普段のおかずはもちろん、お弁当のおかずとしても大人気の豚の生姜焼き。いつもの味をより美味しくする、6つのコツを解説します。冷めても肉がかたくなりにくく、味も決まりやすい、お弁当に詰めても美味しい作り方を料理家の吉田瑞子先生が徹底研究! 決定版のレシピとテクニックを伝授します。便利な冷凍作り置きの方法もあわせてご紹介。
【コツ1】肉は生姜焼き用ではなく、薄い切り落とし肉を選ぶ
【コツ2】甘めに仕上げることで、味が決まる!
【コツ3】粉で肉をコーティングし、冷めてもジューシーに
【コツ4】炒め時間は2分半。肉は焼き過ぎ厳禁!
【コツ5】たれは煮詰めて、肉にしっかり絡める
【コツ6】ごはんにのせて詰めると、汁漏れしにくい
お弁当レシピの決定版【豚の生姜焼き】
【生姜焼きの冷凍保存】下味冷凍でお弁当作りがもっと手軽に!
※お悩みに沿って読みたい方は、以下の項目をチェック
「冷めるとかたくなりやすい」
→【コツ1】
→【コツ3】
→【コツ4】
「味付けが決まらない」
→【コツ2】
「たれが漏れがち」
→【コツ5】
→【コツ6】
お弁当向きの豚の生姜焼きレシピ【6つのコツ】
冷めても肉がかたくなりにくく、たれが漏れる心配もない! お弁当に入れて美味しい生姜焼きを作るコツを解説します。
【コツ1】肉は生姜焼き用ではなく、薄い切り落とし肉を選ぶ
生姜焼き用の豚肉は厚みがあるので、冷めると肉がかたくなり食べにくい。お弁当向きなのは、薄い切り落とし肉。脂身が多い豚バラ肉は冷めると脂が白くかたまるので、脂の量が控えめな肩ロースがおすすめ!
【コツ2】甘めに仕上げることで、味が決まる!
たれはみりんではなく、砂糖を合わせて、甘みを際立たせます。玉ねぎの甘さも加わるので、子どもも好きな味になります。たれは肉を漬け込むときに大さじ1分取り分けておいて、仕上げの味付けとして使うことで、味がぼやけず冷めても美味しい濃厚な味に。
【コツ3】粉で肉をコーティングし、冷めてもジューシーに
肉全体に小麦粉をまぶすことで、焼くときに肉汁が流出することを防ぐ。また、たれが肉に絡み、お弁当に詰めたときに漏れにくくなる。
【コツ4】炒め時間は2分半。肉は焼き過ぎ厳禁!
焼き過ぎるとかたくなるので、中火で肉の色が完全に変わるまで(約2分30秒)焼いたらすぐに取り出す。
【コツ5】たれは煮詰めて、肉にしっかり絡める
たれはしっかり煮詰めることが大切。とろみがつくことで肉に絡みやすくなり、お弁当に詰めたときにたれが漏れにくくなる。取り分けておいたたれ大さじ1を、肉を取り出したフライパンに入れ、とろみがつくまで煮詰める。肉を戻し、たれを絡めながら約1分加熱する。
【コツ6】ごはんにのせて詰めると、汁漏れしにくい
生姜焼きをお弁当に詰めたときにたれが漏れるのが心配な場合は、ごはんの上にのせて「のっけ弁当」にすると安心。ごはんにたれが染み込んで美味しくなり、見た目も豪華に。
お弁当レシピの決定版【豚の生姜焼き】
材料、下準備、焼き方など、すべてに工夫をこらしたお弁当向きのレシピです。
材料(1人分)
- 豚肩ロース切り落とし肉…100g
- 玉ねぎ…1/8個(25g)
A
- 醤油…大さじ1/2
- 酒…大さじ2
- 砂糖…小さじ1
- こしょう…少量
- 生姜(すりおろし)…小さじ1/2(1/2かけ分) ※チューブ可
- 小麦粉…大さじ1/2
- サラダ油…小さじ1
作り方
- 玉ねぎは薄切りにする。
- ボウルにAを合わせ、大さじ1分取り分けておく。
- 豚肩ロース切り落とし肉を加えてAを絡め、❶を加えてさっと混ぜ合わせる。
- 小麦粉を全体にふり入れてまぶす。
- フライパンにサラダ油を熱し、❸を薄く広げ、肉の色が変わるまで炒め(約2分30秒)、肉と玉ねぎを取り出す。
- ❹のフライパンに❷で取り分けたAを加え、中火で約1分煮詰め、❷の肉と玉ねぎを戻して、煮絡める。
【生姜焼きの冷凍保存】下味冷凍でお弁当作りがもっと手軽に!
下味を付けた状態で冷凍しておけば、あとは焼くだけなので、お弁当作りがもっとラクになります。
【冷凍方法】
上記で紹介した豚の生姜焼きレシピの工程❷でAを大さじ1分取り分けず、豚肩ロース切り落とし肉とAの全量を絡め、玉ねぎの薄切りを加えてさっと混ぜ合わせてからラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する(保存期間:3~4週間)。
【解凍・調理方法】
フライパンにサラダ油少々、凍ったままの豚肉と玉ねぎを入れ、小麦粉大さじ1/2を全体にふり入れてまんべんなく広げてから、中火にかける。ふたをして7分蒸し焼きにし、豚肉が解けてきたらふたを外して、豚肉に小麦粉を絡めながらほぐし、さらに3分炒め、仕上げに15秒強火にして汁気をとばす。
POINT
凍ったままふたをして蒸し焼きにすることで肉をやわらかく解凍できる。解凍すると肉や玉ねぎから水分が出るので、汁気を飛ばしながら強火で炒めて仕上げる。