程よい歯ごたえのあるいんげん。クタクタにやわらかいいんげん。どちらがお好きですか? 今回は、「かため」「やわらかめ」それぞれのゆで方を、野菜ソムリエプロの根本早苗先生がズバリ解説! より簡単なレンジ加熱の方法や、長期保存できる冷凍保存方法も紹介します。
【かためのゆで方】フライパンで90秒!
少ないお湯でできる、フライパンで蒸しゆでにする方法です。ゆで上がったらすぐに氷水にとるのがポイント。
◼いんげん100g(18〜20本)の場合
1 フライパンに水大さじ3を入れて沸かし、塩を小さじ1/4加え、いんげんを入れる
いんげんを洗い、フライパンに入れる。塩を入れると色が鮮やかにゆで上がる。
2 ふたをして、90秒蒸しゆでする
3 ザルに上げ、氷水に20秒さらす
一連の動作はすばやく行う。
◼ポイント
冷水ではなく、「氷水」を使うのがポイント。急冷することで、余熱による食感の変化を止める。
4 キッチンペーパーで水気を拭き取り、ヘタと筋を取る
氷水から取り出し、水気を拭き取る。ヘタを折り、ゆっくり下に引くと筋が取れる。
●レンジ加熱もできます
洗ったいんげん100g(18〜20本)は水気を拭かず、耐熱皿に重ならないように並べる。塩少々をふってラップをし、電子レンジ(600W)で90秒加熱する。以降はフライパンの場合と同様。
■ゆでたいんげんの冷凍方法は記事末尾で紹介しています
【やわらかめのゆで方】フライパンで2分!
かためのゆで方より、少し多めのお湯でフライパン蒸しする方法です。ヘタと筋を先に取るのがポイント。
◼いんげん100g(18〜20本)の場合
1 いんげんを洗ってヘタと筋を取る
直線に近い方の筋側にヘタを折り、スーッとゆっくり下側に引っ張り筋を取る。
◼ポイント
ゆでる前にヘタと筋を取ることで、いんげんの中に水分が入り、やわらかくなる。
2 フライパンに水大さじ4を入れて沸かし、塩小さじ1/2を入れ、いんげんを入れる
かためのゆで方より水、塩の量を増やす。
3 ふたをして、2分加熱する
「かため」より30秒長めに加熱する。少しのゆで時間の差で食感が大きく変わる。
4 冷水に入れて粗熱をとる
ザルにあげ、冷水に入れる。粗熱が取れたら、キッチンペーパーで水気を拭き取る。
◼ポイント
やわらかめに仕上げる場合は、氷水ではなく「冷水」でOK。
●レンジ加熱もできます
洗ったいんげん100g(18〜20本)はヘタと筋をとり、水気を拭かず、耐熱皿に重ならないように並べる。塩少々をふってラップをし、電子レンジ(600W)で2分加熱する。以降はフライパンの場合と同様。
いんげんは「ゆでて冷凍」すると便利!
ゆでたいんげんは、冷凍で1ヶ月保存可能。使いたいときに使いたい分だけ取り出しやすく、凍ったまま切れるので便利。冷凍方法は、かためもやわらかめも同じ。一度冷凍すると同じ程度のやわらかさになります。
冷凍方法
冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、口を閉じて冷凍する。電子レンジ加熱の場合も冷凍できる。
解凍方法
凍ったまま食べやすい長さに切る。冷凍したいんげんはクタクタになるので、味噌汁や煮込みなどの加熱調理で使うのがおすすめ。