かぼちゃの煮物は、小分けにして冷凍しておくと便利! シリコンカップに入れて冷凍しておけば、お弁当にも大活躍します。「まずい」「水っぽい」というイメージを持たれがちですが、コツさえつかめば美味しく冷凍することが可能。今回は野菜ソムリエの根本早苗先生に、上手な冷凍方法や、冷凍向きのかぼちゃの煮物のレシピを教えてもらいました。
かぼちゃの煮物の冷凍は、保存と解凍方法にひと工夫を!
冷凍したかぼちゃの煮物が「まずい」「水っぽい」と感じている人は、保存方法や解凍方法を変えてみるのがおすすめ。かぼちゃの煮物の味が落ちる原因は水分。汁気を切って冷凍し、なるべく水分が出ないよう解凍するのが、美味しさを保つポイント!
②汁気を拭き取ってから冷凍すること!
③ラップをせずに電子レンジで解凍すること!
【かぼちゃの煮物の冷凍①】食卓の副菜用なら小分け冷凍が正解!
普段の食事用に保存したいときは、1食分ずつラップで小分けに包んで冷凍するのがおすすめ。汁気をしっかり拭き取ることが、美味しく冷凍するポイントです。
■こちらも合わせてチェック
冷凍しても美味しい!電子レンジで簡単、かぼちゃの煮物のレシピ
【冷凍方法】
1 煮崩れしていないかぼちゃを選び、汁気を拭き取る
かぼちゃの煮物は粗熱をしっかりとる。形のしっかりしたかぼちゃを選び、キッチンペーパーで表面の汁気をやさしく拭き取る。
POINT
煮崩れしたかぼちゃは汁気がしみこみやすく、冷凍すると水っぽさの原因になるので除くこと。
2 ラップで包んで、冷凍用保存袋に入れて冷凍する
1食分(約110g)ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れる。空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法】
ラップを開いて耐熱容器にのせ、電子レンジ(600W)で、1食分(約110g)につき1分30秒加熱し、解凍する。冷蔵庫で自然解凍(110gあたり約4時間)しても良い。
POINT
ラップをかぶせず電子レンジで加熱することで、水分が飛んで水っぽくならない。
【かぼちゃの煮物の冷凍②】おかずカップに入れて保存すれば、お弁当に便利!
おかずカップに入れて冷凍しておくと、お弁当に大活躍! 朝は凍ったままお弁当に詰めるだけなので、とってもお手軽です。
【冷凍方法】
1 かぼちゃの煮物をシリコンカップに入れる
粗熱をとってから、煮崩れしていないかぼちゃを選び、キッチンペーパーで汁気をやさしく拭き取ってから、カップに入れる。
POINT
おかずカップは、冷凍&電子レンジ加熱可能なシリコンカップを使う。
2 冷凍用保存容器に入れて、ラップをして冷凍する
冷凍用保存容器に並べ入れてラップをし、ふたをして冷凍する。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法】
お弁当に入れる場合は、凍ったまま詰めて自然解凍でOK。常温の場合は40分程度で食べごろになる。すぐに食べる場合は、凍ったままラップをせずにシリコンカップ1個(約60g)につき、電子レンジ(600W)で1分加熱し、解凍する。
冷凍しても美味しい!電子レンジで簡単、かぼちゃの煮物のレシピ
冷凍向けのかぼちゃの煮物のレシピを紹介します。電子レンジで加熱すれば煮崩れすることなく、冷凍してもホクホクとした食感をキープ! 耐熱容器はかぼちゃを重ねないで入れられる、大きめのサイズがおすすめです。
材料(2人分)
- かぼちゃ(種とワタを取り除いたもの)…220g(約1/8個)
A
- 水…大さじ3
- 醤油・みりん…各大さじ1と1/2
- 砂糖…大さじ1
作り方
❶かぼちゃはひと口大に切る。
❷耐熱容器にAを入れて混ぜ、❶を加え、かぼちゃの全面に煮汁を絡める。
❸かぼちゃの皮を下にして、重ならないように並べる。ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で5分加熱する。大きめのかぼちゃに竹串などで刺して、スッと通らない場合は20秒ずつ追加で加熱する。
【裏ワザ】鍋で作るなら、かぼちゃに砂糖を振ると煮崩れ防止に!
かぼちゃの煮物を鍋で作る場合は、生のかぼちゃに分量の砂糖を先に振っておくと良い。砂糖を振って約30分経つと、浸透圧の関係でかぼちゃの水分が表面に出てくるため、より果肉が凝縮した状態となり、加熱しても煮崩れしにくくなる。時間に余裕のある場合はお試しを。