短い旬の期間しか味わえない栗ごはんは、一度に多めに仕込む人も多いもの。食べきれなかった場合は、冷凍保存がおすすめです。美味しさをキープする冷凍方法と解凍方法、さらに冷凍向きの栗ごはんのレシピを料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました!
【栗ごはんの冷凍】冷凍保存容器に入れて冷凍すると、ごはんふっくら!
冷凍するなら炊き立ての状態で冷凍用保存容器に入れて保存するのがおすすめ。ごはんがパサつかず、ふっくらした食感をキープできます。そのまま電子レンジで加熱するだけで、手軽に食べられるのもうれしいポイント。
【冷凍方法】
1 冷凍用保存容器に1食分ずつ入れる
ごはんが熱いうちに冷凍用保存容器に1食分ずつ入れる。
POINT
ごはんの水分がなるべく蒸発しないうちに容器に移すと、美味しさをキープできる。
2 ふたをし、粗熱をとって冷凍する
すぐにふたをして、そのまま常温になるまで冷ましてから冷凍する。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
POINT
ごはんは熱いうちに保存容器に入れた方がよいが、冷凍庫のほかの食材が傷むのを防ぐため、必ず冷ましてから冷凍すること。
保存容器がない場合は保存袋でも!
冷凍用保存容器がない場合や、冷凍庫のスペースを節約したい場合はラップで包む方法も。炊き立ての栗ごはんを1食分(約120g)ずつ小分けにラップで包み、冷めたら冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法】
冷凍用保存容器のふたをずらして、電子レンジ(500W)で1食分(約120g)につき2分加熱する。ラップで包んで冷凍した場合も電子レンジ(500W)で、1食分につき2分加熱する。
【栗ごはんのレシピ】冷凍するなら、砂糖を使うのがポイント!
冷凍してもより美味しく食べられる栗ごはんのレシピを紹介します。栗の美味しさを保つポイントは砂糖を使ったお湯で下ゆですること。砂糖の保水効果で栗の食感を損なうことなくキープできます。
材料(2〜3人分)
- 米…2合
- 栗…12個
- 酒…大さじ2
- 塩…小さじ2/3
A
- 水…1と1/2カップ
- 砂糖…大さじ4
作り方
1. 栗は熱湯に30分つけ、鬼皮をやわらかくしてから、鬼皮、渋皮をむく。さらに1時間ほど水(分量外)につけ、アクを抜いてからザルにあげて水気を切る。
2.鍋にAを入れて中火で沸かし、1をゆでる。3分ほど経ったら火を止め、そのまま冷ます。
POINT
炊飯器で炊く前に砂糖入りの水で栗を軽く下ゆですると、色味が鮮やかになり、冷凍しても栗の食感が保たれやすい。
3.炊飯器の内釜にといだ米、酒を入れ、2合の目盛りまで水を注ぐ。塩を加えてさっと混ぜ、水気を切った2をのせる。炊飯器で普通に炊く。