家庭料理の定番である、鶏の唐揚げをジューシーにカリカリッと仕上げるレシピを紹介します。下味の付け方や衣の配合、揚げ方などプロならではのコツを料理研究家の吉田瑞子先生に教えてもらいました。併せて小麦粉、片栗粉を揚げ衣に使った場合の違いについても解説します。
鶏の唐揚げをジューシーでカリカリに仕上げるコツ!
②衣は片栗粉&小麦粉のダブル使いで、カリカリに!
③揚げるときは中温、仕上げに高温でカリッと!
【鶏の唐揚げレシピ】カリカリ衣がおいしい!
人気の鶏の唐揚げレシピを紹介します。衣は片栗粉と小麦粉のダブル使いでカリカリッとした食感に。冷めてもおいしいので、お弁当にもぴったり!
〈材料(2人分)〉
- 鶏もも肉…大1枚(約350g)
- 塩・こしょう…各少々
A
- 片栗粉…大さじ2
- 水…大さじ1
- 小麦粉…1/2カップ
- 揚げ油…適量
〈作り方〉
1 鶏肉を切る
鶏肉は4〜5cm大に切る。
〈POINT〉
大きさは好みでOK。4〜5cm大で切ると鶏肉のジューシーさが、それよりも小さく切ると衣のカリカリ感がより楽しめる。
2 塩・こしょうをふる
あらかじめ塩・こしょうをふると味がぼやけない。
3 鶏肉に調味料を揉み込む
ポリ袋にAを入れ、鶏肉を加え、袋の上から手でよく揉み込む。そのまま10分ほど置く。
※ポリ袋の代わりにボウルを使ってもOK。ボウルに鶏肉を入れ、調味料を揉み込み、ラップをかけて置いておくといい。
〈POINT〉
下味にマヨネーズを使うと、油分で鶏肉がコーティングされ、パサつかずジューシーに仕上がる。
1時間ほど置くとさらに◎
時間に余裕がある場合は、ポリ袋の口を結んでそのまま冷蔵庫で1時間ほど置くと、味がいっそう染み込む。
4 衣を作る
ボウルに片栗粉、分量の水を入れて混ぜ、そぼろ状にする。小麦粉を加えて、さっと混ぜる。
〈POINT〉
そぼろ状にした片栗粉が、揚げるとカリカリになり、食感良く仕上がる。さらに、片栗粉よりも肉に付きやすい小麦粉を加えることで、衣が鶏肉全体を覆い、ジューシーな唐揚げになる。
片栗粉の水分量や当日の湿度によってそぼろの状態が変わるため、ゆるめの場合は片栗粉を少しずつ足す。
5 鶏肉に衣をまぶす
3の鶏肉の汁気を切り、4の衣をまぶす。
〈POINT〉
衣は必ず揚げる直前にまぶすこと。衣をまぶしてから時間が経ってしまうと、カリカリッと仕上がらない。
6 鶏肉を揚げる
鍋に揚げ油を入れて170℃(菜箸を入れて、箸全体から小さい泡が出る程度)に熱する。5の鶏肉の半量を入れ、中火で揚げる。
〈POINT〉
一度に揚げる量は、鍋に対して鶏肉同士がくっつかない程度にすること。まずは中温で、鶏肉に火を通す。
7 途中で裏返す
3分ほど揚げたら裏返し、全体がきつね色になるまでさらに2分ほど揚げる。
8 高温で仕上げる
仕上げに強火で1分ほど揚げる。
〈POINT〉
最後に高温で揚げることで、カリカリッと仕上がる。
9 網付きバットに取り出す
網付きバットに取り出し、しっかり油を切る。残りの鶏肉も同様に揚げる。
10 器に盛る
器に盛り、好みでレモン・パセリ適量(分量外)を添えれば鶏の唐揚げの完成!
片栗粉と小麦粉で作る衣の違いは?
片栗粉は小麦粉よりも粒子が大きいので、鶏肉にまぶして揚げると、白っぽい仕上がりでサクサクとした食感に。ただ、冷めると油っぽく感じることも。
小麦粉は鶏肉に薄く付くので、片栗粉よりも軽い仕上がりに。揚げたてはカリカリ、冷めるとしっとりとした食感になる。
使い分けたり、両方使ったりして好みの衣に調整を。
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