フライパンひとつで簡単に作れて、ボリューム満点のすき焼き弁当の作り方を紹介します。野菜も肉も一品でたっぷりとれるすき焼きは、お弁当におすすめ! 忙しい朝にササっと準備できるお弁当用のすき焼きレシピをはじめ、牛肉をやわらかく仕上げる裏技や上手な詰め方、汁漏れしないコツなどを徹底ガイド。料理研究家の吉田瑞子先生に教えていただきました。
すき焼き弁当を美味しく作るコツ!
【すき焼き弁当のレシピ】フライパンひとつで簡単!
【すき焼き弁当の詰め方】牛肉をメインに盛る
【すき焼き弁当の持って行き方】ポリ袋に入れると安心
【すき焼き弁当の食べ方】温め直しても◎
すき焼き弁当を美味しく作るコツ!
- 牛肉は舞茸をまぶして、酵素の力でやわらかく!
- 焼き豆腐ではなく厚揚げをチョイス!
- 煮汁は片栗粉でとろみをつけて、汁漏れを防いで!
牛肉はあらかじめみじん切りにした舞茸をまぶしておくと、舞茸に含まれる酵素の力でやわらかく仕上がる。舞茸はすき焼きの具としても使うといい。すき焼きをお弁当に入れるなら、焼き豆腐よりも崩れにくい厚揚げがおすすめ。煮汁は仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけると、汁漏れを防ぐことができる。
【すき焼き弁当のレシピ】フライパンひとつで簡単!
〈材料(1人分)〉
A
- 酒…大さじ2
- 醤油…大さじ1
- みりん…大さじ1
- 砂糖…大さじ1/2
- 水溶き片栗粉(片栗粉を倍量の水で溶く)…適量
〈作り方〉
1 舞茸は少量をみじん切りにする
舞茸は一部(約5g分)を取り分け、みじん切りにする。
2 牛肉に舞茸・酒をまぶす
牛肉は大きいものは食べやすい大きさに切り、バットに入れる。酒、1のみじん切りにした舞茸をまぶし、そのまま15分ほど置く。
〈POINT〉
舞茸にはたんぱく質を分解する酵素が含まれているので、肉をやわらかくする働きがある。時間に余裕があれば、この状態でラップをして冷蔵庫で一晩寝かせると、より牛肉がやわらかく仕上がる。
3 残りの材料を準備する
残りの舞茸は食べやすい大きさに裂く。しらたきは熱湯にさっと通してアク抜きをする(アク抜き済みのものを使用する場合は不要)。長ねぎは1cm幅の斜め切りにする。麩は水で戻してから水気を絞る。厚揚げは1.5cm幅に切る。春菊はざく切りにする。
4 フライパンで牛肉を炒める
フライパンに牛脂を入れて中火で熱し、2をさっと炒めて取り出す。
〈POINT〉
牛肉にまぶした舞茸は食べられるので、そのまま一緒に調理する。このタイミングでは火は完全に通っていなくてもいい。さっと表面を炒めて香ばしい風味を付ける。
5 しらたき、長ねぎ、舞茸を炒める
4のフライパンにしらたき、長ねぎ、舞茸を入れ、中火で炒める。
6 Aを加え、牛肉を戻し入れる
軽く炒めたら5にAを加え、4の牛肉を戻し入れる。
7 厚揚げ・麩を加える
煮立ったら厚揚げ・麩を加える。
8 水溶き片栗粉でとろみをつける
ひと煮したら、水溶き片栗粉を加え、やさしく混ぜながらとろみをつける。
〈POINT〉
水溶き片栗粉は少量ずつ加えて、好みのとろみに仕上げると失敗しにくい。
9 春菊を加える
最後に春菊を加え、さっと煮たら火を止める。
【すき焼き弁当の詰め方】牛肉をメインに盛るのが美味しそうに見えるコツ!
1 お弁当箱にごはんを詰めて、牛肉以外の具をのせる
まずはお弁当箱にごはんを薄く敷き詰め、その上に牛肉以外の野菜や厚揚げ、麩、しらたきをバランスよくのせる。牛肉をのせる部分はスペースを空けておくといい。
2 牛肉をのせる
牛肉を目立つようにのせる。
3 箸休めを添える
好みで箸休めを添える。
〈POINT〉
すき焼き弁当は全体的に甘辛い味付けなので、途中で飽きないためにも、箸休めを添えて。紅生姜や漬け物、ピクルスなどさっぱりした酸味があるものがおすすめ。味移りが気になる場合はおかずカップに詰めてから入れるといい。
【すき焼き弁当の持って行き方】ポリ袋などに入れてから持って行くと安心
片栗粉でとろみをつけているので、基本的には汁漏れしにくいが、もし心配ならポリ袋に入れてからカバンに入れると安心。
【すき焼き弁当の食べ方】電子レンジがあれば、温め直しても◎
見るからに食欲をそそる、すき焼き弁当。冷たいままでも十分美味しいが、出先に電子レンジがある場合は、軽く温め直しても◎。すき焼きの具材をごはんと一緒に口に運んで。