簡単で便利ないんげん(さやいんげん)の冷凍方法を、野菜ソムリエの根本早苗先生が紹介します。いんげんは生のまま冷凍することも、下ゆでしてから冷凍することも可能。さらに鮮度をキープする冷蔵保存方法も解説します。
【いんげんの冷凍①】お手軽な方法は生のまま冷凍!
ヘタと筋だけを取り、生のまま冷凍するだけの簡単な方法。凍ったまま炒めたり、煮浸しにしたりすると、美味しく食べられます。
【冷凍方法】
1 いんげんは洗い、ヘタと筋を取り除く
いんげんは洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取る。筋が気になるようならヘタの先をつまんで筋がある方に折り、スーッとゆっくり下に向かって引っ張り、筋を取る。反対側からも同様に筋を取る。
POINT
いんげんの筋は、冷凍すると解凍後は取りにくくなるため、冷凍前に取り除いておくこと。スーパーで売られているいんげんは、細い段階で収穫されていることが多く、筋が気にならない場合は取り除く必要はない。
2 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。冷凍庫で3週間程度保存可能。
【解凍方法/使い方】
凍ったまま加熱調理をするのが、食感が変わりにくくおすすめ。凍ったまま切り、水分を飛ばしながら炒めたり、煮浸しや味噌汁にする。
POINT
生のまま冷凍したいんげんを自然解凍後に加熱調理すると 、甘みがあまり感じられず、食感も悪くなるのでおすすめしない。
■こちらも便利!
【いんげんの冷凍②】下ゆでしてから冷凍なら甘みが残る!
いんげんを下ゆでしてから冷凍すると1ヵ月保存可能に。解凍後の色味もきれいで、甘みもしっかり感じられます。ゆで時間は短めにするのがポイント。
【冷凍方法】
1 いんげんをゆでる
フライパンに水大さじ3を入れて沸かし、いんげんと塩小さじ1/4を加え、ふたをして90秒蒸しゆでにする。
POINT
冷凍するとやわらかくなるので、この段階ではかためにゆでるといい。
2 氷水にとり、水気を拭き取ってからヘタと筋を取り除く
氷水にとって余熱を断ち切り、キッチンペーパーで水気を拭き取る。ヘタの先をつまんで筋がある方に折り、スーッとゆっくり下に向かって引っ張り、筋を取る。反対側からも同様 に筋を取る。
POINT
ゆでる前にヘタと筋を取ると、いんげんが水っぽくなりやすいので、ゆでてから取るのがおすすめ。
3 冷凍用保存袋に入れて冷凍する
冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて袋の口を閉じ、冷凍する。冷凍庫で1ヵ月程度保存可能。
【解凍方法/使い方】
おすすめは、いんげんを凍ったまま切り、めんつゆを少量かけてから、冷蔵庫で50gにつき2時間ほど解凍し、おひたしとして食べる方法。食感がよく、解凍する過程でめんつゆを吸うので、美味しく食べられる。その他、凍ったまま炒めたり、煮浸しにするなど、凍ったまま調理すると食感が悪くなりにくい。
【いんげんの冷蔵保存】乾燥を防ぐのがポイント!
いんげんを数日以内に食べきるなら冷蔵保存がおすすめ。ただし、乾燥と低温に弱いので、ポイントをおさえて保存しましょう。
【冷蔵方法】
いんげんはキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れて野菜室で保存する。3〜4日程度保存可能。
■こちらも便利!
■冷凍いんげんのレシピはこちら!