下唇に当てると、中まで温まったか確認できる。
冷凍に不向きの具材は?
凍らせると食感が変わりやすい食材には要注意。じゃがいもは冷凍すると水分が抜けて、ボソボソした食感に。事前にフォークの背などで潰してマッシュ状にしてから冷凍するといい。ゆで卵も冷凍すると白身の部分がパサパサしがち。あらかじめ取り除くか、潰してから冷凍するといい。
【グラタンの冷凍②】お弁当用ならアルミカップで保存が便利!
グラタンは、アルミカップに入れて小分けで冷凍しておくと、お弁当に便利。朝は凍ったままオーブントースターで焼いて、お弁当箱に詰めるだけ!
【冷凍方法】
1 グラタンの具材をアルミカップに入れる
具材をカップに入れて粗熱をとり、ピザ用チーズをのせる。
POINT
解凍時にオーブントースターを使用するので、シリコンや紙製のカップは避ける。
2 1個ずつラップで包む
ラップで空気を遮断するようにぴったり包む。
3 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。冷凍庫で1カ月程度保存可能。
【解凍方法】
ラップを外し、凍ったまま余熱済みのオーブントースター(200℃)で1個(約120g)につき15分ほど、中心が温まるまで焼く。
※焦げるようなら途中でアルミホイルをかぶせる。
【グラタンの冷凍③】焼いた後のグラタンも冷凍できる!
大皿で作って余ってしまったグラタンは、保存容器に入れて冷凍がおすすめ。すでに焼いてあるので、電子レンジで温めるだけで食べられます。
【冷凍方法】
冷めたグラタンを冷凍用保存容器に入れてふたをし、冷凍する。冷凍庫で1カ月程度保存可能。
【解凍方法/使い方】
冷凍用保存容器のふたをずらして、電子レンジ(500W)で約250gにつき7分ほど加熱する。